私立
また、私立に向けてまっしぐらで勉強する。
塾で、壮行会というものがあった。
おなかが壊れるほど笑い、次の次の日は、一日目の私立に行った。
そこはまあ、気楽に受けられた。
面接は初めてである。
好きな本聞かれたら、どの本にしようかなあー?
どんな質問が来るかわからないけど。
そんなことを考えていると、
「次の五人お願いします」
そう言われ、入っていった。
グループ面接は、そこまで緊張もしなかった。
周りの様子を見ながらできるから、やりやすい。
「これから、二つ質問をします。まず、志望理由を順番に教えてください」
こんな感じで、始まった。
「次の質問をします」
次は何かな・・・。
「好きな本を教えてください」
!!
やった!!
思わず心の中でガッツポーズ。
直前まで考えてたよ!
手が一瞬こぶしになりそうになったのを我慢して、嬉しさを心の中でかみしめる。
なんだかんだ、一日目はうまくいった。
二日目の入試
私立の中では、私にとって本命の高校。
テストは、相変わらず難しめであった。
特に、数学に食いつきすぎて、終わって、放心状態になっていた。
面接までの昼食時間。
今日もまた静かに食べる。
何やら隣の人は、今テストが終わったっていうのに、この高校の過去問を見ていた。
なんで!?
とっても不思議だった。
面接になった。
順番が来るまでスムーズ過ぎて、戸惑った。
質問は一つだった。
グループ面接で、一人ずつ質問が違うので、ドキドキだった。
私の番になる。
「これからしてみたいことは何ですか」
!?
全く答えを用意してなかったので、戸惑ってしまった。
そうだ!これを使おう!
「小説を書いてみたいです。もともと本を読むのが好きで、自分も執筆をしてみたいと思っています」
もうしてるけど・・・。
とりあえずそれらしきことを並べて面接は終わった。
色々おかしいことをしてしまった。
受かってるかなあ。
―次の日
私は、学校から帰ってきて、パソコンの前に座る。
ネットで合格発表を見るつもりだ。
一日目の方は受かってるだろうから、気楽に見る。
パソコンには、“合格おめでとうございます”の文字。
まあまあまあ。
続いて、二つ目の学校を見る。
とっても胸が高鳴る。
ボタンを押す。
どうかな・・・!
そして、目の前にあった文字は・・・
“合格おめでとうございます”
やった!やった!
ようし。都立に向けてまたしっかり頑張るぞー。
こうして、都立に向けてまた走り出す。