1/36
00.加藤とやった
加藤が座っていた机が、なんだかエロく感じた。
彼の触った用具、
彼が食べているパン、
読んでいる本、
声、
髪型、
眉毛、
唇、
輪郭、
眼球。
「ねえ、加藤・・・、私あんたのこと異性として好きだ」
告白したのは私だった。特に考えなかった。
今、言えるかもしれない。そう思ったから言った。
加藤は内気だ。
友達とはよく喋っている。何の話をしているかは、多分私が聞いても理解できないかも。
だから私は加藤を理解したくて
誘った。
そしたら・・・・・妊娠してしまった。