説明書は読まないタイプです。
初投稿です、宜しくお願い致します。
『貴方、アニメとかは観る方?』
…ん?
待てよ、待て待て、現状が飲み込めないぞ…
〜数秒前〜
いつも通りの仕事終わり、いつも通りに満員電車でガラス越しに疲れた顔の自分を見て、現実から目を逸らす為視線を下げた瞬間視界がブラックアウトして…
「貴方、アニメとかは観ない方?」
先程から優しく私に問いかけてくる美人さん、めちゃくちゃ眩しい、美しくてとかじゃない、いや綺麗なんだけど物理的に光ってない??
元々目が悪いからもう乱視も合間見あって3人くらいに見えるな…
「もしかして眩しい?」
「ちょっとだけ…」
「光量これでも抑えているの、ごめんなさいね」
あまりに目を細めているのがバレたらしく、気を使わせてしまった。
「で、アニメは…」
「あ、すいません、アニメ、ふひっ、観ます!オタクって程では無いですが今期の春まではしっかりチェック出来てますんで、にわかですが、あ、激アツはやっぱり連載中の、」
「なら説明は不要ですね」
しまった、つい癖で早口になってしまった…
笑顔が怖いですお姉様…
「落ち込んでいる顔、そそりますわ」
「ふひっ…」
「冗談です、それでは準備は宜しくて?」
冗談には聞こえなかったが、準備って多分、てかこれって流行りのやつだよね?
「あー、うーん、デスゲームじゃなければ…あ、あと私怖いやつもあんまりお役に立てませんで、出来れば乙女ゲーム系の、あ、ちな私的には推しキャラは寡黙な異国の王子とかグッときます、陽キャは怖いけどいい匂いとかしますか?!」
「とりあえず習うより慣れろ、ですわ」
ですわ系だ!!テンションが上がる、なんて1人で騒いでいたらお姉様が呪文みたいなものを唱えた瞬間辺りが光に包まれ…
「お嬢様、朝で御座います」
「これ大当たりなのでは…?」
更新は21:00〜24:00頃
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