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女神殺し

女神殺し用語一覧

作者: つつみ

【女神】

この物語に於ける重要な存在。

かつては人間の女性であり、世を憂いで革命を起こした四人の人物。

何者かから相当な力を与えられているらしく、人間時代とは異なる姿と果てし無く永い命、超常的な力などといったものを有する。


四人の女神それぞれに優れた特性があり、これ等の能力に先述した能力を活かして革命を成功させた。

然し革命によって世界が安定した後、女神達の理想の実現の為に女神を含めた創作崇拝の強要、反発する者達を粛清すると世界中の者達に「虐殺宣言」をした。

殆どの者は彼女達を恐れて理想に従い、従わなかった者は悉く殺害されていった。


反面で彼女達はある種のデメリットを有しているらしく、人間時代の頃の影響は幾つか受けていると思われる(例:女神シーフォーンは虚弱のステータス異常みたいなものが付いている等)

皆何処か壊れているので一部の倫理や心は酷く破綻している。

傍目から見れば「凄く我儘で自分の思い通りにならなければすぐブチ切れるとんでも無い子供が更に質が悪くなった感じ」である。



【星の乙女】

統一宗教に於ける主神的立ち位置の存在。

女神デインソピアの名前の由来にもなっている。


元はデインソピアが人間時代の頃に考えた創作(正確には二次創作)のキャラクター。

創作者であるデインソピアにとってはある意味娘や妹の様な存在の為大変可愛がっているが、一方でデインソピア自身を投影している為、デインソピア自身は自分を星の乙女だと大々的に言っている。


ニイス曰く「色々ブッ飛んでる」彼女の考えの反映なのか、衣装から髪の色や目の色まで細かく考えられている。が、ざっくり言えば大変ファンタジーかつメルヘンである。

が、星の乙女自体の設定等は相当練られているらしくかなり宇宙科学的。

星の乙女教の主神である為、女神の統治の及ぶ所では主神として降臨する。


デインソピアの追従者として存在しているが、デインソピアの持つ能力によって創られた存在の為人間時代からの付き合いのある人物としての追従者では無い。

…が、創られた事と長年の理想的な存在の実像化であるからなのか、彼女からは相変わらず娘の様であり、妹の様であり、そして彼女自身の如く可愛がられている上、「第一のファン」を自負するシーフォーンからもデインソピア共々酷く溺愛されている(星の乙女自体満更では無いらしい)。


シーフォーンによる彼女への評価(ほぼ賞賛のみ)は兎に角煩いの一言に尽きるが、シーフォーン曰く、

「星の乙女ちゃんはこの世に生まれ落ちた中で一縷の奇跡の星であり永遠の煌めきを湛え続ける宇宙の光、デインちゃんが紡ぐ星の乙女ちゃんの愛の物語は正しく古代神話に匹敵する程の神話であり宗教的価値からして尊い以外の何物でも無ければ星の乙女ちゃんは私にとってのピスティス・ソフィア な ん で す ! ! 絶え間無く輝き続け永久に残されるべき!!!私の中で聖女と災女に並んで星の乙女ちゃんは推し!!!!!!!です!!!!!!!!!!!!!!!でも二次創作なのでそういう意味では聖女と災女とは別格!!!!!なので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

…だそうである。ノンブレスで読んでみるとこの女神がどれだけ騒がしくてあんぽんたんな事を言っているかお分かり頂けるかもしれない。


想い人がいる設定の為、ニイスを見た時に想い人の面影を重ね度々追い掛けてしまう様であるがかなり嫌がられ果ては見える事に「何で君に(こっちが)見えてるんだよ!!」と言われる始末。

それでもしつこく彼を追い掛けるのは何か理由がある様だが…



【星の乙女教】

Ecce stella ex religione.

前述する星の乙女を主神とし、その背後に四女神を据えた世界統一宗教。

信仰範囲は世界全土に及び、非信仰者は"ほぼ"存在していない程である。


女神(特にシーフォーンとデインソピア)が理想としたものの最高峰であり完全な理想の体現と象徴。

この宗教を信仰する者は「ソピステラ」と呼ばれる。



【アンクォアの追従者の一人】

アンクォアに追従する、少女の追従者。名称は不明。

アンクォアから度々呼ばれるが何故か伏せられてしまっている。星の乙女同様デインソピアの能力によって生み出された存在らしい。

アンクォアにとってはディーシャーとは別に特別視されているらしく、アンクォアの容姿の一部のモデル元になったとされている。


アンクォアの事は大切な仲間であり友達であるが、自分自身について思い耽る事があり、自分が何者で何の為に存在しているのかを知りたいと思っている。


正体については本編を読み進めてゆく内に明らかになるだろう。



【ツブ族】

四女神が発した虐殺宣言による粛清が始まった後から自然発生した種族。

見た目はほぼ小人で、幼児の様に小さい外見の為ツブ族と呼ばれている。

主要拠点はポプル・ビレッジ。


外見に反して地形を問わずに進める健脚の持ち主が多く、また相当な怪力を持っている。

「永世中立種族」という特殊な立ち位置の種族であり、女神の手の内にある世界で唯一、女神すら踏み入る事の出来無い不可侵領域と条約を結んでおり、女神や星の乙女教の人物だけで無く他種族にすら属さない。

それ故に他種族と深い友好関係を築く事は無いものの、商人ギルドの人間達や他種族に対して平等に対応している。


エムオルは種族の特性である健脚と持ち前の脚の速さを活かして情報屋の様な事をしており、復讐者達にとっては心強い仲間の一人。



【亜獣】

分かりやすく言えば獣人の事。

確認されている亜獣種は狼と爬虫類を中心に、狐、猫、犬、鳥など。

外見もまちまちであり人に近いタイプ、二足歩行をし人間の様に振る舞う獣の様なタイプがいれば喋る獣の様な者も亜獣扱いされている。


獣の身体能力の高さと人間の知識を有している為結構強敵でもある。

人物紹介に書かれているファロナーは爬虫類系の亜獣であり、非戦闘時は人に近いが戦闘時は殆ど爬虫類の姿(割とドラゴンに近い)と化し頑丈な皮膚と鋭い爪で攻撃する事が可能。ファロナー自身の攻撃性も相俟って爪の一撃に当たってしまえば致命傷は免れられない。



【報復者の剣】

復讐者が携える黒い細身の大剣。

ニイスの力の一つであり、彼の持つ報復の側面が具現化したもの。

そもそも復讐者自体に女神殺しの力が与えられている為どんな武器でも女神達に傷を付ける事が可能なのだが、殺害をする為に敢えてこの剣を使用する事が多い。

ニイスが憑依している時は復讐者の意思で形態を変える事が可能となっており、戦局に応じて対応の形に変化させている。



【虐殺宣言】

運命の女とも言える彼女達が革命の女英雄と称えられ、四女神と崇められる様になってから突如リーダーであるシーフォーンが掲げた宣言。

宣言の内容は、


『これより私達四女神は私達の理想の実現化と世界のさらなる平定の為に行動を起こす事にする。

全世界の者達は直ぐに私達に従い、私達の意向を汲む様に。

この宣言より世界は女神デインソピアにより創り出された星の乙女を主神、その属神にして主神星の乙女と同義としたデインソピア含め我々を信仰対象とする統一宗教「星の乙女教」に改宗する事。

この改宗に従わず反抗した者は全て虐殺対象として皆殺しにする』


というもの。

改宗に従わなかった者や女神達に抵抗した者は追従者や時に女神の手で徹底的に虐殺されてしまっている。



【通貨】

世界共通の通貨としてジャンドラ(Janndora)が登用されている。1ジャンドラは約150円程。価格変動が起きる事は勿論ある。

復讐者が武器や外套を調達した時点では価値が下がっているらしく、1ジャンドラ大体85円程となっていた様だ。

名前の由来は旧時代の偉人と神話の人物の名前を少し弄ったものが由来だとか。決めたのは女神シーフォーン。

一見ヘンテコな名前にも見えるが、由来元の人物について何方か選べられず結局両方合わせて弄ったという辺りからして彼女の欲張りな性質が見事に反映されていると言っても過言では無いだろう。

因みに不評だったらしい。が、今更変える訳にもいかないので諦めた模様。


それ故に硬貨には由来元と思わしきの女性の横顔が描かれており貨幣にもはっきりと描かれている。二人なので二種類。

旧時代の通貨も存在はしているらしいが、全体的な総数が年々減少傾向の為金銭的な価値が以上に高くなっており、闇市場等での取引の際に重用される場合もあるらしい。


その他にはツブ族のみに有効なリイフェ(Ryfai)も存在しているが此方は世界共通通貨では無い。

近年、シーフォーンは新たな経済政策として世界全土仮想通貨普及計画を立てている様だが…



【仮想電子通貨エバルピア】

旧時代に存在していた仮想通貨を元に、世界共通通貨のジャンドラの名前の酷さ(と欲張りな気質)を恥じて改めて作り出した共通仮想通貨。使用するには専用の道具が必要となる。


登用されている道具はカードタイプとスマートフォンの様なタイプの二種類が存在している。但し現行している形式の為何れ体内内蔵タイプやウォッチタイプ等も増えてくかもしれない。


通貨としての歴史はかなり浅い為、流通と浸透には時間が掛かっているらしく現在流通・浸透している範囲は聖都ミストアルテルと星都ソフィアリア・イルの二箇所のみ。



【女神の拠点】

女神の拠点とも言える主要都市は四つ存在しており、其々に「廷」と呼ばれる建築物が中心に建てられている。

先ずシーフォーンの拠点である聖都ミストアルテル、

デインソピアの拠点である星都ソフィアリア・イル、

アンクォアの拠点である烈都フィリゼン、

リンニレースの拠点である癒都リナテレシア、

この四つが彼女達の拠点であり膝元と言える都市である。


其々の都市の紋章は、各女神達の象徴である啓示と百合の旗、煌星黄道十二星座天球、業火の大剣、永久氷結の雪の結晶をあしらったものである。



【廷】

其の儘に「てい」と読む。


本来ならば「邸」が正しいのだが、女神の御所である廷は神聖な場にして罪深い下等種族であり、そして彼女達に掌握される人間達を裁く為の場所としても機能している為、廷としている。

詰まる所は彼女達の気紛れかつ我儘による独裁的な制裁や粛清をする為の場所も兼ねてるので法"廷"的な意味も込めてる、との事。



【革命戦争】

女神達が嘗て人間であり、運命の女(ファム・ファタール)と形容されていた時代に起きた世界規模の戦争。

発端は四人の運命の女(ファム・ファタール)が当時の世界の現状を憂いだ為であり、良い世界にする為に革命戦争を起こしたとされる。

然し実際は彼女達の目論見の実現の為の一段階に過ぎず、彼女達が革命戦争の女傑として大衆に受け入れられ計画をより効率良く進め易くする為に謀った、事の起源となる陰謀に過ぎない。



【戦争について】

女神による統治には勿論反発があった。

女神達の一方的な願望成就は他者の犠牲や幸福の損失を大いに招いたからである。

理不尽な虐殺や圧制的行動に不満を持った者達が集まり、国際的逆賊や反抗軍(レジスタンス)の出現を引き起こした。彼等による反抗は長期に及び、特に反抗軍に至っては組織が最大規模であった頃に三度ほど女神達や追従者を相手に戦争を起こし女神側に損害を作ったとされている。

甚大な損害が出て以降、長きに渡る女神達による徹底的な粛清によって反抗軍は少しずつ規模を縮小し、現在はその残党が僅かに残るのみとなってしまった。

粛清の内容があまりにも凄惨だったらしく、この出来事が原因で逆賊や反抗者は大いに減ってしまったとされる。



【年号】

後述されている通り基本的には新代と扱われる。

正式には「女神暦」。この年号制定にも女神シーフォーンが携わっており、彼女の欲望が暴発し危うく「聖女」に決まりそうになったが三人が彼女を落ち着かせて「女神暦」に決まった模様。

年号に聖女って…



【塩寒天爆弾】

別名ベルトニウム・エクスプロージョン(破壊のベルちゃん爆弾)。

塩寒天爆弾なる名前なのは此の兵器の考案及び製作者がシーフォーンとデインソピアである為。

其の規模は開発途中で使用された為一国を消し去る程の大きさでは無いが、少なくとも都道府県中最も大きい北海道位の大きさならば地図上から消し去る事を可能としている。


此の爆弾が使用されたのは革命期辺り。

超常の力を「何か」から得た彼女達が「自分達に敵対する者や国家への牽制」の為に持ち出し、見せしめとして使用された。

…という風に偉大なる四女神の歴史内では語られているが、実際は"ある人物"に纏わる関係者や関連の場所等を完全に此の世から消し去る為に使用したのが実態。十中八九彼女達の自己優先的な理由である。

後に女神達は此の兵器の持つ破壊力に着目し、大陸の形を意の儘に変える兵器を開発し、世界を現在の形に変えている。


今現在は兵器自身が持つ破壊力、そして女神達以外の者に悪用される危険性から何方も破壊され使用不可になっている。



【改良塩寒天爆弾】

正式名称はベルトニウム・クエイカー(殺戮のベルちゃん災害発生マシーン)。

製作及び開発者は女神シーフォーンの眷属である科学者と兵器開発に携わっていた技師達。

シーフォーンの金庫で厳重に保管されていた塩寒天爆弾の設計図を参照し新たな形に変えられた。

先述の塩寒天爆弾よりも小型化、及び威力の向上と生産量の拡大に成功した代物。一つ一つは小さめだが其の威力は大国一つ余裕で消し飛ばせる。


然しながら大きさと威力の比率が合わない為に常に不安定で、其れ故に外部から一定の強い刺激を受けると其の場で爆発、

しかも此の兵器に使われているベルトニウムは先述の兵器に使用されたベルトニウムとは名称こそ同じであるが実際は異なり科学的に開発されたものである為、刺激によって分子配列が変化し酸素と結び付いてしまうと有害物質化してしまう。

其の結果有害物質化したベルトニウムが爆散してしまうという極めて重大な欠点がある。



【エルフの太矢】

伝承上において妖精が放つ、呪いの矢。

此の一矢を受けてしまった者は其の場で卒倒し泡を吹きながら痙攣し、手遅れになると死亡する。

死ぬ事は無くても場合によっては半身麻痺等の後遺症を抱えてゆく事となる。

一般には脳卒中の様な脳神経の病の事を指していたとされる。

詳しくは直接調べてみた方が早いかもしれない。


本編では女神すら殺せる毒として登場している。

使用者はエイン。彼の使用する太矢に此の毒と、あと色んな劇物等を混ぜた厄介な代物に"改造"している。

上記の「女神すら殺せる毒」というのは改造の賜物みたいなものなので本来の効果は恐らく脳神経の病と同じなのだろうと思われる。


然しエインが脳神経に作用する此の危険な麻痺毒を何処で手に入れたのかについてあまり話してはくれない。



【人類史について】

無論この物語にも本編以前の人類史が存在しているが、殆どは女神達が人間だった頃か復讐者の回想でしか触れられず、その上触れられても僅かのみである。

女神達による統治の時代を新代(新時代)と例えられる為、一般には旧代、或いは旧時代と呼ばれる。


新代以前の人類史はどうやら此方の世界と同じ歴史である事が僅かながら仄めかされている。

確かに、世界各地には旧時代の遺物と思われる施設や機関の跡が点在していたり、旧世代の通貨が円やドル、ユーロ等といった物だったりする、交流型SNSを含め様々なものが存在していた様だが…?



【物語のノイズ】

正確にはこの一覧に載せるべきものでは無い。

…が、女神殺しを読んでいると不可解な部分が出て来るかと思う。

例えば星の乙女の名前■■■■。そしてニイスに向けられた■■。

話を語る上で本来なら取り払われる筈のノイズがあるのはどうかしていると思う。然し"何か"から強い邪魔を受けている為ノイズで伏せられてしまっている様だ。

"何か"は何故ノイズを掛けるのか、そして女神殺しを語っているのは一体誰なのか。

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