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第65話 龍の国 龍都 ハクア

俺たちは馬車を乗り継ぎ、やっと龍の国に着くことができた。

龍の国は大国だ。領内に入ってからも竜王ダイヤがいる龍都 ハクアまでは遠かった。


龍都 ハクアは栄えていた。多種多様な人種や亜人、果てまではモンスターまでも街を歩いている。それを可能にしているのは、治めている龍種の圧倒的な力と竜王ダイヤの力であろう。




「龍の国ってこんな感じなんですね。」

アリが周りをキョロキョロ見ながらそう言った。


「確かに色々な人種がいるな。しかし、龍はいないな?」

ルーファもキョロキョロしながら答えた。


「龍人はちょくちょく見るけどな。まぁ、龍種自体数が少ないからな。」

龍種は長命種であるため出生数はかなり少ない。

そのため、数自体は多くないが、その代わりBランク以上の力を持つ龍も多い。

あとは人化をして紛れている龍も多いだろう。龍の身体は大きくて街で暮らすには不便だからな。


「ジン、まずどうする?」

リーナが首を傾げて言った。


「色々考えたんだが、まずは城に行って情報をもらった方がいい気がする。さすがに大魔王ダイヤも動いてるだろうしな。まずは宿を決めるか。」

そうして、俺たちはまずは宿を探し始めた。


「ど、どうせならいい宿にします?だって、依頼者のハシャさんが出してくれるんでしょ?へへっ。」


「あぁ、そうだな。調査にはいい拠点も必要だな。」


アリとルーファが完全に味を占めている。移動費や滞在費などの必要経費は依頼者が負担してくれると行った途端、2人ともこんな感じだ。

ちなみに、リーナはなにも言わずジト目で2人を見つめている。


この間まですごく怖がっていたくせに。


まぁ、いいけどさぁ。

でも、なんかこいつらの根性が気に入らない。


「まぁ、せっかくだし、いい宿に泊まるか。」


「ジン、いいの?龍都のいい宿は結構高いと思うけど。さすがに怒られない?」

リーナが心配して聞いてくる。


「あぁ、心配しなくて大丈夫だ。俺とハシャの関係でハシャが俺に怒ることはまずないからな。」


「本当にジンは何者?ハシャの第一将だったとか?」


まぁ、だって同一人物だもん。


俺は笑って誤魔化して宿を探す。

そして一際大きくて綺麗な宿に入った。


宿に入った途端から香水かなにかのいい匂いがする。そして、人がすぐに駆けつける。


「龍都一の宿、龍の安らぎにようこそおいでくださいました。失礼ですが、ご予約のお客様でしょうか?」

女将のおばさんが姿勢を比較して聞いてくる。


「いや、予約していないのだが、部屋は空いてるだろうか?4人で2ヶ月ちょっとくらい泊まりたいのだが。」


「2ヶ月!?そんなに滞在して頂けるのですか!?失礼ですが、騎士様は国賓の方かなにかでしょうか?」


俺のミスリルのフルアーマーを見た女将さんが俺を騎士だと勘違いする。

まぁ、こんな高価な鎧を着て、いい宿に数ヶ月滞在するって国賓かなにかだと思うよな。


「いや、ただの冒険者だ。それで泊まれるのだろうか?」


「あぁ、高ランク冒険者パーティーの方々だったのですね。はい!もちろんお部屋をご用意致します。一部屋でよろしいでしょうか?ちなみに、部屋は広く、仕切りなどもされていますので、男女パーティーで泊まられる方も大勢いらっしゃいます。」


「みんないいか?じゃあ、一部屋お願いします。とりあえず2ヶ月で。」

俺はみんなに確認をとり、みんな頷いていたので、宿を取る。


「はい、かしこまりました!長期滞在のお客様は前払いとなりますので、先にお会計のほうをよろしいでしょうか?」


「わかった。」


「では、こちらにお願いします。」



俺らはレジに案内される。


「4人で2ヶ月ご滞在でお間違いありませんね?…1680万Gになります。」


まじか、高すぎ。

後ろの3人も口をあんぐり開けて驚いている。言葉も出ないようだ。


俺は懐から2枚の神貨を渡す。


俺が懐から神貨を取り出したことにまた3人が驚く。


「はい、2千万G頂きましたので、お釣りは320万Gですね。少々お待ちください。」

パタパタと女将さんは奥に入っていき、お釣りを持って来た。


「ジ、ジンさん。普段いくら持ち歩いているんですか?」


「白銀、お前ハシャからいくら渡されている!?」


アリとルーファが俺に聞いてくる。


「教えない。お前らにたかられるから。」

絶対にたかるき満々だろうこいつら。


案内された部屋は6部屋に別れており、2部屋はベッドルームでふかふかの大きなベッドが二つづつ置かれている。

とても広く綺麗な部屋だ。


「さて、風呂に入って少し休んだら城に向かうぞー。」

俺はそう言いながら鎧を脱ぐ。


「「えっ!?その鎧脱げるの!?」脱げたんですか!?」

ルーファとアリが俺が鎧を脱ぎ始めてすごく驚いている。


「えっ?あぁ、ルーファとアリの前で脱いだことなかったな。脱げるに決まってるだろ。」

そうして俺は鎧を脱ぐ。


「えっ?おっさんじゃなかったんですか!?待ってください!もしかして歳下!?」


「筋肉盛り盛りの顔の濃いおじさんが出てくると思っていたが、白銀、お前美男子だったのか…」


おい、こいつら失礼だぞ!

あとルーファはなんで落ち込んでるんだよ!?


「歳は秘密だ。あと、ルーファ。お前は趣味が悪い。」


「それは私の自由だ。ん?白銀、なんで脱いだ鎧の中に香水を吹いているんだ?確かに前からいい匂いがするなと思っていたが?」


「…匂いは気にしてるんだ。」


「気にしすぎだと思う。別にジンは臭くないよ?」

リーナがくんくんと俺を嗅いで言う。


俺の体はオートマタだ。もちろん無臭である。というか汗はかかない。


それでも、俺は匂いにはすこしコンプレックスがあるのだ。


「…やめてくれ、匂いを嗅がないでくれ。頼む。」


「臭くないですけどね。」


「汗の匂いはしないなというか、白銀は無臭だな。強いて言えばその振りかけている香水の匂いくらいか?」


リーナに続いてアリとルーファが俺の匂いを嗅ぎ始める。


早くお風呂入ろ…

高級宿の相場があんまりよくわからない情けない作者であります笑笑


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