24.昼食
昼食。
「よーし、今日は中国を旅するぞー」
そう言いながら弁当のおかずに注目するみずき。
「あと欧米もじゃなーい?」
とみずきは付け足す。
みさきが食べようとしているのはシューマイだ。そしてその横にはタコさんウインナーが入れてある。
「それよりもうすぐじゃないの予定日?」
「まあ、五月だからねー三年生にはなっちゃうし、なったら一時的に学校にはこないかなー」
そう、私もみずきももう二カ月もしたら三年生になってしまうのだ。
「そうかざーんねん。」
「ふふ、ていうか同じクラスになるかもわかんねーじゃん」
「そっか」
となぜか吹っ切れたように気分をあかるくするみずき。
弁当を食べ終え、辺りを確認すると、廊下の方から、私めがけて嫌悪の目を見せてくる生徒たちがいる。
おそらく1年生だろう。
「どうしてみんなわたしを見るのよー」
「凸面体だからでしょ?」
と軽く返してくるみずき。みずきはもともと他人がどう思うが関係ないのだ。
すきに生きることが信条だからだろう。まあ、教室のみんなは私の体系を毎日見てるから慣れてるんだろうけど。今なんかクラスの女子はどんな感じになるのか聞いてくる。将来のためなんだろうな~、妊娠ってどんな感じ?とか、辛い?とか。
いや辛いに決まってんじゃん。ていうか人から聞いて妊娠を理解できたらすごいけどねー。
妊娠なんてやっぱり体験してみなきゃわかんないよ。
「で、そっちは最近どうなの?」
と周りの空気を無視するかのようみずきに聞く。
「最近・・・・、なんかそっけない・・・」
みずきは浅野先生という数学教師にベタ惚れ中。
「でもさ、そろそろ現実観ようよ。だって浅野は結婚してるし、しかも双子の子供が・・・」
「浅野って呼び捨てにしないで。私は本気なんだから。」
そういってヨーグルトをちょびちょび食べている。
「あ、そういえば聞いた?あっ・・・・なんでもない」
「なに?そこまで言われたら聞くよ私」
みさきがこうなると執念深く聞いてくることをみずきはよーくしっている。
「あー、隣のクラスのコウミちゃんから聞いたんだけどさ・・・」
「うん、なに?」
「なんかモールで、大輝と一緒にサクラちゃんが歩いてたって」
「え、ほんと?」
「うん、確からしい・・・怒らないでね!」
「べ、別に怒っちゃいないよ」
「だって付き合おうって言われたんでしょ?」
「まあ、でも、たまたまだよたまたま」
でもうっすらと怒りと不安が出ては入ってを繰り返した。




