第77話 破滅の軍勢
「さぁ、進軍せよ!目指せ、龍の国!」
パンドラが剣を抜き、龍の国の方向に剣を向ける。
巨大なゲートが複数開き、そこから武装したアンデット系のモンスター達が続々と出現し、龍の国に向けてついに進軍を開始した。
アンデッドナイトやスケルトンナイト、リビングアーマーやゴーストなどさまざまななモンスター達が混在している。
中にはジャイアントアンデッドやジャイアントスケルトン、スケルトンドラゴンなどの巨大なモンスターやデュラハンなどの高位ランクのモンスターも点在している。
「パンドラ様、此度の将を任された者です。よろしくお願い致します。」
そう言ってパンドラに膝をつき、平伏する10体の将軍がいた。
「ふーん、君達が私の部下?よろしくね。」
そう言ってパンドラは10体の将軍を見つめる。
4体はAランクモンスターのスケルトンジェネラルだ。軍を統率するのにジェネラルの彼らは大いに役に立つだろう。
3体はAランクモンスターのハイリッチ。敵からの魔術的な攻撃に対する対策を安心して任せられる。
そしてSランクモンスターが3体。
1人はトゥルーアンデッド。
魔法武器を身に纏い無限の再生能力で倒れることなく戦い続ける戦士だ。いかなる魔法も攻撃もなにも感じることなく進み続ける。
もう1人はジャイアントアンデッドヒーロー。巨人族の英雄がアンデットに変貌した姿。元から備わっている強大な力で全てを薙ぎ払う。
最後の1人は今私に話しかけてきたモンスター。
Sランクモンスターのフォールンアークエンジェルだ。こいつはアンデットモンスターではない。種族としては悪魔だ。整った顔立ち、魅惑的な身体、黒く大きな翼とそれと真逆の白い肌。エメラルドのサラサラの髪に金色の瞳。
そして内包する凄まじい魔力。死の力を凝縮した大鎌を装備している。
「うんうん、いいね!君達使えそうだ。」
パンドラは満足そうに頷く。
「ありがとうございます。微力ながら我らがお力添えをさせていただきます。この大軍の副将は私、フォールンアークエンジェルのザラキエルが務めるよう主神様より申しつけられています。」
「ん?君、名前があるの??」
「はい、我が主神より賜りました。」
「ふーん、私はパンドラ!よろしくね、副将ザラキエル。」
「はい、よろしくお願い致します。パンドラ様。」
「じゃあ、ザラキエルちゃんに一つ命令しよう!」
「はっ!なんなりと。」
「これから龍の国は我々を迎え打つ為に進軍方向にある平野で我々を迎え撃とうとするだろう。そこは広い平野で遮蔽物もなく、龍達のブレスを遮るものもない。向こうからしたら絶好のポイントだね。必ずそこで向こうは仕掛けてくるはずだ。私ならそんなそこの地の利を絶対に使う、向こうも使うはずだよね?だから、ザラキエルちゃんはそこで正面から竜王ダイヤの軍勢を打ち破ってほしいんだ。奇策とかは用いず正面からね。まだ、竜王ダイヤは出てこないと思うけど、もし竜王ダイヤが率いてきたら私が相手をするからすぐに報告してくれるかな?」
「御意。」
ザラキエルはにっこりと笑って答えた。
死の大軍勢です。
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