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冷静な少女も涙目には勝てない



ばかみたいに広い庭に大きな屋敷…。



「「お嬢様!!おかえりなさいませ」」



「アイリス様。お帰りなさいお元気でしたか?」




「アイリス。お帰り…会いたかったぞ?」


出迎えてくれるのはメイドや執事たちに私の従者ことシオン、そして優しく微笑み頭を撫でてくれるお父様。


あれからあまり望んでいなかった二週間があっという間に来てしまった、どうなるのかと不安になりながらも帰ってきたけれど。見た感じは特に問題は無いみたい。




「みんな、ただいま……シオンも、お父様もお元気でしたか?」




「あぁ、アイリス…お前は風邪とか引かなかったか?私もシオンも屋敷のものも元気だったもののやはりお前がいないとどこか物足りなく静かだったよ…学校生活はどうだ?ちょっと二人で話そうか」




「はい!」




「あの。俺も……いいですか?」




お父様の部屋に行こうとするとシオンが割って入ってきた。

お父様に、学校のこととガザニアのお家へ行くということを伝えようとしたから出来れば来ないでいてほしい、という念を込めてお父様を見たが私の願いは儚くも叶わなかったようだ。



「あぁ、来なさい…三人で話そうか」



と楽しそうに笑うお父様ととても嬉しそうに笑うシオン。

あぁ、めんどくさい事にならなければ別になんでもいい……。






部屋につくとフカフカの柔らかいソファーに座った。、私の真正面にはシオンとお父様といった向き合った形になる。そして私は1人でもう一つのソファーに座る。




「で。アイリス…学校はどうだ?充実しているか?」




「はい、学園生活は充実しています。勉学も魔法もとても楽しくて学ぶのが楽しいです、ですがやはり私が勉学を、楽しく学べているのはじーやのおかげです。」



「そうかそうか。充実しているのならよかった。だが、友人とかは、出来たのか?お前は少々大人すぎる所があるからな、まさかまだ馴染めていなかったりするのか?」




グサッと棘のようなものが胸に刺さる。

図星を疲れてしまって一瞬表情が自分でも分かるほどに固まったがすぐに平常心に戻った。




「……っ…いや…まぁ、お喋りを出来る御相手なら何人かいますよ?ですが、まぁ…親友、とかいう者とかは作る必要は無いと思っております。あ、そうだお父様。」





どうしたんだい?と微笑み優しい目を向けてくるお父さんとさっきからずっと無言で私とお父様の話を聞いているシオン。たぶん気を使っているのだろう。




「今週末の2日間お友達の家へ言ってもよろしいでしょうか?その、お友達に招待をされて…」




「お前は…少しは人を頼ったり信じたりしてもいいんだぞ?……おぉ、友達か??誰だい?私にもわかる子かな?」





「ぁ……えっと」


どうする、ここで言ったら完全にシオンにバレて絶対ついてくる。

めんどくさい事になって欲しくないから出来れば来ないでいてほしいのが本音である。

でもだからといってここで言わなかったらもっとめんどくさい事になるわね。




「王の……オディベート王の息子さんのガザニア様です…」




私のその言葉にお父様と今までずっと無言だったシオンが同時にこれでもかと言うほど目を見開く。まぁ、そりゃ驚くわね。なんたってオディベート王はこの国の王様でその息子であるガザニアはこの国の未来を背負うかもしれない王子。

とても明るく人懐っこく評判の良い王子。




「まさかお前がオディベート王の息子さんと仲が良くなっているとは…」



「お嬢様……」




驚いているお父様と少し黒いオーラを放つシオン。なぜそんな黒い雰囲気を漂わせているのだ。怖いわ……。



「いや。あの……仲がいいのではなく…ガザニア様がご両親に私の話をなぜだか知らないけれどよく話すらしくて、その後両親が私と話したいとのことで」




「王様とお妃様が??それは………アイリス、一人で行くきかい?、」



「え?、はいできればその方がよろしいのではないかと。屋敷の者達は忙しいだろうしお父様だって、大変です。シオンは剣術や来年の学園入学のために勉学にも励まなければならないと思いますし…」



「あの!……俺大丈夫です、その2日間ぶんも剣術の稽古と勉学をその日までに終わらせます!だから行けます」



「でもシオン…あなたそんな事したら体が壊れて…」



「俺はアイリス様を、守るために従者になったんです。…お願いします」


そう言って勢いよく立ち上がり頭を下げるシオン。やはり一緒に来たがった…ほんとは、ほんとは断りたい…でも。頭まで下げられてしまったら……




私には断れない。という助けを求める目で父親に目を向けたアイリス。

だが彼女の父親ことグランダもどうすればいいのか分からずアイリスから目を覚ました




お父様……逃げたわね。

……やめて、そんな地味に涙目になった潤んだ目で見ないでシオン。




「ぅ……はぁ…わかったわ。」




「っ!…ありがとうございます!!」




とても嬉しそうな顔をするシオンをグランダとアイリスはどことなく微笑ましく思ったのだった。




ほんとに、どうなるのかしら。

ガザニアと、シオンの対立だけは避けなければ。




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