期末テスト・・・そして仮内申
二学期も速い時が流れ、いよいよ期末テストになった。
合唱祭は、学年二位だった。
私の学校では、最優秀賞と優秀賞と」二つの賞があり、優秀賞に当たるのが二位だ。
おととし、去年と、合唱祭では賞を取っていなかった。特に、去年はとると思っていてとれなかったので、ものすごく悔しくて、女子のほぼ全員(私も含めて)が泣いた。
しかし、今年はとれたのだ。
最優秀賞まで及ばなかった悔しさと、入賞の嬉しさで、複雑な気持ちでまた涙を流した。
最優秀賞は二組だった。
あのまま二組にいればな、と、また羨んだ。
修学旅行もあった。いろいろと楽しかった。
そんなことも過ぎ、期末テストだ。
正直言って、期末テストのことは今ではあまり覚えてない。
ただ、理科と数学が悪かったのはとってもショックだった。
親に結果を見せる
来週は高校入試の持ち点となる仮内申が出る。
「なんでこんなに悪いの!?こんなんじゃα高校いけないって言ってるでしょ!」
「え、でも・・・」
「でもじゃない!あいはもう行くと来ないね。定時制探す?」
いやそういうことじゃないっしょ!っと思ったが、母は仮内申が出るまでずっとこんな感じだった。
仮内申が伝えられた。
一回しか言わないからよく聞きなさいと言われたので、しっかり聞いた。
しかし、私は耳を疑った。
―下がった!?
そう、仮内申は、上がるどころか、一学期より下がってしまっていた。
実技教科で一つ下がったので、換算内申は2下がったことになる。
嘘・・・嘘でしょ・・・嘘よ!こんなの
と、その日はずっと失望していた。
親にも、塾長にも、この内申を言った。
塾長は、少し悩んでいたが、「内申はね返し大作戦」という計画を作ってくれた。
聞くと、この内申でα高校に受かっている人はいないという。
しかし、学力で取り返せば、可能性はまだあるらしい。
私は、もっとやるよう決意した。