表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/80

第56話 大魔王ルー・チャルロイド大侵攻

「ゲコッ、さて。来てやったぞ。ハシャ!進撃を開始せよ!」

大魔王ルー・チャルロイドはハシャの領土の荒野に進軍した。


その軍勢は30万。

ルーの納める国は大国ケロットである。


「ルー・チャルロイド様のため!皆のもの私に続け!」

ルーの国のAランクモンスターの将軍が複数名突撃する。


「蛙どもが!死の神に逆らうのか。なんと恐れ多いことか。ゆけ、死の軍勢よ。」

ジンの荒野の城を守っているアークリッチが号令を下し城から続々とアンデット兵達が出てくる。


配置しているアンデット兵は全て合わせておよそ三万程度。対して相手は30万。


圧倒的な兵力差である。普通ならば絶望的だ。

ルーも圧勝できるよう大軍を率いてやって来た。


だから、ルーも負けるなんて全く考えていなかった。


だが、この城にはジンが施した秘密がある。


「ゲコッ!なぜだ!?なぜ敵が途切れない!?もう10万は倒しているはずだ!ファントムももう10体は倒していると報告がある!」

敵が倒しても倒しても城から出て来てルーが困惑する。


「蘇り、また戦え!兵士たちよ!」

スケルトンジェネラルが敵を切り刻みながら吠える。

城からアンデット兵が途切れる様子はない。


リスポーン機能。


それがジンがこの荒野の城に施した秘密。

敵にやられたアンデット兵達が再出撃しているのだ。


膨大なダンジョンポイントを使いジンはAランクモンスターでさえ瞬時にリスポーンさせる機能を荒野の城につけさせたのだ。


まさにズルである。


倒しても倒しても敵が無限に湧くのだ。それも魔王クラスのAランククラスのモンスターでさえも。


難攻不落どころではない。


「ゲコッ!ファイヤートルネード!ホーリーウェイブ!ターンアンデット!本当はハシャを倒すために温存しておきたかったが仕方あるまい。」

見かねたルーがこの戦争に参戦し始め、戦況が変わる。強力な魔法でアンデット兵を一掃し始める。


ファントム三体が暴れ回っているルーを討ち取らんと向かっていく。


「ゲコッ!ホーリースラッシュ!」

ルーが無数のホーリースラッシュを放ち、ファントム達を迎え撃った。


ファントム達はホーリースラッシュを各々ガードする。


「ふぉ!これで終わりじゃ!ぬぅっ!アルティメットダークエネルギーボール!」

ルーは両手に究極の闇の力の籠ったエネルギーの弾を作り出し、ファントムの一体を撃ち抜き消滅させた。


「ゲコッ!破壊光線!」

ルーは口を大きく開け、破壊光線を放ち残り2体のファントムも消滅させた。


「そこまです。大魔王ルー・チャルロイド、早急に侵略行為を中止し撤退しなさい。さもなければ排除します。」

AG -02がスケルトンジェネラル、ファントム2体を連れてやって来た。


「ふぉ、お前はハジャが連れていた側近のゴーレムか。Aランクモンスターの将を数名連れて来ただけで勝てると思ったか?」

ルーはそう言うと時空間魔法で複数のルーの部下のAランククラスの将を召喚する。


「まだこちらの方の兵数が圧倒的に多いし質も高い。引く理由がどこにある。調子に乗った荒野の覇者とらを滅ぼさせてもらう。」


「ならば応戦するまで…なぜ攻めて来たのですか?こんな辺境なんの旨みがないでしょう?賢者とされる貴方がなぜ?」


そう、この荒野は侵略してもほんとうになんの旨みがない。気候や土が悪いせいでなにも育たないし、有益な生き物もいない。かつてあった亡国の大国のせいで鉱物も粗方掘り起こされて枯渇している。


「ハシャが魔王になるのであれば、問題なかった。しかし、我らを上回るほどの魔王以外の強力な権力と力をもつモンスターが居てはいけないのだよ。それはいずれ世界に混迷をもたらし、長い戦いを呼び寄せる。我らの権威を脅かし、魔王制度の継続が困難になる。今は我ら大魔王の承認で魔王になることができる魔王制度があるからこそ、ある程度世の中は平和なのだ。しかし、我らの権威が損なわれれば、世界各地で我こそはという勢力が続々と蜂起し、群雄割拠の時代に巻き戻る!そうなってしまったらもう取り返しはつかない。だから、ハシャはここでやって置かなければならないのだ!」


「なるほど。確かに貴方の言う通りこれから有力なモンスター達が乱立する争乱が巻き起こるかもしれませんね。」


「そうだ。だからお前達には悪いがここで潰させてもらう。」


「しかし、それはマスターが気にすることではありません。それに貴方がマスターを潰すと言うのは現実的ではありません。まだ、乱立する勢力を一つ一つ潰して回った方が現実的ですね。」


「ゲコッ!一つ一つ潰して回ったらいつ争乱が治るのか見当がつかない!何十年何百年と時間がかかるかもわからない!だから今止めねばならぬのだ。」


「この城も落とせないのにマスターを潰すと言うのは…些か夢を見過ぎかと。」


「ふぉ、この大軍。戦っている規模はおよそ三万程度。そこからは増えない。つまり、死んだモンスターが城で蘇りまた戦っているんじゃろう。でなければ、もっと戦場に兵を出しているはず。つまり、総数は3万程度じゃ。だとするならば、あの城に死んだモンスターを生き返らせる術式があるはず。それを壊して仕舞えばこの戦いは詰みじゃ。お前達をここで殺し、儂が城に乗り込みその術式を破壊し、あとは残党掃討すれば終わりじゃ。ハシャはこれだけ暴れて出てこないところを見ると留守なのじゃろう?この城を攻略し、体勢を立て直しハシャを討つ!」


「前提が間違っている。」


「ゲコッ?どういうことじゃ?」


「ここは取れない。アステリア様より援軍の承認が先ほど降りました。」

AG-02がそう言い手を上げると争っている両軍の四方に巨大なゲートが現れた。


「ゲコッ!?な、なんじゃ!この巨大なゲートは!?」


そのゲートから何十万ものアンデット兵がぞろぞろと出てくる。

そのなかにはAランクモンスターもちらほらと混ざっており、四方のゲートの先頭で出て来た者は4体の高ランクの魔法装備を身に纏ったトゥルーアンデッドだ。つまりSランクモンスター四体に率いられた大軍が援軍として召喚された。


「ゲコッ!?あれはトゥルーアンデッド!?Sランクモンスターの将が4体じゃと!?ま、まずい…見誤ったか、撤退!撤退せよ!お主らは四方に散り殿を努めよ!」


「それではルー様が!」


「ふぉ、ここは良い!逃げ切ることはできるわい。」

ルーが急いで撤退の号令を出す。召喚したAランクモンスターの将たちにも命令を出す。


「この地に侵略して、ただで帰れるとでも?」


「ふぉ、そりゃただでは帰らせてくれんよな。ゲコッ、破壊光線!」


「ッ!破壊光線!」

ルーの破壊光線と、AG-02の破壊光線がぶつかり合った。




ルーはそのあと奮戦し、AG-02とファントム2体、スケルトンジェネラルと3対1の状況でなお、善戦した。

しかし、援軍の到着でそれも長くは続かない。AG-02を含めたSランクモンスター5体を相手にするにはさすがにルーをもってしてもひとたまりない。


ルーは戦いながらもようやく荒野を脱出することができたが、命からがらといったところだ。


ルーの30万いた軍勢も敵の召喚された援軍に包囲される形となり潰走。

本国に帰れた兵は一万にも満たなかった。



圧倒的な力と権威を持っていた大魔王ルーの大敗は世界に激震を齎した。

この大敗でルーの築いた大魔王の権威が音を立てて崩れ落ちていきます。


「面白い!」「続き読みたい!」「最後まで見たい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!一言でも感想お待ちしております!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ