いい加減にして下さい
久しぶりでございます。皆様。
まだ私のことを覚えてるよ!!って言ってくれる方いましたら嬉しいなぁ、なんて柔い期待を抱いております。
先日ぼーっとしていたらあぁ、そろそろかこう、と何を思ったのか再び続きを投稿させていただくことにしました。
どうぞ、まだ見てくださっている方、よろしくお願いします
誰かが口を開こうとしたその時、パシーンッと大きな音がそれを遮った。
それによってアイリス以外が息を飲み込んだ。
スナップの頬は赤くなっていた。叩いたのだ...叩いてしまったのだ。
だって仕方ないでしょう?気づいたら叩いていたし、スナップの嘲笑うかのような言葉に無性にイラついたのだから
「ふざけないでください。まるで全ての人間に向けて言ったような言葉。
何も知ろうともしない貴方が、全ての人間を愚弄するなどッ、決してあってはならない!!
今、確信ができました。私は何があろうと絶対に今の貴方を慕うことは有り得ません!!」
はっきりと言い切ったその言葉にスナップは大きく瞳を見開き悲しげに揺らした後、それまできつく握っていた私の手首を離した。
「お主のことを言ったわけではない、アイリス…」
「だとしても、今貴方は私の大切な人達を愚弄しました。嘲笑いました。
まず…私も人間です。ならば必然的に私のことも言っている...違いますか?」
「普通の人間共の持っていないような力をお主は持っている。」
「だから人間では違う…とでも?スナップ、貴方は私を人間としてみてくれないのですね。
私は人間です。寿命だって貴方とは違い過ぎる。」
「………。」
何も言えず押し黙るスナップに背を向けたアイリスは自身の大切な人達を見つめ、1度振り向くと「さようなら」そうスナップへ向けて言葉にして歩き出した。
それに続いてパンセ、シオン、ガザニアも彼女の後に続いた、何が来ても対処できるよう、彼女の周りを囲いながら…。
そんなアイリスの後ろ姿を、スナップは悔しげに顔を歪め見つめていた。
どこか瞳の奥に諦めを見せないまま。
「諦めはしない。」
「それにしても、アイリス。君が無事でよかったよ」
「一時はどうなるかと思ったぜ」
「…」
「助けに来てくださり、ありがとうございます。
正直、助けに来てもらえるかあまり自信がなかったんです。」
洞窟を抜けた森の中、ふと掛けられた声に眉を下げて困ったように笑った。
嬉しかったんだ、迎えに、助けに来てくれたことが何より。
嬉しくて、思わずあの場で泣いてしまうかと思ったほどに。
スナップには正直、言い過ぎたとは思ってる。
私でもあんなふうに言われたら暫くは立ち直れないだろうし
悲しそうだった……。
シオンがあまり話さないのには触れないでおきたい。説教が始まるに決まってる…。
ん?フラグ?うん。思ってから気づいたよ
「だから言ったじゃないですか。お嬢様は隠れていろ、と。」
「シオン…。」
俯いたまま、淡く方を揺らすその姿に相当怒っているのは分かりきってる。
「シオン、君の主は無事だったろう?今は、学園に戻ることが最優先だよ。
ただでさえ、許可も貰わないで出てきたんだから。」
「あぁ、そうだぜ?今ここで言い合ってもまだ森の中、何がいるかもわからねぇだろ」
パンセ様はとにかくガザニアがとてもまともな事を口にしていることが意外で思わず目を見開いてしまった、なんだ?と視線を向けられると言えるはずもなく首を振った。
「無事だった…?えぇ、無事でした。けれど、もし無事じゃなかったら!今ここにお嬢様が居なかったら!俺はっ...俺はッ!!ッ────!」
悲しげに表情を歪める大切な従者、何を考えたわけでもなくただ無意識にそのふわふわとした髪の毛を軽く梳いた後、ポンポン…と頭の上へのせたあと、優しく撫でた。
「よしよし…ごめんね、心配掛けて。
ありがとう、助けに来てくれて。学園に帰ったらちゃんと貴方に怒られるから。」
「ッッ………はい、申し訳ございません。」
「いい子。…学園まで急ぎましょうか。」
シオンだけでなく、2人にも向けて言葉を発せると全員が頷く。
従者にも先輩にも婚約者にも、こんなに大切にされているんだもの。
この命、やっぱりちゃんと守らないといけない。
自分の身を、命を守りながら、大切な人達も守っていかないといけない。
絶対に。




