~自信~
翌日。いつもの様に目覚めいつもの様に服を着て身なりを整える。でも、いつもと違う事がある。それはきっと昨日の夢のせいだろう。いつもなら比較的スッキリして起きているはずなのに、今日は気分が重い。
ベットから降りる嫌々だった。胸のあたりが何かが詰まっているように重苦しいのだ。
「はぁ、目も腫れてしまったわ…。」
昨日はさんざんないてもう一つ思い出した事があった。それは私がアイリスとして生きているこの世界のこと。どうやらこの世界はヤンデレ系乙女ゲームの世界の中らしい。本当に、私はついていないのね。そんな世界に転生してしまったなんて。
それもよりによってその乙女ゲームの主人公の敵的な存在位置にいる悪役令嬢………場合によっては死んでしまうかもしれない。嫌だわ…死にたくないもの、そして何よりも親よりも先に死んでしまうなんてあってはならない事なのだから。
コンコン
「アイリスお嬢様…」
「じーや?…どうぞ」
「失礼致します」
何のようかしら…後ろには、メイド?あぁ、今日はパーティだったわね。
今日は父が開くお偉いさん方の伯爵様や公爵様などが出席するパーティがある。だいたいパーティがある時私はあまり出席しないのだけれど。どうして今日に限ってパーティに出なければいけないのだろう。
パーティ…私は好きではないの。
だってそうでしょ?お偉いさんの方々なんてどうせお金が目当てなだけじゃない。お金のためならどんなに思ってないお世辞でもいうんだから……
醜い世界ね…そしていつか自分もそうなるのかと思うととても悲しくなった…なりたくない…
それにいつ何処でその乙女ゲームの攻略キャラ達と出会うかわからないのに……
ちなみに主人公の名前はデイジー・ジュリアン。私と主人公、デイジーが出会うのは16歳の頃。デイジーが学園に入学してくる時だ。
私が学園に入るのは10歳の頃から…この時にはもうアイリスと知り合っている攻略キャラが何人かいた気がする。だとしたら入学するよりも前に攻略キャラの何人かと出会うのだ。
アイリスは主人公でわない。
あくまで主人公を引き立たせるための人物にすぎない。だからいつどこで誰と出会ったのかそこまで細かい事は公開されていなかったのだ。
だから過去を思い出して自分が死なないためには深く用心しなければならないのだ…こんなことなら思い出さない方がまだ幸せだったのかもしれない…けれど、自分の過去のように私は死ぬ訳にわいかない。
それに、何故かは分からないが私は自分が転生をして生まれ変わったという事実に恐怖を感じていなかった、自分がもしかすると死んでしまうかもしれないのに。何故か死なないという自信があったのだ。
それが何故なのかは分からない。
長々とすみません。
話をまとめるのは難しいですね。
もっと上手くかけたらなぁぁ...(lll-ω-)チーン