~退屈~
アイリス・べルーティ現在5歳ただ今勉強中。
父は仕事が急がしい公爵。母は病気持ちのとても優しく綺麗な人。1日のほとんどを自身の部屋、ベットの上で過ごす。
私は比較的…いや、両親は私を愛している…とは思う。
しかし私は私で勉学や基礎鍛錬、防御術の学びなどで時間の合間がなく家族で会話などあまりしない。
だからなのだろうか、基本そばに居るのは小さい頃から執事やメイドといったお付きの者たちだった。
そして私はあまりワガママを言わないらしい。
まぁ、言ったところで迷惑をかけるくらいなら言わない方が良いのだと昔から思っているからだろうか。
どの道今は別に甘えたいともそれほど欲しいものもないのだから。
屋敷の中や外では私は普通の5歳の女の子とは似ても似つかない静かで大人しく考えも行動も冷静。そんなつまらない人間だと思われているらしい。
だが、そんなことはどうでもいい。他人なんて興味ない。
興味を持ったところで私と対等に話す者なんそうそういないのだから。
甘えはいらないの…。
「アイリス様。そろそろ終わりにしましょうか、お疲れ様でございます」
そう言ってお辞儀をしてくるのは私が産まれた頃からいる執事さん。私はじーやと呼んでいる。とても優しくおおらかな性格で、気が利く人だ。
「はい、そうですね。…いつもありがとうございますじーや」
「いえ、私は当然のことをしているのですから。」
「ありがとう」
そう言って私は勉学部屋を後にし。自身の部屋に戻った
いつもいつも厳しい教育…。うんざり…
特になんの変化もない日々。退屈……。
何かが起これば良いのに。