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魔法少女 ノーブル・リリィ  作者: 散桜


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#13『その魔法少女の名は・・』Cパート

静岡県 端愛(はまな)市内の自宅から、隣の浜松市へと変身して飛んだアーカーシャ・リリィは、逢庭(アイバ)の浜松市内の拠点本部へと足を運んだ。

ここは、静岡県内で1番高く中部地方で5番目に高い高層ビルだ。

浜松駅に隣接していて、楽器状の形状も特徴的だ。


ビル内にあるホテルフロアは逢庭(アイバ)のフロント企業の1つが母体で、中層階から最上階近くまで占めている為に、外観は偽装されているから『普通』の高層ビルに見えるが、実は中層階の外壁の一部が魔法少女用の発着場として開口されている。

なので、魔法少女であれば、普通に一般人に混じり1階から上がって来るか、中層階の発着場から入るか、屋上ヘリポートに降りて下層階に向かうか、選択可能だった。


今回、急ぎだったこともあり、アーカーシャ・リリィは中層階の発着場から入り、資料閲覧室利用を申し込んだ。

スタッフの女性が持って来てくれた、流行の店のコーヒーは美味しかった。

調べ物をしながら3回もおかわりをお願いしてしまったくらいだった。

なんでも、東京22区内のカフェランキングでも常に上位に入る人気メニューらしい。

静岡県内では静岡駅近くと浜松駅近くにしか支店がないそうだ。

東京では内環山手と外環山手の主要駅近くに支店を多く構えているらしく、人気も窺えるというものだ。


あと少しで夜明けの時間だったが、学校は『人形』に代わりに行ってもらい、自分はホテルの部屋で仮眠してから帰る予定だった。

今は、脳内麻薬物質分泌を促進させる術式と集中力を高める術式を併用中だ。



「夏樹〜・・見つかった〜・・?」


眠そうに目をこすりながらニャニャンが飛んで来た。


「ん。見つかったよ」

「ホント?どれ?」

「それ」


夏樹が指差す先を見たニャニャンは、夏樹の近くに降りて尋ねた。


「どれ?」


ニャニャンは、夏樹が指差した先に積んである魔法少女名鑑6冊に前脚を向ける。


「だから、それ」

「・・えっとー・・?」

「その6冊全部」

「ぇ」

「出てたページには(しおり)はさんであるから」

「・・よく、こんなに見つけられたね・・?」

「ぅん。あの魔法少女装束で年頃を想像しながら勘で探して、見つけたら何歳くらいか想像しながら前後の年の名鑑で探したの」

「・・」

「ニャニャンはどう探したの?」

「ネットで名前で」

「・・見つかった?」

「全然〜・・愛称すら見つからなかったよ〜・・30年分の画像記録もシラミつぶしに見たってのにさ〜・・?」

「名鑑も、名前はもちろん、愛称もなかったよ」

「なのに、写真には撮られてたんだね・・」

「ん。それも、最初の数年はチラリとだけ。それも年々減ってって、最後の方は『多分そう』な特徴だけになってってた」

「・・・どんだけ」

「最後に掲載された号にインタビューが出てたけど、一言だけ、『辞めたい』だって。その横に掲載された全身写真が、1番ハッキリ撮られた写真だったよ」

「・・・」


ニャニャンが苦笑とも呆れとも取れそうな顔で静かなため息を吐いた。


「きっと、彼女は才能があり過ぎて魔法少女で居るしかなくって、でも辛くって、それでも魔法少女で居続けたんだと思う・・」

「じゃあ、骨になってたのは・・」

「それしか、魔法少女を辞める方法が見つからなかったんじゃないかな・・」

「・・それも、裕子ちゃんが見つけて引っ張り出しちゃった訳かー・・」

「・・・」


夏樹は無言で、積んであった6冊の魔法少女名鑑の中の1冊を選んでニャニャンの前で広げた。

裕子が魔法少女になるキッカケは『自分が巻き込んだから』と悔やんでいる夏樹にとって、ニャニャンの『裕子ちゃんのせい』と言わんばかりの言い方はカチンときた。

ニャニャンに悪気は欠片も無いと分かっていても、許容出来ないモノはあるのだ。


「・・・間違えようもないねー」


魔法少女名鑑に最後に掲載されたという全身写真を見たニャニャンが、納得顔でウンウンと頷く。


「この人が・・」

「ぅん・・この人が・・ペネトレイション・リリィ」


夏樹が写真に指先をトンと置いて、その名を口にした。

夏樹とニャニャンの2人共に見覚えある、最初の頃の裕子と全く同じ魔法少女装束をまとう、成人女性の姿が写されていたのだった。

ニャニャン「ついに、『彼女』の正体が分かったね!」

夏樹「あれじゃ、ほとんど分かってないのと同じだよ」

ニャニャン「む〜・・」

夏樹「さ、予告しなきゃ」

ニャニャン「ん。夏樹、次回は?」

夏樹「次回、第14話。『繋げ!キズナのバトン!』です」

ニャニャン「運動会か〜・・裕子ちゃんのブルマ姿に期待だね♪」

夏樹「ぇ?」

ニャニャン「ん?」

夏樹「・・端愛市内の小中高校全部、私と裕子が小学校入学前にブルマ完全に廃止されてるけど?」

ニャニャン「ぇ・・夏樹がたまに履いてるのは・・?」

夏樹「ミニの時のパンチラ防止とか、真冬の防寒用?」

ニャニャン「・・体育は?」

夏樹「履く訳ないでしょ・・今の時代に履いて体育してたら、変人だよ」

ニャニャン「絶望した・・」

夏樹「ニャニャンのエッチ」










裕子「2人共、帰ったかな?」

いづねこん「そうみたいじゃな」

裕子「あれ?貴女と私が会うのって、まだまだ先じゃ・・?」

いづねこん「仕方なかろ。ぬしに精霊が居ないのじゃから。代理というやつじゃ。それに、ココは作品世界とは別次元、同じ人間であっても同じ人間ではない。ぬしがコッソリ2週分見ていたことも影響なぞ出ぬのと同じ様なものじゃ」

裕子「今週のはよく分からなかったけど、先週の色んな夏樹ちゃんは可愛かったなぁ〜・・♪」

いづねこん「確かにな。余も、ついニヤけてしもうたわ」

裕子「ニャニャン渋かったよね〜www」

いづねこん「確かにwwwアレは無いわいwww」

裕子「チェンジで!」

いづねこん「ムリwww」

裕子「残念〜www」

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