恋は戦争
男子『なんだなんだ?キャットファイト?』
女子『先生きてー‼︎』
教室で久城さんと取っ組み合いのケンカになり人だかりができた。
『なんでアンタなんかと…アンタなんかと…八王子くんが
』
久城さんにマウントポジションをとられていたが
上下が逆転し、
『なんで…?あんたみたいな生まれつき見た目が良くて才能の塊の女と違って
私は努力したからよ!負けるワケないでしょ‼︎』
気がつけば私は自分でも引くくらいの声の大きさで
久城さんをどなりつけてた。
『うっ…』
うわーん!と久城さんは泣き出してしまい、
周囲がぼーぜんとその光景を見ていることに気づく。
私はどうしていいかわからなくなり教室から
逃げるように飛び出してしまった…
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帰宅し、自分の部屋に戻ると私は
1人涙が溢れてしまった。
なんであんなことをいってしまったのだろう…
そこに母親が静かに入ってきた。
母はサバサバした女性だ。
『あなたさっきから何をピーピー泣いてるの?』
『ピーピーなんて…言ってないわよ!』
そして母に事情を話した。
『なるほどねぇ』
『私…なんであんなこと言っちゃったのか
…わからなくて。私…イヤな女だ』
『イヤな女?それは違うでしょ。あなたは
一つも間違ってない。僻んでる方が悪いのよ』
『え?』
『仕方ないわよ。今も昔も変わらず…』
『恋愛は戦争なんだから』
そう言って母は私の部屋をあとにした。
思い出した。
若い男と駆け落ちして母が居なくなるのは
たしかこの数ヶ月あとだった。




