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第137話 アステリアたちの会話

「アステリア様、助けていただき本当にありがとうございます!!」

土下座しながらパンドラがそう言った。


「大丈夫ですよ、よくがんばりましたねパンドラ。しかし、圧倒的な強敵との戦闘は貴方を大きく成長させました。」

アステリアはしゃがんでパンドラな頭を優しく撫でながらそう言った。


「もう調子に乗らないことですね。次はありませんよ。」

アステリアの後ろに控えて居たAG-02がパンドラを見てそう言う。



「あー、はい。先輩すみませんでしたね。」

パンドラは適当に返事をする。


「…また炭になりたいようですね。」


「いい加減にしなさい。」

アステリアが低い声でそういうと2人ともすぐに黙る。


「申し訳ありませんでした。そういえば、マスターのお気に入りの娘がオークの残党を従え魔王になったとか。」


「へぇー、さすが主様のお気に入り。すごいね!」


「…私にはマスターの真意がわかりません。あの子は最初ただのスケルトンすらテイムできない落ちこぼれだったらしいです。」


「そうなのですか?しかし、今では千を超えるオークの主、小さい勢力ながらも魔王です。」

パンドラが首を傾げる。


「そうです。マスターが数々の力を与え、幼いながらも小さな魔王となりました。なぜあんな小さな者にそれだけ執着するのでしょうか?力を与えるのでしょうか?」


「ただ力を与えたらそうなってしまっただけでは?」

AG-02はそういう言った。


「本当にそう思いますか?マスターはまるで魔王になるための力を与えて居たように思います。それも出会ってすぐのタイミングから段階的にです。私にはとても計画的だと思えてしまうのです。」


「計画的?」

パンドラが顔にハテナを浮かべる。


「えぇ、すでにマスターは大きな力をあの子に与えています。あの子がその力に気づくことができれば、彼女はもう小さな魔王ではありません。巨大な力をもつ魔王として世界に頭角を表すでしょう。」


「そうなのですか?」

AG–02が過去の記憶を探りながら言った。


「えぇ、マスターは巧妙に間接的にとても大きな力をあの子に与えています。マスターも私が気づいていないと思っているかもしれませんが…」


「なぜそんな周りくどいことを?」


「さぁ?何度もいいますが、私ではマスターの真意を推し量ることはできません。ただ、もしかしたら試しているのかもしれませんね。」


「試している?」


「えぇ、力を与え得る器がどうかを。まぁ、マスターの場合はただの道楽という可能性も大いにありますので、わかりませんが。」


「ど、道楽ですか。たしかにマスターならあり得る…」

パンドラが頷きながら言った。


「あの子に、アリアに力を与え大魔王にするのかと思えば、その邪魔になりそうな強大な蟻の一族を地上に出すことを許可したり、マスターは何がしたいのでしょうか?何が見たいのでしょうか?私はマスターのために何ができるのでしょうか?」

アステリアの謎は深まるばかりである。


「そうですね、ただ一つ言えることはマスターは我々よりも遥か先の未来を見据えているということだけですね。」




アステリアはもう一つ気になっていることを口にば出さないが思案する。


それよりも私が最も危惧しているのはあのアイテム…


マスターはどういう意図であのアイテムをあの子に与えたのだろう?

だって、あの子に限って悪用する気は無いだろうけれど、あのアイテムを悪用してしまえば…


まぁ、私にとって世界がどうなろうと構わない。

もしも世界が壊れてしまうのであれば、ダンジョンを世界から切り離せばいい、他に世界などいくらでもある。この世界が壊れたとて、どうとでもなる。


世界が滅びようとも人類が死滅しようとも神が死のうとも構わない。


私にとって重要なのはマスターとこのダンジョンだけだ。






色々伏線が残っています…



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