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妊娠した女子高校生みさき  作者: カネミズ
13/36

12.公園でみずきと

ふたりは公園のベンチで飲み物を飲みながら広告を読んでいる。フリスビーをやっている人々もいる。

「あー、いろんな人がいるんだねー。」

みさきがそう言い放つと、

「ねえねえ、これなんてどう?30後半の夫婦、いろんな人がいるんだねー。」

とみさきと同じ語尾で終わる。そして続ける。

「これなんてどうなの?健全で若いカップル。結婚して2年目だってー。私たちと年齢近いよ?」

「えー健全って自分たちで行ってる時点でもう怪しい気がするけどなー」

なんだかとんがってしまっている私がそこにはいた。

なんでだろ。産んだとしても私は育てられる経済力もないし、加藤と結婚しても、どっちも高校生だし、

やっぱり産まない方がいいのかなと単純に思ってしまう。

「じゃあさ、みさきは具体的にどんな人に赤ちゃんあげたいの?」

「例えば、そうだなー。変な趣味をお互い持ってて、あんまりいちゃいちゃせずにー」

それって夫婦っていうか、どっちかというと友達なんじゃない?とみずきに言い換えられる。

「そうそう、そういう感じの夫婦が理想かなー私は。」

それって・・・・

「ねえこれ!」

広告を強く指さしているみずき。

そこには写真付きの夫婦がフルショットでとられていた。

白黒でもわかるほど健全だった。健全だったのは嫌だったけど、でもなんだか安心した。

勘が、いやお腹の中の生命が「この人だ」と指さした気がした。


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