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お題シリーズ3

手を叩く 玩具

作者: リィズ・ブランディシュカ



 玩具が手を叩いている。


 可愛らしい。


 音が鳴るおもちゃ。


 子供のおみやげに買っていこうかな。


 店員さん、これください。


「お買い上げありがとうございます。、大切に遊んでもらってくださいね」


 家に持ち帰って見せたら、子供が手を叩いて喜んだ。


 よかった。


 気に入ってくれたみたい。


 でもなんだか、変な匂いがするわね?


 気のせいかしら。


 子供は喜んでいるし、今確かめるのは気が引けるわ。


 後で調べてみましょう。







 玩具が手を叩いている。


 ずっと手を叩いている。


 そんなもの眺めていたってしょうがないのに。


 もうそれで遊ぶ子供はいない。


 どこからも現れない。


 時は、戻せないのだから。


 玩具は相変わらず可愛らしい。


 子供が傍にいてくれたらもっと可愛らしかったのに。


 もうあの子の姿を見る事はないんだわ


 私は説明会に出席し、そこに出てきた店主へ怒鳴りつけた。


「どうしてあんな有害なおもちゃを売りつけたんですか!」


 使われていた染料が劇薬だったらしい。


 謝りに来た店員が示談のお金を差し出してきたけど、私は思い切りその手を叩いた。



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