第99話 アリアの独走と進化
「さぁ!!みんな助けに来ましたわぁ〜!!!」
私は熊さんに乗ってオークの軍団に突撃した。
あっ!ルーカス様がいる!
すごい鎧を着込んでいるオーク兵に苦戦している見たい。
「熊さん、ルーカス様に向かって走って!」
「グゥアァァ!!!」
私の命令通りにブラッディベアーは走る。
オークを踏み潰し切り刻みながら。
「なんだあの熊は!?」
金色の毛が生えている大きなオークが驚いている。
あれが大将かな?でも、まずはルーカス様を助けないと。
アリアの突撃によってオーク兵の隊列が乱れる。そして、オークの重装歩兵の隊列も歪みができた。
ロンはその隙を見逃さなかった。
「今だ!!」
ロンはオークの重装歩兵の列を突破して中に入り込んでいく。
そしてブラッディベアに乗ったアリアと勇者達が合流した。
「アリアちゃんなんできたんだ!?それにその熊の魔物は!?」
「アリアお嬢様!?なぜっ!?ここは危険です!退避を!!」
僕とロンが驚きの声をあげて、ロンは退避を呼びかける。
「私も戦いますわ!足手まといにはなりません!」
全く心配しすぎですの。私にはこのブラッディベアーも着いてますし、ワイルドビックボアやストーンマンさんたちもいます。
私だってみんなの為に戦えます!
「お嬢様、そのモンスターは…ブラッディベアー!?Cランクの強力なモンスターではありませんか!?いつテイムしたのですか!?」
並走しにきたロンが言ってる。
ふふん、さすがにあのロンでも驚いているわね!
どう?私は強いのよ!
「さぁ、敵将まで一直線ですわ!」
私はブラッディベアーに指示を出してさらに突き進む。
「待ってアリアちゃん!一人で突っ込みすぎ!囲まれるよ!!」
アリルさんがなにか言っていたがもう戦の喧騒と興奮で私にはなにも聞こえていなかった。
「あそこのでかい熊が突っ込んできたぞ。ブハハ!囲んで潰せ!」
「グゥ!?」
突然ブラッディベアーが突然苦痛の声を上げ動きが止まる。
「どうしたの!?」
周りを見るとルーカス様達とかなり離れてしまっていて孤立してオーク兵に囲まれてしまっている。
そしてブラッディベアーの後ろ足に2本の槍が突き刺さり血が流れていた。
「グゥゥアァァ!!」
ブラッディベアーは自身の血を硬質化させ血の鎧と血爪を作ろうとする。
「ストーンマン!!」
オーク兵が追撃を仕掛けようと近寄って来たので、私はブラッディベアーが血の鎧を構築する時間を稼ぐためにストーンマン5体を召喚する。
「こいつサモナーだ!気をつけろ!まだなにか出てくるかもしれないぞ!」
ストーンマン達が召喚されオーク兵達がが声を上げる。
しかし、ストーンマン達はオーク兵に向かっていくがオーク兵1人1人よりもかなり弱い。あっという間に壊されてしまった。
「アリアちゃん引け!!やつがくるぞ!!」
ルーカス様が大声で言った。
私が前を見ると金色の一回り大きいオークが巨大な斧を構えて迫ってくる。
「こいつが大将!引きませんわ!こいつを倒してこの戦いを終わらせて見せますわ!!」
幸いにもこちらのブラッデイベアーの血の鎧が構築し終わった。
この子ならきっとあのオークにも勝てる!!
「いっけー!あいつを倒してこの戦いを終わらせるのです!」
ブラッディベアーが目の前のオーク兵を爪で薙ぎ払い肉塊に変え、アグーに襲いかかった。
「ふんっ!!」
アグーの巨大な斧がブラッディベアーの爪と打ち合い、そして、ブラッディベアーの血の爪は砕け散りアリア共々吹き飛ばされた。
「キャーー!」
私は吹き飛ばされて思わず声をあげてしまう。
アグーはゆっくりと私に近づいてくる。
「ワ、ワイルドビックボア!!」
私はワイルドビックボアを召喚して突撃させる。
アグーは向かってきたワイルドビックボアを殴り飛ばして無力化した。
「未熟!あまりにもお粗末だ。モンスターはかなりいいのを揃えているのにそれを扱うお前はあまりに未熟!連携もクソもない。ただ一体一体戦わせているだけではないか。それで俺に勝てるわけがないだろう?」
アリアは気づいた。
いつもはスケさんが私の代わりに指揮をしていたことに。アリアのモンスター達の連携はスケさんが司令塔となり連携が行えていたのだ。
私はなにもしていない…
「私だって!私だってー!!!」
アリアはうちに秘めていた強大な魔力を解放させる。
「なっ!!?なんだこの魔力は!?こんな小娘になぜこんな強大な魔力が!?」
アグーが凄まじい魔力に驚いている。
そして、その魔力に影響され、ブラッディベアーが立ち上がった。
アリアとブラッディベアーの繋がりを通じてブラッディベアーにとてつもない魔力が流れる。
これまでのブラッディベアーが蓄えた経験値とアリアが膨大な魔力を与えたことによってブラッディベアーは今この場に必要な力を得る。
体が大きく、毛は黒く黒く変わっていく。
爪はより鋭く、牙はより巨大に。
ブラッディベアーはマローダーベアーへと進化を果たす。
「グゥアー!!!」
「おいおい、ここで進化かよ!ついてるなお嬢ちゃん、だが!それでも俺には届かない!!」
マローダーベアーとアグーが互角に撃ち合う。
しかし、ここは戦場。アグーの部下達がマローダーベアーに槍を突き立ていく。
それでもマローダーベアーは奮闘しオーク兵を倒しながらアグーと戦い続ける。血だられけになりながら。
「全く手間取ってしまったがこれで終わりだ!スキル 大鉄拳!!」
アグーは硬質化し、巨大化した強力な拳でマローダーベアーの顔を殴りつけ飛ばされてようやくマローダーベアーは動かなくなった。
「いや、いやー!!」
嫌がる私を気にせずアグーは私を掴んで持ち上げる。
「お前、使えそうだな。ブハハ!!」
アグーはそう言って笑った。
案の定の結末となってしまいましたね…
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