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第81話 大敗走

「やあやあ、君が竜王ダイヤかい?私はパンドラ、主様よりこの軍の総大将を任されている者だ。」

たった1人で我ら龍軍の前に立ち塞がって彼女はそう言った。


「貴様がこの軍の大将首か!!我が名は四龍が一人青龍ブルーノス!のこのこ1人で出てくるとは!その首、貰い受ける!」

そう言ってブルーノスが立ち塞がるパンドラに向かって行った。


「待て、ブルーノス!!」

竜王ダイヤが飛び出して行くブルーノスに声を張り上げて行った。


「んー?君は誰かな?まぁ誰でもいいけどね。龍滅剣。」

パンドラはそういうと自らの腰にある大きな豪華な宝箱に手を入れ、一振りの大きな剣を取り出した。

そして、それを向かってくるブルーノスに向かって一閃した。


「ぐあぁぁ!!!」

ブルーノスは右手と右翼を切り落とされ墜落していく。


「バイバイ、青い龍さん。デスキャノン。」

宝箱に剣をしまうと今度は宝箱を大きく開ける。すると宝箱から砲筒が飛び出してドカンという音と共に大砲が放たれた。


放たれた玉はブルーノスに命中し、ブルーノスは弾け飛んだ。


な、なんて威力なの?あんなの私がくらっても死んでしまう。

我が国の四龍の1人がこんな簡単に倒されてしまうなんて…


「おのれ!!よくもブルーノスを!」

竜王ダイヤがドラゴンブレスをパンドラに向かって放った。


「あはっ!無駄だよ、収集!」

パンドラは自分の宝箱を開けて構えるとダイヤの放ったドラゴンブレスは宝箱に吸い込まれて行った。


「なんですって!?」

私は思わず声を出してしまう。竜王の強力なドラゴンブレスを吸い込んでしまうなんて考えられない。



「さて、もう一度言うよ?私はパンドラ。貴方が竜王ダイヤで合ってる?白銀の鱗の綺麗な龍さん。」


「そうだ!我こそは竜王ダイヤだ!」


「そう!貴方が主様の言うことを素直に聞かなかった愚か者ね!死んで償いなさい。ライトニングアロー。」

パンドラは宝箱から弓を取り出しこちらに無数の紫電の矢を放ってくる。


「逆鱗!ドラゴンパワー!ドラゴンオーラ!!」

ダイヤは自身にバフを付けてドラゴンオーラを放ち放たれた矢を無力化した。


「抵抗しても無駄なのに。見てわからない?圧倒的な軍事力の差を。勝てる見込みあると思ってるの?」


「ふん!戦争は兵力で決まるものではない。見てみろ!すでに我が軍により貴様の軍は挟撃され、援軍の魔王ミンクによって土手っ腹を食い破られている。勝てない戦ではない。それに上空からよく見たところ貴様らの軍は何体かのスケルトンジェネラルによって統率されている。そいつらを殺せば烏合の衆と化すだろう。そうなれば、あとはゴミ掃除のようなものだ。」


確かにその通りだ。圧倒的な戦力差を覆しつつある。

そして、さすが竜王ダイヤ。歴戦の王なだけはある。しっかりと敵軍を観察して弱点を見極め、勝ち筋を立てていたのか。


「あはっ!そうだね、スケルトンジェネラルたちをやられるのは少し困るかな。でもね、それは無理だよ。もう一度よく見てみな、もう戦況は変わっている。」


私は言われた通りにしたの軍の攻勢を見る。

さっきまで押し込んでいた魔王ミンク軍の進軍は完全に止まっており一転、敵軍に包囲され、孤立するような形になり窮地に立たされていた。


そして、挟撃し敵を押していた我が軍は逆に押し込まれ始めていた。敵の背後を攻めている我が軍に関しては巨人のアンデットによってもうすでに前線が崩壊し始めている。


「なっ、どういうことだ!?」

竜王ダイヤが驚いたように言った。


「それぞれの前線にSランクモンスターの将軍達を送り込んだ。もともと圧倒的な兵力差、ここから流れを変えることは難しいでしょう?もう終わりだよ。」


「ふん!貴様を倒して1人ずつ灰に変えればいいのだけの話!」


「龍の怒り!竜王の力!食らえ!!龍撃砲!!!」

続けてダイヤは自身に最大限のバフをかけて必殺技の龍撃砲を放つ。


凄まじい力の龍撃砲がパンドラに向けて放たれた。


「うふふ、それが貴方の全力?脅威ではありませんね、収集。」

パンドラは宝箱を開けて巨大な龍撃砲すらも吸い込んだ。


「そ、そんな…最強の龍撃砲ですら…」

私は自分の目が信じられずにいた。すべてを滅ぼしてきた竜王ダイヤの龍撃砲が…


「さて、くらうといい自分の力をね。龍撃砲。」

パンドラはそのまま宝箱を開けたままそこから砲筒が飛び出し、そこから竜王ダイヤが放った龍撃砲が放たれた。


ダイヤは咄嗟にドラゴンブレスを放つが少し勢いは弱まったものの、自身の最強の攻撃を止めることはできずその身に受けてしまう。


「ぐぅ、まさか自分の龍撃砲をくらう日がくるとはな。」

ダイヤは身体中がこげて、焼けた匂いがし、プスプスと音が鳴っている。


「さて、これはどうかな?大魔王ムーの杖。お前たち、殺し合え。」

パンドラは今度は一振りの杖を宝箱から取り出し、私達にそう命令した。

すると龍軍の戦士同士が牙をむき、争い始めた。


「一体どういうことなの!?」

私はあまりの事態に叫んだ。


「流石にレジストできる子もいたみたいだね。さて、どうする竜王?君は選択を誤ったんだよ、素直に首謀者を処断していればこんなことにはならずに済んだんだ。」


「俺は誇り高き龍の王。誰の指図は受けないし、全ては俺が決める。俺に歯向かうのならば、ねじ伏せるのみだ!!!」

そう言ってダイヤは吠えた。


「あはっ、あくまでも自分が上だと言いたいのかな?よく言えるよね、こんなにも追い詰められてるというのに。それは誇り高いとは言わないよ、ただの強がりだ。」


そうしてダイヤは無謀にもパンドラに向かって行った。


ダイヤは翼を切り落とされ、打ちのめされ、墜落した。

私はすぐにダイヤを保護し、自身の護衛に殿を命じてハクアに撤退した。

あいつは撤退するこちらを見ながら笑っていた。


その顔はいつでも殺せると遊んでいるようだった。


こちらの軍は全て敗走。敵の背後を攻撃してくれた味方は散り散りに。

ハクアから出兵した軍は10万程度しか残らず、ハクアに撤退。

魔王ミンクはなんとか敵軍を突破して脱出。ハクアまで撤退できたが、5万連れてきた兵は残り2万となった。


 



城につき私は城下を見ながら考える。


大敗退。その言葉が私の頭の上をよぎる。

そして、次の言葉は滅亡。


それは、それだけは不味すぎる。私にはまだやることがある。そのためには龍の国という土壌がまだ必要だ。


ハクアで籠城したとてこの兵力差で、肝心の竜王は生死を彷徨っている。数日待たずに陥落してしまうだろう。


賭けにはなるが、打てる手は限られている。

いや、一択だろう。

私は母のいる地下牢へと向かった。


パンドラが強すぎますね笑


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