ドラゴン退治
生徒達が叫び、逃げまとう中、私とパンセ様が他の人とは逆方向に走る
でも知ってる…多分これは……ゲームを思い出して嫌な予感がして無意識に戦闘体制に入る
どうやらパンセ様も嫌な予感がしたのか同じように戦闘体制に入ってるみたいだ。
「これは…」
「なに、これ………」
ドラゴン…なにこれ、ゲーム画面で見ていたのとは比べ物にならないくらい酷い有様…
数十mはあるだろう巨大なドラゴン…その周りには建物の一部の崩れたであろう瓦礫…
「アイリス!危ない!!」
「っ!?!」
呆気に取られているとパンセがアイリスのことを呼んでいて…気づけば自分に向けて飛んでくる瓦礫…
焦ったが何とか避ける…
「…危なかった………」
「大丈夫かい!?」
「大丈夫です……それより、さっさとあのドラゴンを止めましょう…パンセ様!剣は使えますね?」
まぁ使えなかったら持っていないだろうけど…
「あぁ、使えるけれど…まさか、君、あれを倒すつもりかい?」
信じられないと言ったように目を見開くパンセにアイリスはもちろんです…と頷く。
「…ッ…でも!危ないだろ?…私が倒すから…君はどこかに隠れ────って!アイリス!!」
アイリスはパンセの言葉を聞かずにドラゴンのいる方向へ走り出す…
私にどこかに隠れていろというのか…?
ふん、なめてもらったら困る…こっちだって伊達に鍛えていた訳では無いのだから
魔法の力を借りて空高く飛び上がり…そしてドラゴンに斬り掛かる…
ガキンッ
「ッ…やっぱり普通の剣じゃ効かないか……ならっ!!」
ゲームでは学園の先生方がドラゴンと戦っていた…でも、数人の怪我人&死亡者を出していた…そうと分かっていてただ見ているなんて出来ない
確か、このドラゴンは火に弱かったはず…
またもや魔法を発動させ……次は剣に炎を纏わす。
そしてもう一度斬りつける…とドラゴンに効いたのか叫び出す
『ギャァァァァオォ!!』
どうやら上手く効いたようだ。
ホットしているのもつかの間…またもや誰かが叫ぶ…
「危ない!!!」
ブォンッとドラゴンの尻尾が私めがけて飛んでくる
ダメだ、避けきれない!!
思わず目を閉じる……が、いつまで経っても衝撃が来なくて、そっと目を開ける。と、私の周りを覆う結界…
「これはっ…」
「お嬢様!大丈夫ですか!!!」
「アイリス大丈夫か!!」
「アイリス!!」
声のした方を向くと魔法を発動させているシオンと血相を変えて剣を構えるパンセ…それと焦っているガザニアがいた…
そうか…この結界はシオンが……
助かった…ゆっくりと結界によってしたに着地した。
「ありがとう…助かったわシオン…それと、パンセ様とガザニア様も…」
「はぁ、あなたはほんとに!!無茶をする!!」
「ま、まぁ無事でよかっただろシオン」
「…無事で良かったよアイリス」
怒っているシオンと安堵をするガザニアとパンセに申し訳ない気持ちになる…でも、まだドラゴンを倒せていない…まだ安心はできない
「もう、大丈夫です……それより、力を貸してください…きっと4人ならあのドラゴンを倒せます!!」
アイリスが、そう言うともちろんだ!と頷いてくれるガザニアとパンセ…
どうやらシオンは反対らしい、でも私ひとりが逃げるなんて嫌だもの…
私は行くわ…とシオンの目を見ていう
すると突如誰かの叫び声が聞こえてくる…多分、デイジーだろう…確かゲームでもデイジーが捕まっていた気がする。
ほんとは助かるはずだが私が先生方を待たずに攻撃してしまった事でシナリオが変わるかもしれない…だとしたらデイジーは助からないかもしれない…
「きゃぁぁぁあぁあああ!!」
「あれはっ…生徒か!?」
「危ないぞ、このままじゃ!!」
「パンセ様、ガザニア様…援護お願いします!!」
「「あぁ」」
もう一度ドラゴンの方に向かおうとする…がそれはシオンによって阻止されてしまう
「お嬢様…貴方は隠れてください!!これはお願いではなく貴方を守る従者である俺からの命令です!!」
「…シオン、貴方は私に指をくわえて隠れていろというの?あの子がもしかしたら死んでしまうかもしれないのに!!」
「そうです、俺達が助けます…お嬢様は危険なことをしないでください!!」
「…いやよ、何のために訓練してきたと思っているの!!私が黙って頷くとでも思ったの?
私が…誰かを見捨てると?…そんなこと有り得ないわ…私だって戦える…私はそんな弱くないわ!!」
「ですがッ」
「……貴方は私を信じないとでもいうの?」
「ッ……分かりました…でも、危ないと思ったらすぐに隠れて下さい…」
「えぇ、分かったわ。ありがとう」
「話はまとまったかい?」
「それじゃぁ4人で倒すぞ!!」
「はい、パンセ様にガザニア様……シオン、行きましょう…」
そして四人揃って走り出す…4人でなら…倒せる!!




