今の僕
貴方にとって、僕は何ですか
彼氏? 執事? ペット?
僕にとって貴方は、、
『たった一人の大切な人です』
【4月下旬】
「いいなー、お前には彼女がいて。」
『そうかな、?』
「俺なんて、彼女いない歴=年齢だぜ?」
『う、うん』
この学校に入学してからほんの少ししか経っていない。
初めて見る先輩。初めて話す人。初めて見る教室。
僕の周りのすべてが初々しかった。
桜の甘い香りが教室内に漂い、その風に乗せられて彼女の髪がなびく。
太陽の光で少し光っていて、サラサラとなびいている。
放課後、僕は知り合ったばかりの友人と校庭へと足を運んだ。
「彼女と飯食わなくてもいいの?」
『あの人は、...』
...
隣のやつの目線が冷たくなったような気がした。
「あいつ、そーゆう女なんだ。てっきりいいやつかと。」
そうだよ。彼女は見た目は静かで、優しいように見える。
だから、みんなそれに騙されるんだ。僕もその中の一人なんだ。
ひどい女、悪女、小悪魔、たらし。
今までの彼氏は、彼女から離れた。
だけど、僕はみんなと違う。
縛られているわけでもない。脅されているわけでもない。
じゃあ、なんで離れないかって?
『僕はね。彼女を愛することしかできないんだよ。』
『彼女の命が消えるまで』