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爆縮と体温の機知(12)

足りないから溢れる

月が隠れて祝い酒

雲の隙間に明かりが見える

たとえ

どんなに暗がりだろうと

死ぬことよりも暗闇は無い


浮かれついでに

酒を注いで

いつもより回るグラスの中身

笑う声より空気が好きで

時々

ポツンと一人になる


そよぐのは風だけではない

雰囲気も、また

そよいでいる

その心地良さがあるからこそ

自分の存在を確認できる


良かったことに素直になる日

笑顔では足りない何かが溢れる


死体にだって風はそよぐ

木の隙間でロープが揺れる

たとえ

その風を感じていようが

感じていまいが

風の当たる物がある


空想ついでに

夢を継いで

いつもより回る世界の外側

荒んだ空気は声から出るが

時々

ただの憂さ晴らし


作られるのは雰囲気だけではない

空気も、また

作られている

その汚さがあるからこそ

他人の人柄を確認できる


考えたことに素直になる日

泣顔では足りない何かが溢れる


馬鹿の一つ覚えに

何も言わなかったら

ただの馬鹿になってしまうものだ


一つだけ言う

それ以上は言わない

届ける気も無い人間の戯言だが

そこに人が居ることは

分かるはずだろう


存在するのは行動だけだ

時間の中に

記録されている

その人間らしさがあるからこそ

生まれる形を確認できる


変えないことに素直になる日

感情だけの考えが

全て真っ白に見えている

足りないものがあるからだろう








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