報復
その数日後だった。
私は久城さん率いるカースト上位軍団に
トイレで囲まれ、1人にはがいじめにされ
もう1人に化粧落としであらあらしくメイクを
落とされてしまった。
そしてもう1人に写メでその顔をパシャパシャと撮られる。
久城さんはその光景を腕を組みながらニヤニヤと
その様子を見守る。
『ちょっと…なにすんのよ‼︎急に』
『ふーんやっぱりメイクじゃない。
こないだ『私は努力で〜』なんて言ってたから
そうじゃないかと思ったわ』
『……ッ‼︎』
『このブサイクな顔面を八王子くんに送られたくなかったら土下座しな』
やっぱりこいつ、イヤな女だ。
可哀想に思って、泣いた私が馬鹿だった。
どこまで小根が腐ってんだ。
たしかにダイエットしてマシにはなったものの
メイクを取った素の顔は見るに耐えない、
ビフォーアフターで同一人物とは思えないほどのレベルだ。
しかし八王子くんは人を顔で判断するような人じゃない。
私の性格で好きになってくれた筈だ。
私だって当時八王子くんの顔だけじゃなく、
そうゆうところに惚れていたんだ。
だから私はこう言い放ってやった。
『フン、誰が土下座なんかするもんですか!
送りたければ送ればいいじゃない!』
『…フフ、言ったわね。本人の許可はとったってことでいいわよね』
そう言って、ケータイの送信ボタンを押す久城さん。
大丈夫だ。私は八王子くんを信じてる…。
しかし知ったのはその数日後だった。
八王子くんが送られた私の素顔の写メを仲間うちに
転送したこと。
おかけでクラス中にその噂は知れ渡って私は干されてしまい
おまけにその日から八王子にメールや電話をかけても一切返ってこなくなった。
会話すらも怖くて一度もできていない。




