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夏休み

 体育祭や期末テストもあっという間に過ぎて、一学期が終わり、夏休みに入る。


 内申は、二年生の頃から五教科で三つも上がり、相当上機嫌だ。


 私たちは、夏期講習がこの休み中ある。


 よーし、明日から夏期講習だ!気合い入れていくぞー!とその時は思った。


 しかし、その翌日、夏期講習初日から、私は風邪をひいてしまった。


 38℃の高熱で、歩くのもふらふら。


 学校の面談に行くのにも、相当な時間を要するほどだった。


 夏なのにとても寒くて、ちゃんと動けそうにもなかった。


 そして、私が入っている文化部の夏休み練習も私は全て休み、夏休みの初めから最悪だった。


 次の日から塾に行き、病み上がりでボーっとしたまま授業を受けた。


 授業が終わると、宿題のために塾に残る。


 やはり塾の宿題はたくさんある。


 そして、国語と英語の宿題をあらかた終わらせ、数学の宿題に取り掛かる。


 ところが、その数学の宿題は本当に難しい。


 友達と協力しても解けない問題も、少なくなかった。


 先生に聞いても、大変だった。


 途中、気晴らしに、キーボードでカタカタと小説を書く。


 そしてまた、宿題をやる。


 結局、授業後の自習はほとんど数学の宿題で終わってしまう毎日であった。


 でも、私はそんな塾の日常が好きだった。


 いちごジャムサンドウィッチを毎日母に作ってもらったこと。


 トマトを丸ごと一個持ってきて、驚かれたこと。


 友達としゃべりながら楽しく勉強したこと。


 全部私の心の中に鮮明に刻まれている。


 しかし、そんな日々もあっという間に過ぎ、夏休みも終盤にさしかかろうとしていた。



 私は朝、いつものように塾まで自転車を走らせていた。そして、少しスピードを上げようとしたところだった。


 自転車のチェーンがいきなり外れ、サドルが動かず、そのまま吹っ飛んで、大怪我をしてしまった。


 右手首とひざが特にすれ、肩や胸も相当な傷を負った。


 とにかく塾に遅刻してでも行くと、全身血だらけだったので、授業を止めてまで応急処置をしてもらい、病院に行くよう言われた。


 それからはというものの、病院に行ってばんそうこうを貼り替えて、服が破れたので買いに行って、それに着替えて、また塾に行って・・・、と色々大変だった。


 その日から、チェーンが外れやすくなったので、修理に出してもらった。


 なので、今は大丈夫なはずだが、ゆっくりといかないと怖いので、安全になった。


 この事件のおかげで、入試前の怪我は防げたのだと思うと、逆に良かったのかもしれない。


 いずれにしろ、夏休みはいろんなことがあり、大変だったが、楽しかった。



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