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黒魔法士のゆるり冒険記  作者: ミドリムシ
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第2話 冒険者になる

あ′′っ!!身分証明書なんて持ってない!!


そう生まれた国の身分証明書があればどこの都市であっても無料で出入りすることができる。


でも、辺境の村の孤児である自分の証明書なんてあるわけがない。いや、あるのかもしれないけれど少なくとも今は持ってはいない。


「お客さん、証明書がないならば銀貨5枚で入ることができます。」と門番を務める衛兵が厳しめに返答する。いわれるがまま5枚支払い教えてもらったように役所へ直行し証明書の発行と冒険者登録をしてもらうことにした。


役所へ行くと多くの人でにぎわっていて、これから冒険者登録をする者、仲間を探す者、亡くなってしまった冒険者を悼みに来る者・・・多くの人に都が出入りしている場所だった。役所っていうから厳粛な場所なのではないかと少しビビっていたレアスにとっては安心して手続きができると感じた。


30分くらいだろうか、窓口に並んでようやくレアスの順番がやってきた。

身分証明書と冒険者登録をしたい旨を伝えると

「ではこの紙に名前・職・故郷の名前を書いた後、炎以外の得意な魔法なら何でもいいので魔法を打つ時のようにしてこの紙に魔力を流してください。あ、わからない点は空欄でもいいですよ。」

と優しく教えてもらい


名前 レアス・リギッド

職  魔法職 火 風

故郷 わからない


と羊皮紙に書き込みウインドカッターを発動して魔法を流す。どうやら、個人の魔力は指紋のように誰一人として同じ魔力資質の人はいないそうだ。

「魔法職のレアスさんですね。こちらのカードが身分証明書兼冒険者証明書となりますので絶対に無くさないでくださいね。役所や関所ではこのカードを見せ魔法を流すと証明官僚になります。次に2段目に書いているEランク(0)というのは現在の冒険者ランクと今まで受けてきたクエストの数の証明になります。受けた数が多ければ多いほど印象もよくなるので是非多くのクエストをクリアしてくださいね!」

冒険者には駆け出しからベテランをひと目でわかるようにするために上からS→A+→A-→B→C→D→Eとランクが決められていて。Bランクまでは受けたクエストと狩猟した魔物や動物の種類によってランクアップしていく。Aランク以上は今までの功績と実力をギルド会議にかけて、試験を課した上でランクアップを行うという厳しいものとなっている。実際にSランクは勇者レベル、A+でも国1つを動かすレベルの実力を持っているといわれている。


まずは、Eランククエストの薬草とりをひたすらやっていこうと思う。納品量を超えたものはギルドに売ってもいいし自分のものにしてもいいという仕組みになっているからひたすら薬草を集めて納品量を超えたものは自分用に少し残して回復薬を自己生産しようという算段だ。回復薬を作ることは簡単で、まず稼魔法で細切れになるまで薬草を切り刻んだ後に、綺麗な水に浸してそれを炎で熱して抽出するだけだ。この方法は村にいた時に医者へ行くお金がもったいないから身に着けたスキルだ。


よし、じゃあさっそくギルドへ行くか!!


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