あとがき(めいたもの)
改めまして、八十島そらです。
今回は、八十島が拙作について勝手に語ります。
・リューガの能力を「呪い」に当てはめると?
「憑依」
→「寄物陳呪・〇〇(食べた相手の名前)、胃世界転生」
「異」ではなく「胃」なのです。食事が関係してきますので。生き物も「呪い」では「物・道具」扱いです。
「破壊」→「正述陳呪、壊れよ!」
言葉が関係する、とさせました。ならば「正述陳呪」です。直接的に奇跡を起こすため、反動が強いですが、リューガ君は平気です。彼が冒険する世界は「呪い」ではなく「能力」のため、です。
「寿命吸収」→「寄物陳呪・〇〇 (寿命を奪う相手の名前)、王屈み」
術名にもじって使った歴史物語『大鏡』に、とんでもなく長生きな人物達が語り部をしています。権力を振るう王すら屈んでしまうほど長生きする、意を込めました。
「生物変化」→「寄物陳呪・〇〇(対象の名前)、〇〇 (対象の名前)ノ〇〇 (変化させる生き物の名前)ニ成リテリューガニ敗レル事」
これは『宇治拾遺物語』の話の題名を拝借しました。転生物語が終盤に載っていますが、どれも (私にとっては)残念な結末です。せっかく再会できたのに……なお話。転生して成功している方々は、転生者の中で、とても幸運な境遇に位置しているわけですね。
・四-二「真面目に生真面目、かいけつ金時女史」
原ゆたか先生と愛好者の皆さまに、なんとお詫び申し上げるべきか。弟子は猪ではなく、華火とリューガでいきましょう。地球のおなかを地獄道でくすぐってください、金時先生!
・今回の「呪い」は自然形
「呪い」の効果は、
自然・幻用・禁止・編体・為然・喚霊形の6種類に分類できます。古典文法の活用形にどことなく似ていますね。
自然形は、自然現象を操ります。
幻用形は、幻を見せます。
禁止形は、相手に何らかの制限をつけます。
編体形は、行使者または相手の体に影響を与えます。強化だったり、弱体化や病気であったり。
為然形は、ある物を創造します。それを操る、使うなどします。
喚霊形は、人や物を召喚します。実在の有無、存命か否かは問いません。
・他の日文教員が出撃できなかった理由をおさらい
安達太良まゆみ→学生面談のため
森エリス・近松初徳・真淵丈夫→三限は講義だった、
エリスは「近代文学研究B」、近松は「近世文学研究B」、真淵は「卒業論文演習 (国語学)」でした。Bは、1回生から受講できます。春学期がAで秋学期がBです。2回生以上対象は春学期C・秋学期Dです。
土御門隆彬→方違えをしていました。占いで凶が出てしまったのです。方違え中は臨時休講でした。
時進誠→休養。本の寄物陳呪で、事件発生の連絡をした後、持病の貧血で横になっていました。
改めて、花浅葱様にお礼を申し上げます。何度も質問をして申し訳ございませんでした。まとめてからすべきでした。そんな八十島に、花浅葱様はひとつひとつ丁寧に答えてくださりました。親切なお方です。作品にもお人柄が表れています。
主人公リューガ君の他にも、魅力的な仲間と敵、周辺人物がそれぞれ素敵な味を出していますので、ぜひ花浅葱様の『Dead or chicken ~鶏に転生したので、地球に戻るために鶏ライフを謳歌する~』を繰り返し読んでください!(https://ncode.syosetu.com/n3551ho/) あの、シンドーク様、しもべに認定してくださりますか。
りゅーがブルー (ひよこ版) と、ヒロインズ (これまたひよこ版) を頭の中では絵にできているものの、形にできる力がありません。かわいいと思うのですよ。ええ、私はマシマシなラーメン屋に似合う容貌をしながらメルヘンな喫茶店で乙女なお菓子を頼みたい野郎です。
リューガ君、良い旅を!
あとがきのあとがき(めったにないもの)
皐月五日は、宇治紘子先生の誕生日です。
端午に産声をあげ、たくましく成長しました。
安達太良まゆみ以外の日本文学国語学科の教員は、五節句に生まれております。人日・上巳・端午・七夕(2名)・重陽、手がかりは「スーパーヒロインズ!」シリーズの中にあります。五節句とは何ぞや? 我こそが誕生日を当ててみせよう! 等々、気になった方は探してみてくださいね。