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第75話 教育

「さて、竜王ダイヤは破滅の道を選んだ。パンドラ。」

冒険者パーティーのクローバーに褒美を与えて、あいつらを帰らしたあと俺は玉座に座り直しパンドラを呼んだ。

ちなみに、パンドラとAG–02はずっと玉座の間に控えている。


「はい!主様!」

パンドラが元気よく答える。


「お前に100万の軍勢を与える。死龍 イータルを召喚しようと企む邪教と首謀者の王妃諸共龍の国を滅ぼせ。奇策などは使うな、正面からただ強大な力ですべてを捻じ伏せ叩きのめし、列国に俺の忠告を無視するとどうなるのか知らしめろ!」


「はい!主様の御心のままに。」

パンドラは嬉しそうに笑ってそう言う。


「お待ちください。私ではダメなのでしょうか?」

AG–02が膝をつき頭を下げて言う。


「はぁ?先輩。でしゃばらないでくださる?主様は私に命令してくださっているのです。」


「パンドラの言動、態度は目に余ります。こんな大役相応しくないかと。」


「なんだと!?貴様、私より先に主様に仕えていたからと思って言わせておけば…」

パンドラの口が大きくなり鋭く大きな牙が現れる。目は紫であることは変わりないが猛禽類のような鋭い目をして、AG–02を睨め付ける。


「お前の役目は城の管理と俺の世話だ。それに…あははっ!後輩の指導は俺の役目じゃなくて先輩の役目だろう?」

俺はそう言って2人の前にゲートを開く。


「そのゲートの先は死の迷宮の玉座の間に繋がっている。そこなら広くてなにも壊れるものはないからそこで戦ってこい。アステリアには俺から伝えておくから大丈夫だ。」


「アステリア?って誰ですか、主様?」


「あぁ、パンドラは会ったことなかったか。アステリアは迷宮の管理を任せている俺の右腕だ。」


「へぇ、右腕ですか。」


「あぁ、アステリアには戦いを挑むなよ。お前に勝ち目はないぞ。例えお前が何人いたとしてもな。」


「さぁ、行きますよ。つけあがるのもいい加減にしなさい。」

AG–02が立ち上がりゲートに近づく。


「ふん、後悔するなよ。」


そう言って2人ともゲートに入って行った。


—アステリア、AG–02とパンドラを玉座の間に送った。一緒に2人の戦いを見ないか?—

俺はアステリアに通信を送る。


「なぜ、2人が戦うんですか?」

アステリアの困惑した声が聞こえる。


「2人ともお互い気に入らないらしい。」


「そ、そうですか。そちらに向かえばよろしいでしょうか?」


「あぁ、こっちに来てくれ。」


すぐに俺の前にゲートが現れ、アステリアがゲートから出てくる。


そして俺たちはパンドラ対AG–02の戦いを見届けたのだった。








「まぁ、どんぐりの背比べと言ったところでしょうか?」


「面白かっただろ?パンドラもなかなかやるな!単純な強さで言ったらやっぱりAG–02の方が上だ。だけど、命令遂行能力で言ったらパンドラに軍配があがるだろう。まぁ、そういう風に作ったんだからな。あいつは万能だ。」


「面白い?私なら2人相手でも10秒で勝負がつきます。マスターならは1秒でも可能でしょう。この戦いを見ても私達が得るものはなにもありません。マスターが感じている面白さとはカブトムシとクワガタを戦わせているような愉悦。いわば趣味です。」

平坦な声でアステリアがそう言った。


「あれ、もしかしてアステリア怒ってる?」


「いえ、そういうわけではありませんが。」


「あぁ、可愛い部下達が俺のおもちゃにされてることが気に食わないのか?」


「…」


「可愛いねぇ、必死に部下を守ろうとしたのか?」

俺はそう言ってアステリアの固く冷たい鉄のフルフェイスを撫でる。


「でも、俺は一度戦わなければいけなかったと思うよ。やっぱり言葉だけでは伝わらない、わからないこともあるからね。まぁ、楽しんだことはには変わりないけどな。」


「次からは私にも相談していただきたいのです。」

そう言ってアステリアは膝をつき懇願してくる。


ゲートが開き、AG–02が黒いなにかを引きずりながら出てくる。

AG–02も片腕がなく、ところどころ傷や亀裂が入りビリビリと電気や魔力が漏れ出ている。

動きもどこかぎこちない。


引きずられている黒いなにかは僅かだがピクピクと動いている。肉の焦げた臭いがし、プスプスと聞こえている。

人型の面影はなく、かろうじて上半身だけ残っているが、右腕は欠損しており左腕も手はなく、腕であろうと考える黒い棒のようなものが身体から伸びている。


「私ならばこんなにはならずに手加減しながら痛めつけ、教育できます。これではあまりに痛々しいです。」

アステリアがその黒い塊、AG–02にやられたパンドラを見ながら言った。


「まぁ、AG–02も手加減できる相手ではないからな。リセット!パーフェクトヒール!」

俺はリセットでAG–02の身体を元に戻し、パーフェクトヒールでパンドラを癒した。


「ワガママを聞いていただきありがとうございます。そしてお見苦しい戦いをお見せして申し訳ありませんでした。」

元通りに戻ったAG–02が俺に膝をついてそう言った。


「も、申し訳ありませんでした。これよりAG–02の下、身の程を弁えさせていただきます。」

パンドラが深く土下座しながら言った。


「AG–02、パンドラの言動、行動が気に食わないのであれば一度私に相談しなさい。1人で解決しようとしたのはいただけませんね。」


「はい、申し訳ありませんでした。」


「そして、パンドラ。初めまして、私はマスターより一部の権能を除きダンジョンマスターの権能を与えられて死の迷宮のすべての管理を任されています。いわば、貴方の上官です。私の命令にも従ってもらいます。宜しいですか?」

アステリアはそう言いながらパンドラの頭にそっと手を当てる。

それだけでパンドラは震えと冷や汗がが止まらない。

感じ取れる圧倒的な力の前に動悸が止まらない。


「は、はい。もちろんです。」

ただその言葉を発するだけでも苦しくてたまらない。

このお方が主様より迷宮の管理を任されているというアステリア様…


パンドラの動悸はアステリアの圧倒的なまでの強さへの憧れからときめきへと変わる。


「では、パンドラ。龍の国殲滅、抜かりないように行いなさい。我々を失望させることがないように圧倒的な力を持って真正面から龍の国を破りなさい。」


「はっ!必ずや勝利を主様とアステリア様に捧げます。」


「あぁ!しっかり見ているよ。楽しみだ、竜王ダイヤはどこまで粘るのかな?あははっ!!」

俺の高笑いが城中に響き渡った。

AG–02の方がパンドラよりも強いのです。古代の技術がどれほどだったかが伺えます。


「面白い!」「続き読みたい!」「最後まで見たい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!一言でも感想お待ちしております!!


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