うさぎさん
はぁぁ……とりあえず、部屋に来たのだけれどそういえば寮の部屋に来るのは初めて…こっちについた時もう朝で全然時間なかったからじーやが送ってくれたからじーやに荷物を運んでおいてもらったのだ。
「にしても……まさかちゃんと並べておいてくれるなんて…ほんとに、お世話好きなのね」
そう、びっくりするほど部屋にものが綺麗に並べられていたのだ、それも今日持ってきていた大量の荷物を…。そう思うともう屋敷が恋しくなって来てしまった。
「ダメだわ……弱気になっちゃ…」
大丈夫、この数年…何があっても大丈夫なように武術も勉強も料理だって、家の人には黙って内緒でいづれは習う魔法とか…。頑張ってきたのだから………まぁ、料理は食堂に行けばあるのだけれどね。
それより、これからどうしたものか…。
まず、アイリスがいつどこで攻略キャラ達と出会うのかが分からないのだ………。
だってアイリスはヒロインではなくそのヒロインをいじめて物語を盛上げていく悪役令嬢なのだから……そんな悪役の今まで生きてきた細かい出来事なんてゲームでも、攻略本でも、出ていない。
はぁぁ……今のところできる限り目立たないように、そして常に冷静に警戒して過ごさなければいけないということ以外出来ることがないじゃない。
あ、でも待ってよ…攻略キャラ達の…うん、隠しキャラ以外だったら覚えているのだから何とか出来るんじゃ……?
あぁそうか。ならば早速明日、目立たないよう何人かがどのクラスなのかとかを調べなければならない。
「ふふっ……何でかしら、少し楽しみだわ」
なんでそう思ったのかなんてわからない。ただ言えるのは前世の私も今の私もめんどくさい事は嫌いなくせにこういうスリル?的なものがあることは好きなのだ。
ほんと、厄介な性格だと思う。
まぁ、どうせなら楽しんだものが勝ちと言うし。これはこれで楽しめるのかもしれない
~翌朝~
「んっ………ふぁぁ…へ?」
日差しの眩しさで起きる。と目の前には………
「やぁ♪」
うさ…ぎ?…………そう、喋るうさぎがいたのだ。流石に驚いたが、表情には出さない、表情の変わりに冷やかな笑を込めて自分がウサギだったら怖いだろうなと思うことを言ってみる
「うさぎさん?……喋るうさぎさん、どうしてこんな所に?不法侵入かしら?それともとって食べられたいのかしら?ウサギの丸焼きって美味しいのかしらね。」
すると、うさぎは少し焦ったかと思うとすぐにクスクスと笑いだした。なんとも気味の悪い笑い方をするうさぎ……私に言えることではないのかもしれないけれど。
「はははっ……驚かないんだね?ぎゃくに僕が驚いちゃったよww君、アイリスでしょ?アイリス・べルーティ」
「……私に聞く前にまずあなたの名前を名乗ってはどうかしら?」
「ぷっ……あはは!そうだね、ごめんごめん。僕はルビナ!うさぎのルビナ……よろしくね?アイリス様♪」
正直驚いた。、喋るうさぎ…どこかで見たかと思ったらそれも当然だ、ルビナという名のうさぎは主人公と学園の庭で出会い、主人公曰く友人になるうさぎなのだ。
まさか出会うなんて思ってもいなかった……。
「……そう、で、何故あなたがこんな所に?」
「ん?あぁ。べルーティ家のお嬢様が入学してきたって聞いたからさぁ♪会いたくなって」
「…………」
「あっれ?無言wwまぁいいや!今日の放課後さ、中庭においでよ♪僕のお友達と一緒にお茶会しようよ!まぁ、強制だけどね?…じゃ!」
そう言って窓から飛び出していくうさぎ。
流石にびっくりして唖然とするしかない。なぜ私がお茶会に誘わせたの?まって、頭が整理できていない……
「あぁ、もう……考えても考えても答えが出てこない。まぁいいわ…とりあえず準備しなければ遅れる…」
そう思ってとりあえず考えるのをやめ、準備をして部屋を出る。朝ごはんを食べていないことに気づいたがめんどくさいので食べないことにした。




