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第32話 ナラの尋問

ドカラ、ドカラ!


アーガストは兵を率いて撤退を開始した。


「…本当なのだろうか。あやつの言っていたことは。魔王 ブーモルが堕ち、新たな魔王が生まれる。」


「確かにその混乱に乗じて、領土が隣接している我らがブーモル領に大規模に軍を起こし攻め込めば広大な土地と兵に変えられる死体が手に入るだろう。」


「だが、全く根も葉もない。まず新しい魔王ほどの勢力がポンと出てくるものではないし、現状ブーモルと成り代われるほどの力を持っている勢力は確認されていない。信じられる話しではない。」


「それでも私は信じてしまった彼の話を。そして勇者パーティーを打ち取れる状況にも関わらず見逃してしまった。」


アーガストは思う。なぜ信じてしまったのか。遺物級であろうこの十字架のアイテム。これは我らを脅かしかねない。そんなアイテムを軽々と担保に出して来たあの男。

私はおそらくあの男を信じたのではない。敵に回したくなかったのだ。

私の本能がやつとは敵対したくないと言っている。

あの場で勇者共々葬りされたにもかかわらず、私はあの男と敵対したくなかった。


なぜかはわからないが、あそこであの男 ジンを殺してもそれで終わりではないと私の感が告げていたのだ。

私の経験上そういう感には従った方がいい。理屈ではないのだ。



さて、帰ったらアルモルド様に次の行軍の準備を進言するか。














死の迷宮 75階層


「や、やめろ。ぐわぁ!」

蜘蛛に囲まれた男が、目の前の黄金の毛並みの大きな蜘蛛に睨め付けられて体を動かせずにいる。

周りには仲間たちの死体が転がっている。

そして、幻惑の毒を持つ蜘蛛がゆっくりと近づいていき、男の首に牙をたて、毒を入れた。


ー質問に答えろ。まずお前は誰だ?ー


「お、俺はマッスルクラブ A級冒険者 ボウだ。」


ー冒険者とはなんだ?ー


「冒険者っていうのは、冒険者ギルドで依頼をこなして報酬をもらったりダンジョンを探索したり、魔物の素材なんかを採取して生計を立てている者達だ。」


ー冒険者ギルド…なるほど。迷宮に来るものたちは冒険者というということか。では、外の世界のことを聞きたい。外の世界を支配しているのは人間か?ー 


「い、いや、人間だけではない人間の国や魔物の国、魔族の帝国とか。ア、アンデットの国だってある。」


ーなるほど、では、この近くで広大な森林はあるか?またそれは何者が支配している?ー


「し、森林?い、いや近くには広大な森林はない。一番近いという意味でしいて広大な森林といったら、魔王ブーモルが支配する広大な森林があるが…」


ーそれはどのくらいの距離だ?お前が全力で走ったらどのくらいで着く?ー


「全力で走ったら?それだったら一週間くらいか。」


ーなるほど!ならば、あまり遠くはないな。では、そのブーモルとやらはどのくらい強い?軍勢は?ー


「ブーモル自体もAランクモンスターだ。ブーモルのオークの軍勢は三大王を除けば魔王の中では、数が多い方だ。全てで50万〜100万程の軍勢がいると考えられている。将軍クラスの武将のオークはBランク以上はあるだろう。」


ーこいつのランクは?ー

ナラは隣のマザースパイダーをさして言った。


「マザースパイダーだったらAランクモンスターだ。」


ーお前はAランク冒険者と言ったな。Aランク冒険者はAランクモンスターを倒せるという意味か?ー


「いや、違う。もちろんモンスターのランクを参考にはしているが、ギルドへの貢献度なども考慮される。Aランクモンスターを倒せる冒険者などそうそういない。」


ーなるほど、なるほど。お前は冒険者の中では強い方か?ー


「あぁ、Aランク冒険者の中では強い方だと思う。」


ーお前で強い方なのかー



ナラの尋問は続く。

ナラは外への知識を深めて、学習していく。

敵が勉強していくのってなんだか恐怖を感じますよね。


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