29/36
28.協力的離婚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大樹さんと佳奈さん。
リビングで一人、ワインを飲んでいる佳奈さん。そこに階段から降りてくる大樹。
「電話したよ。僕と君、両方の代理人になってくれるそうだ。協力的離婚って言って、最近はかなり増えてきてるらしい。子供がいないから簡単だって言ってた。」
「電話してくれてありがとう。」
大樹は佳奈さんの斜め前に座る。
「住む場所は見つけたの?」
「ああ。市内の方に。」
「ホテル住み?」
「ホテルじゃない。ちゃんとアパートに」
「いかにもあなたらしいわ・・・私どうしても赤ちゃんが欲しかった。」
「わかってる。」
とんとんとん。玄関のドアがノックされる。
二人は見つめあいそして立ち上がる。ドアを開けると手紙がおいてある。
「請求書みたいだ」
「私によ」
バネッサは勢いよくマークからその紙を奪い取る。
「はあっ、ふー」
そこにはみさきの気持ちがつづられていた。




