表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

中二

 「次のテストで250点取らないと、上のクラス上がれないよ!どうすんの!?」

 「うっうん。今、頑張ってんじゃん!」


 私は今、少しばかり母とけんかしている。


 最近、こんなことが増えてきた。


 

 私は、栄啓あい。現在中二だ。α高校を目指すために、塾通いの日々に追われている。


 そして、この前塾の塾長に、中二のクラスを分けるテストで三教科で250点以上取らないと、上クラスには上がれないと言われてしまった。


 そして残念ながら、私は250点以上など取ったことがない。


 だから、こんなことになっているのだ。


 「250点以上なんて言い出して、塾長は何言いだすんだ!」


 母の怒りの先は、塾長に向けられているようだ。


 「小五からやってきたけど、やっぱりあいにはこの塾は向いてなかったのかもね」

 「う、うぅ・・・」

 「塾変える?」

 「えぇぇぇぇ!」


 そう。母の言っている通り、私は小五から高校受験のために塾に行っていたのだ。


 正確に言うと、小四の三月から。


 私が自ら入りたいと言って入ったのは、今でも覚えている。


 α高校を目指すためなら!と思ってはいたが、親が私に与えてくれた通信教材など、ほとんど無駄にして、やらなかった。


 私は本気でα高校を目指しているのか?と思うこともあった。


 しかし、この前某ピアノコンクールで、全国大会入賞を決めた。


 ピアノという武器も生活にあるので、それが自信になっている。


 私はいま、人生で一番本気で勉強しているかもしれない。


 体験しなかったくらい、本気で・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ