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第64話 龍の国へ

迷宮都市から龍の国へはかなり遠い。


俺たちは馬車を乗り継ぎながら龍の国を目指す。

ちなみに、食費移動費はすべてハシャが出してくれるということにしている。

じゃないとアリとルーファの貯蓄が移動費だけで尽きてしまうからな…


そして、ある都市でみんなでご飯を食べている時。

「なぁ、白銀。依頼者って荒野のハシャとかいってたよなぁ。」

ルーファが青ざめた顔で俺に尋ねる。


「あぁ、そうだが?」


「風の噂で聞いたのだが、大魔王ルーが30万の大軍勢を率いて荒野に攻め行ったらしい。そして、惨敗。国に帰れた兵は一万にも満たないとか。大魔王ルーも深傷を負って、今治療中らしい。その、大魔王ルーが攻めた相手が荒野の覇者のハシャって聞いたんだが、もしかして、このハシャって依頼者のハシャじゃないよな?なっ?」


「それ僕も聞きました。えっ、流石に違いますよね?ジンさん。名前が同じだけですよね?」

アリもどうやら噂を聞いていたらしい。


どうやらもう話が回っているようだ。


「そのハシャだ。」

俺は正直に答える。


「うそだろ!?」「うあぁー!!だから、話が美味しすぎると思ったんだ!」

ルーファとアリが机に突っ伏し頭を抱える。


「大魔王ルーを退けるなんて…ジン、ハシャという者は本当に何者なの?今まで聞いた事もない名前。それに荒野には巨大なゴーレムがいて誰も近づけなかったはず。」

リーナが俺に聞いてくる。


「ハシャと俺の関係は言えないが、ハシャは信頼できるから大丈夫だ。金払いもいいぞ?ルーファ、アリ怖くないから大丈夫だ。」 


「もともと、ジンは荒野の覇者の騎士だったとか?」

リーナが頭を傾げて聞いてくる。


あぁ、その設定ありかもな。そうすれば俺の出自もすこしははっきりするか?今まで隠していた辻褄も合うし。


「まぁ、そんなようなものだ。」


「本当に怖い人じゃないんですか?大魔王をコテンパンにしちゃう人ですよね?」

アリが恐る恐る聞いてくる。


「あぁ、俺がお前たちには手を出させない。大丈夫だ。」


「白銀…」「ジンさん!」

ルーファとアリが目をうるうるさせて頬を赤める。


「あっ、言い忘れていたことを思い出した。依頼書には書いてない事なんだが、この依頼、時間制限があったんだ。」


「「「時間制限?」」」


「あぁ、後…2ヶ月半くらいか?そのくらいでこの依頼をこなさないとハシャが大軍勢を龍の国に派兵させて龍の国が滅されるんだ。」


「えっ!?」

リーナが目を見開き驚く。


「「そういうことは早く言え!!」」

ルーファとアリがさっきまでと打って変わって怒り出す。


「めちゃめちゃ怖い人じゃないですか!?大魔王ダイヤを滅ぼすってことですよね!?」

アリが大きな声で言う。


「そうだ。だから、後2ヶ月半で依頼をこなせなかったら早々に引き上げよう。いただきまーす。」

俺はなんでもないように言ってオーダーしたステーキが到着したので、食べ始める。


「だが、そんな事可能なのか?相手は大魔王にして竜王ダイヤだぞ?」

ルーファが俺に聞いてくる。


「ははっ、ハシャなら三大王と現魔王全員を相手に戦争ができるくらいの戦力を保有している。現に最強の大魔王ルーはハシャの城にすら到達できずに退却した。可能どころではない。余裕だよ。」


そう言ってステーキを食べ続ける俺を見ながら3人は凍りつく。


「そうだ、この依頼の儀式ってやつはな。あるモンスターを呼び出そうとしているんだ。」


「…モンスター?」

リーナが恐る恐る聞いてくる。


「あぁ、終末の死龍イータル。もしも儀式が成功してしまって、こいつが呼び出されてしまったらもうハシャにもどうにもできない。終わりだ。」


「白銀…なんで出発する前にこの話をしないんだ?おかしいだろ!?」

ルーファが俺に詰め寄る。


「だって、言ったらルーファとアリは着いて来てくれないだろ?」


「「当たり前だ!」です!」

ルーファとアリが叫ぶ。





まぁ、絶対に殺させないし、依頼料も成功しなくてもやるから許してくれ。


俺は心の中でそう言って笑いながらステーキを貪った。




















「教祖よ、竜王が我らに勘付き各地に兵を放って調査を始めました。すでに何ヶ所かの拠点が発見され、潰されました。」

覆面をつけた男が教祖に膝をつき報告する。


「生贄を調達するのに支障は?」

教祖と呼ばれた者が美しい声で答える。


「はっ、問題ないと考えます。国内の拠点はまだまだ点在しており、国外の拠点はまだ一つも発見されておりません。生贄は主に国外の拠点で調達し、転移魔法陣でこちらに搬送しています。転移魔法陣がある拠点はまだ発見されておりませんし、竜王は国外の拠点があるとは気づいてすらいません。なので、生贄の調達には問題ないかと。」


「では、放っておきなさい。」


「御意。」

そう言って部下は下がって行った。



国外の生贄を調達している拠点と儀式を構築できる私さえ脅かされなければいいです。それ以外の有象無象の拠点など潰されても痛くありません。


国外の拠点はそう簡単に潰されることはないでしょう。

まず、どこの国のどこに拠点があるのかわかりませんし、調査するにも外交交渉や取引が必要です。それを無視して外国に派兵したらそれはもう戦争に発展するでしょう?

国外の拠点もいなくなってもいいようなスラムや貧困国の領民などから集めていますから、調査される可能性は低いですし、弱小国の調査など掻い潜れます。そういう国を選んで拠点を作っていますから。

だからしばらくは国外の拠点は安心して良いでしょう。


そうなると、儀式を止めるには私を捕まえるしかありません。


しかし、私が脅かされることはありません。


ふふ、あの人は私を疑う事はないでしょうし。


だから、竜王では私達を止めることはできないでしょう。


それにしても、何回儀式をしてもなにか強力な魔法的なもので弾かれてしまいます。

一回の儀式で劣等種たち数百人使うかなり強力な召喚魔法の儀式なのですが…


神龍イータル様 おそらくどこかに封印されていますね。それも凄まじく強力な封印を施されている…

でも、神龍イータル様もこちらの召喚魔法には気づいています。この間の儀式では、神龍イータル様からもこちらの召喚に応じようとなにか魔法的なものでこちらの召喚魔法とパスを繋ごうとした気配を感じました。

まぁ、それもすぐ弾かれてしまいましたが…

しかし、手応えは感じました。


もっと劣等種の生贄を増やし、神龍 イータル様が本気でこちらの召喚に応じようとすればあるいは…



厄介なな邪教登場…


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