中二
「次のテストで250点取らないと、上のクラス上がれないよ!どうすんの!?」
「うっうん。今、頑張ってんじゃん!」
私は今、少しばかり母とけんかしている。
最近、こんなことが増えてきた。
私は、栄啓あい。現在中二だ。α高校を目指すために、塾通いの日々に追われている。
そして、この前塾の塾長に、中二のクラスを分けるテストで三教科で250点以上取らないと、上クラスには上がれないと言われてしまった。
そして残念ながら、私は250点以上など取ったことがない。
だから、こんなことになっているのだ。
「250点以上なんて言い出して、塾長は何言いだすんだ!」
母の怒りの先は、塾長に向けられているようだ。
「小五からやってきたけど、やっぱりあいにはこの塾は向いてなかったのかもね」
「う、うぅ・・・」
「塾変える?」
「えぇぇぇぇ!」
そう。母の言っている通り、私は小五から高校受験のために塾に行っていたのだ。
正確に言うと、小四の三月から。
私が自ら入りたいと言って入ったのは、今でも覚えている。
α高校を目指すためなら!と思ってはいたが、親が私に与えてくれた通信教材など、ほとんど無駄にして、やらなかった。
私は本気でα高校を目指しているのか?と思うこともあった。
しかし、この前某ピアノコンクールで、全国大会入賞を決めた。
ピアノという武器も生活にあるので、それが自信になっている。
私はいま、人生で一番本気で勉強しているかもしれない。
体験しなかったくらい、本気で・・・。