第93話 戦力は整った
「スケさん、今日はアタッカーを捕まえにいくのですか?」
—あぁ、そうだ。だがそいつの攻撃は危険だ。罠を仕掛けるぞ—
「罠ですか?スケさん、アタッカーってなにをテイムするのです?」
—よくギルドでも討伐依頼が出されているやつ、ワイルドビッグボアだ—
俺は穀物などの餌をばら撒き、街で買っていた巨大なトラバサミを仕掛けた。
俺たちは罠を仕掛けてしばらく待った。
ストーンマン達と違う場所でゴブリンやコボルトを狩ったり、素材を採取したりなどして夕方になり、再度罠を仕掛けたところを見ると立派なワイルドビックボアがかかっていた。
「あ、あんなにおっきいんですの!?」
かかっているワイルドビックボア見てアリアが驚いた。
それはそうだろう。かかっているワイルドビッグボアは体長3メートルを超えるイノシシのモンスターだ、罠に捕まって怒り狂っておりブフォーブフォー言って暴れていて、かなり迫力がある。
こいつの突進は強力だ、木を折り、尚も進み続ける。
もちろん俺たちが食らえばひとたまりがないし、その突進はブラディベアーと戦う時には活躍してくれることだろう。
こいつはDランクモンスターだ。
だが、こいつを狩るのはそう難しくない。
なぜか?目の前の光景を見て貰えばわかるだろう。
ブフォブフォ言いながら暴れているがしっかり罠にかかり動けないでいる。
そう、こいつは罠にかかりやすいのだ。
だから実はEランク冒険者パーティでも依頼を受注できるし、狩ることも可能なモンスターなのだ。
もちろん、罠の掛りが悪かったりすると殺されるし、突進を食らったら普通の人間なら衝撃で内臓が破裂し、口から大きく飛び出た牙が当たれば切り裂かれるだろう。
今回はバッチリ罠にかかってくれた。
俺はストーンマン5体を率いてワイルドビッグボアを囲む。
ストーンマン達は各々が魔法で石で作った槍を持ってる。
「ブフォー!!」
ワイルドビッグボアが俺たちに向けて威嚇する。
—やれ—
俺はストーンマンたちに命令して槍を突き刺すように命じる。
ストーンマン達は命令通り一斉に突き刺す。
しかし、ワイルドビッグボアの筋肉に阻まれて深くは突き刺せない。
だが、これでいい。
ゆっくりと削ってアリアに従ってもらう。
しばらく刺しているとワイルドビッグボアは倒れ込む。
荒い息をしている。
—さぁ、アリア今だ—
「なんかすごく悪いことをしたみたいですわぁ。胸が痛いです。ごめんね、テイム!!」
アリアとワイルドビックボアにパスが繋がる。
ワイルドビッグボアをテイムすることができたようだ。
俺はワイルドビッグボアに回復薬を振りかける。
傷が癒えたワイルドビッグボアが立ち上がる。
これで戦力は整った。
野生の猪を見たことがありますか?めちゃくちゃデカいですよ。
野生の猪を見た時、普通の人間が武器を持っていても大人の猪と戦って勝てるとは思えませんでした。
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