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あなたの側に



バタン



「ふぁー…疲れたぁ!!」



シオンを連れて自分の部屋にやってきた私。

シオンが何かずっと無言で、怖いから、ごまかすようにベッドにダイブした。



なにか怒っているの?…にしても、疲れたわ…まさかのもう一人目の攻略キャラに出会うなんて…にしても、明るい子…いい子そうなのに、ヤンデレなんだよね。人は見かけによらない…だからこそ、簡単に信じちゃだめ……



「…はぁ」





シオンに聞こえないようにため息をつくと声をかけられて聞こえてしまったのかと焦って言い訳をしようと後ろを振り向くと悲しそうな顔をするシオンがいた。



「…シオン??どうしたの?どこか痛いの!!?」


すぐさま駆け寄る。とシオンに手を掴まれた



「…どうして、お泣きにならなかったのですか?どうして、周りのクソみたいな大人達が…あなたの事を悪く仰っていたのに…何も言い返さなかったのですか?……お嬢様だって、本当は旦那様のように心から悲しんでいるのに…なんで………」



そう言ってそのキレイな目から何粒もの涙が溢れ出す。私のために泣いてくれるシオンは、とても綺麗だった…




「シオン…あなたは、優しいのね………泣かないで?…シオン、あなたは悲しまなくていいから」


そう言って涙を拭うけれど止めどいなく溢れるシオンの涙


「俺は…優しくなんて…ッ………お嬢様、あなたは…あなたはまだ子供なんです、泣くのを我慢する必要なんて…」




「…でもね、シオン。私もお母様が死んでしまったのは心から悲しい。でも、お母様が亡くなってしまった今、これから…お父様を守れるのは、私だけだから…私は強くならなきゃいけ「どうしてですか!…お嬢様には俺がいます!!あなただってとても優しい人です」……シオン」




「あなたは。とても優しい人です、その証拠にあなたは俺と出会ったあの日助けてくれた、それにこんな本当は死ななければならない、生きる意味のなかった俺を…!!…あなたは、俺をそばにおいてくれた…あなたは、俺のために泣いてくれた。……1人で、1人で何もかも抱え込もうとしないで下さい…。」




あなたは1人じゃないです……そう言って私を抱きしめるシオン。それがとても暖かくて、安心して…引っ込めていた涙が溢れ出した。



「もうっ…シオンあなたは…いつの間にそんなに大きくなったのよ…グスッ……ありが、と……シォン」




「…お嬢様には……俺がいます。お嬢様が俺を捨てるまで、ずっと側に…」




「…うんっ……」







暖かった、シオンは私が泣き止むまでずっとそばにいた、挙げ句の果て二人共泣き出してしまって、でも最後には2人で笑い合った。

こんなに優しいシオンを、誤った道を歩まないように、絶対に守らなきゃ…そう心に誓った。







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