表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒兎  作者: 荒紗 なお
3/3

ノイズ

ふと目が覚めた。いつもなら目が覚めてもすぐ眠りに落ちてしまうが、今日はちょっとした胸のざわつきがありなかなか寝付けなかった。気分転換に水でも飲みに行こうとリビングに足を運ぶ。キッチンに足を向けた時、夕飯前に見た夢を思い出した。

「大丈夫。今はリアルだ。あんなことあるわけないだろ…?」

ブツブツ呟きながらささっとコップに水を汲んだ。一気飲みし、流しにコップを置いて去ろうとした。その時、

「…………?」

背後に気配を感じた。振り向いてはいけないと第六感が叫んでいる。気づかない振りをして早く自室へ戻ろう。どうせこれも夢だ。本当は夢じゃないないような感覚もあるが今はどうでもいい。この恐怖から早く逃げたい。そんな思いで、不自然にならぬよういつも通りを装いリビングを出ようとした。

「…×……×…××……×…」

「え………」

ノイズが混じった聞き取れない言葉が聞こえ、前の夢のように再び頭に鈍い音が響いた。あぁ、あそこで聞き返さなければこんなことにならなかったのかな。なんて思いながら俺はまた意識を手放す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ