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メシウマ娘  作者: おでん信用金庫
Episode1 新聞部に入ろう!
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1/7

#1 ようこそ新聞部へ!

プロローグ



阿良文(あらぶみ) 千歳(ちとせ) 新聞部2年・部長


淀緑(よどみ) 文吉(ぶんきち)[ヨド] 新聞部1年・三等兵


京極(きょうごく) 柚葉(ゆずは)[ゆず] 新聞部2年・副部長


小遊三(こゆうざ) 亜矢美(あやみ)[アヤミ] 新聞部2年・書記(パトロン)


秋場 桜太郎(おうたろう) 新聞部・部外者





<新聞部・部室>



ゆず「ね~、今日なんか面白いことあった~?」


アヤミ「面白いことですか・・・。そうですね~、今朝大マグロが軍事境界線を飛び越える夢を見たことですかね・・・ふふっ」


ゆず「なんっっっにも面白くない!!!」


アヤミ「そんな~面白かったのに~」


ゆず「ねぇ、三等兵!アンタはなんかないの!面白い話!」


ヨド「うげぇ、俺もですか」


ゆず「しょうもない話だったら爪を剥(は)ぐから!」


ヨド「えぇ・・・リスク大きすぎやしませんか?」


ゆず「甘いわね、三等兵。人生はリスクの連続なのよっ!」


ヨド「正論ぽいこと言っちゃって・・・う~ん面白いことかぁ。あ、そうだ。2組の長谷川が音楽の松原先生のことを・・・」


ゆず「面白くないっ!!!」


ヨド「ちょ待って待て!まだ喋ってる途中でしょうがぁ!!!」


ゆず「長いから面白くない!よって被告人、有罪!(カンカンって鳴らす)」


ヨド「くそっ、被告人の発言を最後まで聞かないなんて!無効だ、こんな独裁裁判!」


ゆず「言い訳は認めない。それでは爪剥ぎを始める」


ヨド「ふん、爪を剥ぐったって、一体どうやって剥ぐんというんです?拷問器具でも使わない限り素人にそんなことできやしませんよ?(余裕の笑み)」


アヤミ「『ポータブル爪剥ぎ機』でしたらこちらに・・・(道具を出す)」


ヨド「なぜ爪剥ぎ機がここに!?」


アヤミ「世の中物騒ですから、護身用に持ち歩いているんですよ~」


ヨド「アンタが1番物騒だよ!ていうか護身用じゃねぇ、処刑用だよそれ!!」


ゆず「ナイスアヤミ!じゃあ早速使わせてもらうよ!!覚悟しなァ!(ヨドを押さえつける)」


ヨド「ええいっ、こんなつまらんことで爪を剥がれてたまるかよ!!(抵抗する)」


ゆず「ええい動くな三等兵!動いたほうが痛い思いをすることになるんだぞ!」


ヨド「予防接種みたいに言うな!!」


ゆず「くそっ、なんてパワーだ!曲がりなりにも男子生徒ということか・・・おいアヤミ、こいつの身体押さえつけてくれ!!」


アヤミ「では動けないようにしましょう(注射)」


ヨド「あんぎゃああああ!!!なんかサラッと打たれた!なんか自然な流れで注射打たれたんですけど何だこれ!!!?」


アヤミ「ふふっ、安心してください。一時的に動きを抑制する『ポータブル鎮静剤』ですから~」


ヨド「さっきからお手軽に持ち運んでいい物じゃねぇんだけど!!?」


ゆず「ナイス鎮静剤、アヤミ!」


アヤミ「いえいえ~、注射器を打つのは慣れてますから」


ヨド「これが本当に女子高生の会話なのか?」


ヨド(くそっ、意識がだんだん薄れてきた・・・あの人マジでクロロホルム打ちやがったなちくしょう!!)


ヨド(こんなことになるなら・・・こんなことになるなら・・・)


ヨド(もっと短い話を持ちかけるんだった。2組の長谷川が音楽の松原先生を『お母さん』って呼んでしまった話じゃなくて・・・そうだな・・・)


ヨド「4組の青木が・・・彼女と別れた話にしとけばよかった・・・」


ゆず「っっっ!!!」


アヤミ「!」


ヨド「え、どうしたんすか?豆が鳩鉄砲食らったみたいな顔して・・・」


ゆず「ち、千歳ちゃん・・・今のは・・・?」


千歳「・・・」


千歳「淀緑(よどみ)、今の話は本当か?」


ヨド「・・・え、えぇ本当ですが」


ゆず「・・・」


アヤミ「・・・」


千歳「っしゃああナイスメシウマ!!!さっそく突撃取材に行くぞ、ついてこい!!!」


ゆず「イエッサー!!」


アヤミ「はぁ~い!」


ヨド「え、ちょっと待って・・・嘘だろ、俺のこと放置?」





気絶寸前の俺を残し、新聞部の先輩3人は颯爽と部室を出て行った。薄れゆく意識の中で、俺は考えた。どうしてこんなことになってしまったのだろうか、と・・・


俺の名前は「淀緑(よどみ) 文吉(ぶんきち)」。周りからは「ヨド」と呼ばれています。この春から私立の「青春(あおはる)高校」に通い始めた高校1年生です。


そんな俺が、この青春高校の由緒正しき新聞部に入部することになった経緯を、これから数話にわたってお話ししていこうかと思います。


この物語を読むときは、部屋を明るくして、くれぐれも大らかな気持ちを持って読んでください。





メシウマ娘

-Misfortune Seekers-



Episode1「新聞部に入ろう!」


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