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無視されつずけてます。



「……はぁ」



「お嬢様??どうかしたんですか?幸せが逃げますよ!?」



私がため息をつく度に“幸せが逃げますよ!?”と私を笑わせようとする新人メイド。頑張ってくれているのはわかっているけど多分私は笑えてない、無表情だろう。




それより何故新人メイドが私についているのかというと…どうやらシオンが父に稽古をするなどということを言って交代してもらったらしい。しかも本当はじーやが私につくはずだったのだが家庭の用事で自身の家に帰ってしまってそれ以外の執事やメイドたちは忙しいのでこの新人が私につくことになったらしい。



それに、お気づきでしょうか?そう、あれから数日。未だにシオンとまともに話してない。話そうとして話しかけても最低限のそっけない返事しかしてくれないから話が続かない。




そろそろ滅多に泣かない私も泣きそうになってくるからまいってしまう。

竹刀でも振り回せば気持ちが落ち着くかな。と思いメイドに、






「幸せ……ね。はぁ、稽古場で稽古してくるね」








とに言うとリスノワールこと新人メイドがなんとも一緒に行きたそうな顔をしたのでよかったら来るかと誘ってみると案の定とても嬉しそうな顔をして喜んだのでわたしには犬の耳と尻尾の幻が見てしまったのだが、見なかったことにしておこう。



リスノワールのタイプはあまり好きではないが、案外一緒にいるのも気分が落ちすぎなくてすむのでいいのかもしれない。




「「ぁ…」」



稽古場に着き扉を開けるとシオンや稽古中の騎士達や剣士達など、様々ながいた、シオンと目が合い、一瞬驚いていると目が合ったと思ったシオンはすぐに目をそらしてしまった、どうやらシオンも驚いたのだろう、私ももしかしたらシオンがいるかもしれないと思ったが。まさかほんとにいるなんて。



「お嬢様?…稽古、しないのですか?」




「あ、あぁ…そうね。私の竹刀…竹刀…っと。あった」




久しぶりに握るフィット感のある私のための竹刀。竹刀を握るとよくシオンとも手合わせしたなぁ、なんてどうでもいいはずの記憶を思い出してよけいにシオンと話せないのが悲しくなり泣きそうになるが、リスノワールも当のシオンもいるので必死に我慢をしてまず素振りから始め、様々な準備運動をして、そこら辺で稽古をしている剣士達を何人か呼び、手合わせをしてもらった。勿論ガチンコ勝負で。




そしてまさかの勝者はアイリスだった。余りにも連続でアイリスが勝つものだからその場にいた剣士達や騎士達、シオンやメイド、アイリスまでもが驚きのあまり数分固まった。

それも当たり前だろう、10歳の子供に、しかも少女に、大人に勝てるはずは普通ないとそこにいた誰もが、アイリスまでもが思っていたのだから。




数分の沈黙の後に最初に言葉を発したのはリスノワールだった。



「アイリスお嬢様!!すごいです!お強いんですね??かっこよくて見とれてしまいました!流石に天才少女です!」



「お嬢様!?素晴らしいです!我らも驚きました」



「どこでこんな剣術なんて身につけたんですか??」




「いやぁ、流石だなぁお嬢様は!!」


などとリスノワールの後に次々とざわめき出し私を褒め称えるその場にいた人々。

まぁ、それもシオンを除いて…だけれど、いつの間にかシオンはもといた稽古をしていた場所に戻って稽古を再開していた。

それにしてもだ……天才少女です…だと?何?私まさかのチートですか?最強っすね…うん、キャラがおかしくなるわいけない。





それにより。いいじゃない、せっかくなんだから少しくらいは祝の言葉でも言いに話してくれても。いつまで怒っているのよシオン。

そろそろ限界だわ……。




パチパチパチ



いつの間にか剣士達などに囲まれていて困っていると輪の外の方から拍手が聞こえてきたのでそこにいた全員がその手音の方を見やるとそこには少年…?……が立っていた。、

どこかで見たことがあるような……………




「実に素晴らしい戦闘風景だったよ、君のような可愛く、美しい美少女があんなに強いなんてねぇ…あぁそういえばまだ言っていなかったね。僕の名前はパンセ・キルパリングです」



うそ、パンセ・キルパリング……!?パンセは攻略キャラのひとりであるアイリスの二つ上の少年だ。軍所色の髪に少し珍しいハニーレモンのように明るい瞳。主に独占欲が強くて自分の欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れる人間で欲しいもののためなら自身の手だって汚せるある意味一番危ないんじゃないかっていうキャラ。表向きの性格は穏やかに大人の魅力を持ち合わせるキャラで、言葉遣いも優しい。



でもそんなthe大人なパンセだが、本当の顔は俺様の自己中心。言葉遣いは荒く、自分の望んだように、自分のことを見ようとしない主人公を無理矢理監禁したりするバットエンドがあったはず。独占欲の強い自己中心なパンセと日々腕などに傷が増えていく主人公に心を痛めたものだ。



そんな危険な、逆らってはいけない存在なパンセ・キルパリングだ。


そんな人間が、何故この屋敷に?そしてこんなところに?……あぁ、そう言えばお父様が今日はお客様が来るとかどうとか言っていたような……。お客様ってパンセかよ??

どうしよう、私はどう行動すればいいんだ??どうしろと言うんだ?!…あー、だめだ私のキャラが崩れる。平常心、平常心…




「あら、パンセ・キルパリング様、今日くるお客様とはあなた様のことでしたか、そういえば学園でもあった事が無かったのでこれで初めてになりますね。私はこの家の一人娘、アイリス・べルーティです、以後お見知りおきを」



「はは…そんなに畏まらなくていいんだよ?アイリスか、いい名前だね。そうだ、今から2人でお茶なんかどうだい?…なんて、ここは僕の家じゃないから勝手なことは出来ないんだけどね、あぁそうだ、庭を案内してくれないかな?」



「ぁ、庭…ですか?」



正直行きたくない。行きたくないが…行くしかないのだ。はぁぁ。



「だめかい?」



「ぃ、いえ!もちろん大歓迎でございます、あ、もし宜しければメイドにお茶の準備でもしてもらいましょうか??」



「えぇ?ぁ、いやそんな事、申し訳ないさ…庭の案内だけでいいよ?」





「いえ、いいんですよ!?ね?リスノワール」



「へ?…ぁ、はい!全然大丈夫です!よろこんで!!ささっお2人はお庭をお楽しみください!」




「あ、ホントにいいのかい?……ありがとう、迷惑をかけてしまうよ」




「いえ、そんなこと気にしないでください!…でわ、行きましょ?」





と陽気に歩き出すアイリスだったがその内心は焦りと、不安でいっぱいなのだ。





あぁぁぁ…あまりめんどくさい事にならなければいいのに、。せめて無事にす、みますようにお願いします神様、仏様、女神様……お願いします。





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