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妊娠した女子高校生みさき  作者: カネミズ
16/36

15.三橋夫妻

土曜日。

私は父と一緒に赤ちゃんを受け取ってくれる夫婦の元へ足を運んだ。

その夫婦が住んでいるのは、車で1時間ほどかかる町だ。

自然もありつつ、ビルや建物や商業施設が立ち並んでいる町だった。

でもどこか昔やったホラーゲームの「~ヒル」って街に似ている気がする。

霧がかかってるし。




その夫婦の家は一軒家で和洋折衷した建物だった。

「将来、住むならこういう家がいいなー」

「悪いなああいう家で」

父が不機嫌そうにそう返してくる。

「ちょっとー、すねないでよねー、別に現状に不満なんかこれっぽっちも・・・」

と言いかけたところで父はそそくさと階段をあがり、ピンポンを押す。

「ちょ・・・」

すると、何秒も経たないうちに玄関の扉が開かれてた。

「どうも、佳奈です。みさきさんとお父様ですよね?三橋佳奈と言います。」

扉を開いたのは本当に絵に描いたような美人だった。

私の子供なんかよりもこの人から生まれた方が絶対かわいい子が生まれると思ったがそれは

心の中にそっとしまった。

「すいません。私とろくでもない娘をお招きいただきありがとうございます」

「いいえ。こちらこそわざわざ来てくださりありがとうございます」

「ああ、どうも広告の写真見ました。とっても美人でしたよ。本当に、でも実際みたらもうやっぱり美人すね」

と言い切ったところで奥の階段からドタドタと足音を立てて降りてくる音が聞こえる。

「どうも三橋大樹と言います。夫の」

「え、大輝?」

ん?と夫の大樹は頭でクエスチョンマークをつくってみさきをずっと見ている。

しかもかなりのイケメンである。

「それじゃあ、中に入ってゆっくり話をしましょうか。」

そう言った夫の三橋大樹は中へ父親とみさきを中へと入れる。




「飲み物をお持ちしますね。なにがいいかしら?ビタミンウォーター、それとも健康的で無添加ゼロの

野菜ジュース?それとも・・・」

と妻である佳奈が列挙を続けるので、

「いいです、普通のお茶で」

と父親が話を切ったが、

「んー、ウォッカかビールくれる?」

とみさきはいきなり冗談をかます。しかし、それは冗談と思われなかったみたいで、三橋夫婦は目を大きくしている。

「あはは、冗談ですよ。私に似て冗談がすごくうまい娘でしてね。」

夫婦二人は愛想笑いを浮かべる。

ああ~そういう冗談受け流せないタイプね。わっかりました。気を付けまーす。と

父がわたしを睨んでいる眼差しに対してそう答えた。



佳奈さんがお茶をもってきたところでいろいろ聞かれ始める。

「今、お腹の子は何期に入ってるの?」

と興味津々そうに聞いてくる。

「え、私今高校二年生です」

「あはは、違うくて、妊娠が何期なの?ってこと」

「ああーそういうことね、実は昨日学校帰りにお母さんと医者に言ってきたんだ。そしたら妊娠10週って言われたよ」

「じゃあ妊娠第二期ももう少しね」

そう言われたがみさきにはそれがなんのこっちゃわからなかった。

逆に佳奈さんの方が知っているみたいだ。

「あー予定日は5月下旬から6月上旬だったかな」

「友達から聞いたんだけど、最初の二カ月がきついらしいわね」

「全然なんでもないですけど、あんまりみんなにばれたくもないからどう隠すのかって悩みどころですよねー」

「妊娠って素敵ね」

その台詞になんか変だなと感たがとりあえずなにも言わないで置いた。

「まあ、他人ごとならねー」

「ああ・・・・・」

と佳奈は気を落とす。

「いいえ、全然気に障ってないので大丈夫ですよ」

で、じゃあ話しあいますか。と言って父親が話を進めだす。

「じゃあ、どうやって養子縁組をだしますか?」

と夫の大樹さんが語りだしてくる。

「ええ、どういうこと?私そういう難しいことは分からないから。私が単純に赤ちゃんを

絞り出せばいいんじゃないの?」

「私たちは開放的な養子縁組を希望しているの」

佳奈がそう説明してくる。

「「んーつまり?」」

みさきと父は異口同音でそう答える。

「例えば、毎年育児に関してみさきに送ったり、赤ちゃんんがどう成長したかを連絡しようと思ってます」

「えー!?そんなのいいよー別に私は生んで、赤ちゃんがほしいあなたたちに渡せればいいと思ってるの。でも医療費はお願いしますよ旦那~」

と、商人のように言ってくる。

「もちろんだよ、みさき。出産とそれまでにかかる医療費は全額負担する。そして他にはなにかある?」

と大輝と文字違いの大樹がそう言ってくる。

「いや、もう特に何もないよ」

父がそう言って話は終わった。



そのあともみさきの猥談や父と私の冗談のコラボに付き合いきれないという顔をしていた。

そして楽しい話をして帰ることになった。

「もし迷惑じゃなかったら・・・お医者さんに検診に行った結果とか、超音波検査とか、そういうことを教えてくれると」

「いいよ」

と軽く返事をして返した。

「もちろんだよー、そりゃ子供の育ち具合が気になるもんねー」

「じゃあ本気で私たちに・・・」

「そりゃもうー、あなたたちのこと気に入ったし。ええ」

「はっ、本気度程度はどれくらい?例えば・・・80%本気とか、90%とか」

「そうだなー、104%ってとこ」

「ほんと!?」

と、妻の佳奈が驚きと喜びを表現。

「ありがとう」

と大樹さんが言う。

「いや、マジでもし産めるんなら、産んで二人にプレゼントしたいって思うよ。だけどー、まだ10円ガムみたいにちっちゃいんじゃないかなー。だからもう少しして可愛くなったらあげる。」

「うれしいわー」

と喜び続けている佳奈。

「ああ、まだお腹に入れといて」

冷静に返してくる夫の大樹。

みさきたちが帰った後、ふたりはハグをかわし、ドアをしめた。
















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