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偽悪の勇気  作者: ゆうき あさみ
第1章 港の樹
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世界観設定

 物語の根幹に関わるネタバレは無いです。

 

 

◆舞台と時間


1.舞台惑星


•潮汐ロック惑星


 この物語の舞台は、地球によく似た大きさの潮汐ロック惑星。

 惑星の大きさは、おおよそ地球と同じくらい。

 ただし、自転と公転のリズムが特殊で、常に同じ面だけが太陽(恒星)の方を向いている。


 その結果──


 片側は永遠の昼(いつもまぶしい側)

 反対側は永遠の夜(一切太陽の昇らない闇側)


 そして、その境目の細い帯だけが、いつも薄い夕暮れの光に包まれた「黄昏帯」になる。


 人が暮らせるのは、この黄昏帯。

 黄昏帯は、地図で見ると惑星をぐるりと一周する帯のような形。

 中央の大陸「中環」、東側の大陸「東環」、西側の大陸「西環」の三つの大陸を想定し、この帯にまたがっている。


 主人公が暮らす港は、中環大陸のミナトラア国沿岸部にある港町。

 ここは、黄昏帯の中でも「ほどよく暖かく、ほどよく涼しい」エリアにある。


•「朝」「夜」が出てこない理由


 本編ではできるだけ「朝」「夜」と言わず、

  「港の鐘が七つ鳴った」

  「薄い光のまま」

 といった表現で時間を示している。


 これは、「太陽が昇って沈む」タイプの世界ではないから。


•恒星の位置と薄い空


 黄昏帯では、恒星は「地平線の向こうでずっと低く光っている」ような状態。

 日の出や日没前くらいのイメージ。

 空は一日じゅう、うすい橙〜紫〜青がまざったグラデーションになりやすい世界観。


2.時間


・基準時間校正

 永夜側高山に世界共通の「第一標準天文台」を設置。巨大振り子時計+大型テンプ時計で標準時を定義し、恒星観測で年次校正。

 標準時の配布は非電子:セマフォ塔の可視リレー、各都市の鐘・サイレン時報、技術者キャラバンの時計合わせ。


・時間表現

 物語中の時間表現は、港では「鐘(3h番)」



◆樹と石の基本


•樹

 この世界の「発電所+ボイラー+エンジン」みたいな存在。

 人の「〜したい」という能動的な感情を、熱・圧力・微振動などに変えて、港の設備を動かしている。

 港にある「港の樹」が、インフラの心臓部になっている。


•石

 人の「〜してほしい」という願い・祈りを、静止・治癒・浄化・秩序といった働きに変える存在。

 治療や衛生、水処理など「整える」系のインフラに使われることが多い。


•樹インフラ/石インフラ

 樹や石から取り出したエネルギーを、港や街の生活に使う仕組み全体のこと。

 港の灯り、ポンプ、搬送レール、治療用の装置など、ほぼ全部これで動いている回路。


•樹根室

 港の樹の根元に接続された、樹の心臓部に一番近い管理室。

 導管の圧力計やメーター、紙を吐き出す記録機械などが並んでいて、技術者はここで「町の状態」を体でチェックしている。


•導管

 樹から出たエネルギーを街へ運ぶ管。

 電線とか電柱の役割。


 作中では

  「導管の唸り」

  「導管の拍」

 といった形で、音や振動としてよく登場する。


•共鳴期/静圧期

 樹の出力リズムの呼び方。港のエネルギーの「潮の満ち引き」みたいな感覚。


 共鳴期:人の感情が高ぶって、樹がよく回る時間帯。賭場が賑わうときなど。

 静圧期:出力が底に降りている静かな時間帯。



◆核・精霊・共鳴者まわり


•精霊

 樹や石の中にいる「人格を持った何か」。

 作中で名前が出ているのは

 樹の精霊:ノクト

 石の精霊:ルーメン

 

 一般の人は「神さま寄り」に思っている人もいれば、「高度な装置」と見る人もいる。


•鍵核/封印核

 どれも「手のひらサイズの、樹や石の中枢に直結する特別な核」


 •鍵核:精霊を「解放する側の鍵」

 •封印核:再び封じるための核。使い方を間違えると命がけ。


•共鳴者

 精霊と深くつながってしまった人の呼びかた。


・精霊の声の可聴性

 共鳴者は聞こえる。

 一般人は聞こえない。



◆組織・仕組み

1.組織


•樹管局

 樹インフラの管理をする役所・組織。


•石管局/石衛生局

 石インフラ、とくに治療・衛生系を担当する組織。


•港湾連合

 黄昏帯にある複数の港がゆるく手を組んでいる連合体。

 通貨や規約、安全基準などをある程度そろえる一方で、港ごとのローカルルールもかなり残っている。


2.通貨

・紙幣

 紙幣単位はドル$

 硬貨は無い。


•感応票

 樹や石のインフラをどれだけ使ったか、料金や制限を管理する票・紙片。

 公共料金の明細書と許可証を足したようなもの。



◆携行パッケージ・道具類


•携行樹ランタン/携行樹パック

 樹からとった花や葉・小さな果実を詰めた、持ち歩き用の「電池」みたいなイメージ。

 ランタン・小型ポンプ・簡易メーターなど、あちこちの機械を「しばらくの間だけ」動かせる。

 外側には封緘紙が貼られており、「どの港のどの樹由来か」「いつまで有効か」が分かる。


•石の雫の瓶

 石からとれる「雫」を入れた小さな容器。

 体調管理や衛生、治療の「チケット」+「薬」のような役割を持つ。


•封緘紙

 携行パックや雫の容器に貼る、細長い紙の封印。

 破れ方・貼り方で

  未使用かどうか

  誰が責任を持っているか

 が分かるようになっている。印影は簡略化され、基本は紙だけで運用している。


◆地理詳細(暫定)


1.国名


中環大陸

•ミナトラア

•カワルダア

•ナラシドア


東環大陸

•カムイアオ

•カマリアオ

•ワクミアオ


西環大陸

•カゲツドウ

•キリサドウ

•アイズドウ


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