第138話 龍王堕つ
「世界を統べる三大王の一角 竜王ダイヤ。貴方を殺した後の私の憂いは無りました。準備は整った!!トカゲの王の息の止めます!全軍、龍都 ハクアに総攻撃を仕掛けなさい!」
バーバルはクーリッヒから一度本国に戻り、更に軍勢を率いて龍都 白亜の包囲に戻った。
まだここでは蟻の力は借りない。
なぜならば、竜王ダイヤの支配していたものを全て吸収するためだ。
ここで蟻の力を借りれば、龍の国の力を掠め取られてしまう。
それは、蟻にさらに力を与え、私の力を弱める。今後蟻との交渉にマイナスに動くだろう。
これから蟻の協力を仰ぐ上で私はもっと力をつけなければいけない。
蟻を信用しては行けない。
私は竜王ダイヤを殺し、その力を手に入れる。
戦況は圧倒的に夜の国優勢。
龍の国はもともと孤立無援、夜の国の包囲はじわじわと龍の国の力を奪い、軍は完全に弱体化していた。
もちろんバーバルがいない間、腐っても三大王である竜王ダイヤが抵抗し、包囲している夜の国の軍にも甚大な被害が出ている。
しかし、そこは夜の国最強の部隊である血盟騎士団が抑えて包囲が継続できていた。被害が出たがバーバルが新たに軍勢をつれてきてそれも補填された。
龍都 ハクア攻略はあっという間に進んでいった。
「さぁ、出てこい!もう終わりだよ。」
バーバルが向かってきた龍達を血祭りに上げながら龍都 ハクアに足を踏み入れた。
龍たちがバーバルを殺さんと向かってくるが、バーバルの爪に引き裂かれ、魔法に焼かれていく。
バーバルとは反対方向に龍の一団が包囲網に向かって飛び立った。
「あれは…赤龍アドネス?あれは逃しちゃだめだよ、王族かなにかを逃がそうとしているのかな?」
「ふん!そんな余裕があるか。小娘、殺してやるよ。」
巨大な銀龍が舞い降りた。
「やぁ、やっと出てきたね。君にはそろそろ退場してもらわないと困るんだ。」
「俺を殺したとして、お前はルーには勝てない。俺がいたからお前も生きてられたんだ。これはお前の自殺に等しい。わからないわけでは無いだろう?」
「そうやってたかを括ってたから私に殺されるんだよ。私はもう対等にルーと全面戦争できる。いや、勝てる。だからもう君はいらない。邪魔だよ。」
「ふざけるな!貴様は今ここで死ぬのだ!」
「ふふ、血盟騎士団!ここで私が死ぬわけないだろう?君を守る龍はもういない。君ももう弱っている。君の負けだ。」
バーバルは血盟騎士団に呼びかけたあと、そうダイヤに言い放った。
血盟騎士団も臨戦体制だ。
「ドラゴンブレス!!」
ダイヤはドラゴンブレスをバーバルに放つ。
バーバルと血盟騎士団はこれを軽々と避ける。
ダイヤは暴れ回るがもう攻撃の威力もスピードも体力も消耗しきっていた。
たとえ、竜王だとしても、三大王バーバルとその最強の騎士団である血盟騎士団のもう敵では無い。
更に連戦に連戦を重ね竜王ダイヤはかなり弱っている。もちろんバーバルの狙い通りだ。
もはや竜王ダイヤの最強の攻撃である龍撃砲も放つことはできない。
バーバルとダイヤが戦い、その周囲を血盟騎士団が囲み、攻撃を加えダイヤを徐々に追い詰めていく。
そしてついにその時が来た。
バーバルの両腕が竜王ダイヤの背後から突き刺されバーバルは突き刺した両腕の手のひらから竜王ダイヤの体の中に爆裂魔法を放った。
「グゥアァー!!!」
ダイヤの体内で強力な爆裂魔法が放たれて、ダイヤの口から血が噴き出た。
体からは肉が焼けこげた匂いが立ち込め、身体中から黒い煙が出ている。
「竜王ダイヤ討ち取ったり〜!」
バーバルが上機嫌にそう言った。
「地獄で、待って、いる、ぞ。ぎ、さまを地獄で
殺しつづ、けでやる…がらな!!!」
竜王ダイヤは血を吐きながらバーバラを睨め付けてかろうじてそう言った。
「残念だけど、貴方と地獄で会うつもりはない。待たれても困っちゃうわ〜、私のことは諦めてくれる?私、貴方嫌いなの。だから、早く死んで失せなさい。」
バーバルはそういうと右腕を振って竜王ダイヤの首を刎ねた。
「さて、逃げた龍の一団も追うわよ!あれは後々火種になりかねない。」
「させぬよ。」
空からその声が聞こえて黄龍が舞い降りた。
「ちっ、今度は誰なの?」
バーバルはうざったそうに言った。
「我が名は四龍が1人 黄龍 ホロン。姫の逃げる時間を少しでも稼ぎにきたのよ。」
「はぁ、往生際が悪い。さっさと死になさい!」
「ロベア様、どうか我に力を!!」
「くそ、思ったよりしぶとかったわね。」
バーバルは黄龍ホロンの首をもってそう言った。
ホロンは奮闘し、飛び去ったアドネス率いる龍の一団が包囲網を強行突破し、逃げ去る時間を稼いだのだった。
遂に三大王の一角が落ちました。世界の勢力図は大きく変わっていきます。
「面白い!」「続き読みたい!」「最後まで見たい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!一言でも感想お待ちしております!!




