見上げるのは三つの小さな頭であった
新キャラが出ます。一瞬。ハヤトの初期設定が終わった感じですね。
第二夜
- 仲間 -
現在俺はこの国の中心国家〈ガルシオ〉に来ている。と言うのも俺はまだ正式に勇者として認められてないらしい。なので国王に直接頼んでしまうはめになった。
「そなたは本当に勇者なれるというのか?何が目当だ?」
広い城に響く、いわゆる国王っぽい口調の低い声。聞く話によると国王は寛大な方だとか。噂通りならいいのだが...
「それはもちろんに御座います。手違いとはいえ、呼ばれたからには役目をはたしましょう。」
こんな感じでどうだろう、とりあえず大丈夫だろうけど...
「ほぉ...して、報酬は何を求める」
やっぱここが難所か、ま、正直に言えば伝わりますよね?
「ひざ枕に御座います!」
俺は久びさに声を張り上げて言った。そこにいた誰もが目を丸くして俺の方を向いていた。国王はというと威厳を醸していた表情がいっきに崩れている。
-〔お、おいハヤトといったか、勇者希望の者よ聞こえるか〕-
こ、こいつ直接脳内に!!
-〔何をふざけておる。まぁ、聞こえたんだな。お主は本当にひざ枕でよいのか?〕-
もちろんですよ国王さん。クエスト報酬に美少女のひざで寝れればそれでいいんです。
-〔そ、そうか...自分に忠実なのだな。な、なら良い。〕-
「それじゃあ国王!俺は勇者に!」
やった!なんか知らんけど丸く収まった!
「あぁ、お主はたった今よりガルシオ専属勇者とする‼」
きたきたぁー!これはもう順調過ぎる滑り出しなんじゃないか!
俺、もしかして本当に異世界ハーレムできるかも!
「クエスト頑張ります!仕事も頑張らせていただきます!」
転移者だからどうせチートまがいなこともできるしバンバンザイだぜ!
...と思っていた。
「それでは早速ハヤトの腕前を見せてもらおう。しかしまだ何も準備のできていない戦闘の素人だ。それまではアグネス、お前が付いて居てやれ。」
『御意、では武術や魔法も私目が教えておきます。ハヤトはまだただの一般人と変わりませぬし。』
あれ?今の言い方おかしくない?もしかして転移特典なし?
アニメとかマンガはこういう時に、自分にしか扱えない剣だとか、女神だとかのチート特典があるんじゃないの?
どうやら俺の思い違いだったらしい。チートの特典どかろか、現世にいた時となんにも変わっていないようだ。
『ハヤト、と言うことだからこれからよろしくね!』
「あぁ、こちらこそよろしくな、」
『どうしたの?元気がないみたいだけど?』
「だって転移特典なしだよ、悲しいよ」
俺は帰り道でアグネスに愚痴っていた。
『でもいい方なんだよ?』
そりゃそうだ。こんな美人のもとに転移できたのだから。
『昔ね、非道な魔法使いに間違って転移させられた人が殺されちゃったって聞いたよ』
「!?」
なにそれ、どんな物騒な世界なんだよここは、はぁ、とんでもないとこに来ちゃったな、まったく...
「でも良かった。アグネスがいてくれて。」
『私が召喚したんだから当たり前でしょ?』
「いや、そうだけどそうじゃなくて!」
『なにそれ?変なのぉー』
いい感じだと思う。なんか楽しいや。他愛もない会話が幸せだと感じる。きっとこの先もアグネスと仲良く、楽しく、二人で過ごせたらいいな。
-と思ったていたがすぐに今の事を訂正しないといけない事起きた。
「ちょっと待ちなさい!!」
「そそ、そんな言い方ダメだよ、、もっと丁寧に言わなきゃ」
「ねぇー、ハヤトさんでしょー?私達さぁー仲間にして欲しいんだぁー。ダメぇ?」
そこには三人の中学生、高校生くらいの女の子が並んでいた。
しかも仲間にして欲しい?
こ、これはハーレム展開もあるんじゃないかー!?
《今日はまだまだ眠れなさそうだ...》
一瞬です。まだキャラの云々が思い付いてないようです。ある程度固まってはいますが。
今回も貴重なお時間、感謝です。
こんな趣味ですがお付き合いください。




