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ゲームに無かったはず






まず初めにパンセ様がドラゴンに切りかかる、その次にガザニアが斬りかかりシオンが炎で攻撃し次に私が────




ブォォンッ



「なっ!?」



いつの間にか後ろに迫っていたドラゴンの尻尾がアイリスを叩きつける





「「アイリス!!」」




「お嬢さまっ!!!」



3人が叫んでる…どんどん、意識が遠のいて…

あぁ、真っ白だ……──

そこで、私の意識は途絶えた…










「……ぃ……おい起きろ……起きろ女」




「…んぅ……ま、ぶし…ぃ…??…!?!」




目を覚ませば見覚えのない洞窟のような場所。

目の前には、妙にイケメンな青年が……え、誰?



「やっと起きたか……ふん、遅いぞ起きるのが」




「…あ、の…ここは何処で…あなたは、誰?」



「……分からないか?」






黒い神に黄色い瞳……

ドラゴンと同じ…ドラゴン…と?

じゃあこの青年はドラゴンってこと?なぜだ、あのドラゴンが人間の姿になれるだなんてゲームに一度も出てこなかったはずだ…



何しろドラゴンはあのシーンで先生方によって消滅……永遠に消えるはずだ。

私がしくじったからか?


ならば私は囮か?

もしそうならば顔に出してはいけない。

あくまで冷静に、いつも通りに


「ドラゴン…あなたはあのドラゴンかしら?」




「あぁ、そうだが……?おまえの名前はなんだ、女。」




「…聞いてきた方が名乗るのが普通では?あなたの名前を聞かない限り私は答えません」




「ふっ……おかしな女だ…怖がらんときたか?

いいだろう気に入った…わたしの名前は…ふむ、特にないのだが…知り合いからはスナップと呼ばれている」




スナップ…?…スナップ…あぁ、スナップドラゴンか…たしかそんな花があったような。

花言葉はたしか、




「おせっかい、大胆不敵、清純な心……か」




「ん?…なんだ?」




いけない、声に出ていたか……

まぁスナップ…そう名付けられているのがスナップドラゴンを因んでだとするのなら…

このドラゴンはもしかして悪い人…いや、悪いドラゴンではないのか





「いえ、なんでも……わたしの名前はアイリスよ…アイリス・べルーティ…」




「ほう、べルーティか……あの魔力の強い一家か…」




「えぇ…あなたの事は私もスナップと呼ばせていただきます。

そして聞きたいことが少々」



「なんだ?」




「なぜ私がここにいるのですか?ここはどこかしら…あなたはなんのために私を連れてきたの?

あの場の人間たちは無事かしら?」




そう、淡々と疑問に思ったことをぶつけるとドラゴン…ことスナップは眉にしわを寄せて考え込んだ後ゆっくりと私の元に近づきそして……



「ッ……」



クイッと私の顎を持ち上げ顔を近づけそして──




「アイリス、私はおまえのそのキレイな瞳が気に入った…だから連れてきた…それだけだ。」




フッと優しく微笑むスナップ。

気に入った…ねぇ?………なんど言われてきたことか…だがそれは見た目だけでしょう…




「…私を元の場所に返してください。」




「それはなるまい。…あぁ、安心をしろ、あの場の連中たちは全員無事だ。3人ほどしつこい奴がいたが私の力で眠らしておいた…」




「…は?眠らしたって…」



その3人とは絶対にパンセ様とガザニア、そしてシオンだ。

まずい、さっさと帰らなければ…あの3人なら怒り狂って敵味方関係なく切り刻んでしまいそう。


3人ならば恐らくいとも簡単に山や町を一瞬にして焼け野原にしてしまう




「ふっ、どうだ…私の嫁になれ」




身勝手な……




「何を言うのですか、その手を離しなさいスナップ。」



そう言ってパシッとスナップの、腕を払い距離をとる。



「ほほう、歯向かうか?…ならば、力づくでも奪うまでだ…お前に拒否権はないぞ、アイリス…」




「失礼だけど、スナップ?私には婚約者がいますし、さっさと帰らなければ婚約者や人騒がせな先輩、それに少々執着気味な従者が何をしでかすかわかりませんの。

ですので、力づくでも私はここから逃げます」




安心してください。あなたは殺しませんので…


そう言って両手に火を灯す。

そして地面を蹴り勢いよくスナップに向っていく。





「炎の精霊よ、我が手に炎よ、集い来たれ、敵を貫け!“ 炎射矢ヴァンアロー ”」



呪文を唱えると炎が矢の形になりそしてスナップに向けて放たれる



「ッチ……ふんっ…確かに炎は苦手だが、私にかかれば消すことなどいとも簡単だ」



「ッ…」




そういうといとも簡単に矢を消し去ってしまうスナップ。

あぁ、やはり強い…強いが、ワクワクする



「そうね、ドラゴンの貴方が、簡単に倒れられちゃあ…困るわ?…ふふ、私ね、めんどくさいことは嫌いなの…でも、こういう楽しいことは、大好き」



クスリと微笑み次々と呪文で色んな魔法を使いながらもスナップと戦っていく





ボワァァッ


シュッシュッ



ガキンッ



「あぁっ…女のお前のどこに、そのような力がっ」



「私だって伊達に稽古ばかりしていた訳では無いので」



「フッ、面白い…ますます気に入った」



「それは困りますねぇ、早く帰らなければならないのですから」





「お前は返さないさ」




「いいえ、帰らせてもらいますわ」




お互いに一定の距離を保ち睨み合ってはニヤリと笑いそしてまた互いに刃や力を向けて戦う




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