第133話 アドバースVS白銀
「グアァーー!!!煩わしい!煩わしい!地虫どももお前も!!逃げられてしまうではないか…極上の肉が!!!」
アドバースから強烈な思念のが俺の頭を叩いた。
「ふっ、人の味を覚えたか?エクスプロージョン!!」
俺はアドバースの顔面に爆裂魔法を叩き込む。
大きな音をたて、爆発するがアドバースはなにも効いてないないようだ。
「邪魔だーーー!!!!」
アドバースは魔法で地面を操り地面から無数の硬質した土の針山を突き上げた。
俺は空高く飛び上がりこれを避ける。
「エアクロス!!」
俺はクロスした真空波をアドバースに放つ。
しかし、アドバースの堅牢な鱗に弾かれる。
結構な魔力を込めたんだがな、これも弾かれるか。
「あぁ、本当に煩わしい!」
アドバースは巨大な前脚を大きく振りかぶる。
その前脚に地面が纏わりついていき、巨大な龍の爪となった。
「これは…やばい!」
俺は咄嗟にその場を離れたが、巨大な土の龍爪からは逃げられない。
纏わりついているのは唯の土ではない、アドバースの龍の力が込められた土でできた強力な武器だ。
「ディメンションムーブ!」
俺は次元移動を使い、この攻撃を避けた。
空間魔法は強力だが凄まじい魔力を使う。あまりこれは使えない。
「痛いなぁ!!クソ!」
俺が次元移動した先を読まれ、転移した先にはすでにアドバースが大口を開けて待ち構え、そして噛みつかれた。
俺はかろうじてこれを避けるが、左腕がアドバースの口に収まってしまった。
俺は急いで止血をしてその場を離れる。
「ペッ!まずい、お前ではだめだ。あの極上の肉が…行ってしまう。早くそこをどけ!!」
アドバースは俺の腕を吐き出してそう言って俺に襲いかかってくる。
「失礼なやつだな!!ちゃんと口に運んだ物は飲み込めよ!!流星剣術 飛流!」
俺は斬撃を無数に飛ばして迎え撃った。
無数の斬撃は全てアドバースに当たるが、お構いなくアドバースは向かってくる。
俺はアドバースの攻撃を躱し、アドバースの胸の前に移動し、アドバースの胸な手を置いた。
「インパクト!!ちっ、チャージエレクトリックショット!!」
衝撃波をアドバースの心臓目掛けて放つが分厚い鱗と筋肉に阻まれ全く届いた手応えがない。
続いて事前にチャージしていたエレクトリックショットを放つが、まるでただ地面にに放ったようで効いていない。
俺は一度大きく距離を取る。
そして、俺は宝剣 速龍に呪いの力を込めた。
龍殺しの呪い、出血の呪い、病魔の呪い、不治の呪い。
このオートマタの体では強力な呪いにはならないが、呪いのランクとしてはこれらは最上位級の呪いだ。もともと青白い宝剣 速龍の刀身が呪いの黒いオーラを纏った。
俺はすごいスピードで再びアドバースに向かっていきアドバースを斬りつける。
小さな傷をつけることができ、その傷にに呪いのが宿る。
俺は連続で斬りつけてさらに傷を増やして、アドバースに呪いを付与していく。
「小賢しい!!!」
アドバースは身体に強力な竜の力を纏わせて俺の呪いを吹き飛ばし、傷を癒した。
「効果なしかよ…強いねぇ。」
俺はそう言って掌から熱線を放つがアドバースの纏っている龍の力に弾かれた。
「どけといっているんだ!!肉が逃げるだろぉ!!」
アドバースは口を大きく開けて龍の力を口に溜め始めた。
そう、龍の最強攻撃。
ドラゴンブレスの構えだ。
俺は逆にアドバースに向かっていく。
ディメンションムーブで逃げればいい?
無理だ、これから放たれようとしているアドバースのドラゴンブレスの強大すぎる龍の力が空間にも干渉し不安定になっている。
これでは空間転移はできない。
背を向けて逃げることは死を意味する。
だから、俺はアドバースに向かっていった。
そして俺はアドバースの右眼に剣を突き刺した。
「グオォーーー!!」
アドバースの怒りの声とともにドラゴンブレスは放たれ、当たりに光が満ち、放たれた方向の地面と森は更地と化した。
「はぁ、はぁ、はぁ、ゲホっ。」
俺はギリギリ立ち上がるが血反吐を吐く。
かろうじてドラゴンブレスは当たらなかった。しかし、ドラゴンブレスの余波で俺は吹き飛び身体はもうボロボロだ、左腕は無く、ドラゴンブレスの余波で右肩も吹き飛んで右手がブラブラとぶら下がっている。
吹き飛ばされて岩に左足をぶつけて完全に折れて骨が剥き出し、開放骨折している。
自分でも思うがよくこれで立てたものだ。
「本当に煩わしい。飛び回る小虫め。俺の右眼を突き刺しやがって。本当に割に合わない。大した力も無いくせになぜ俺にここまでの手傷を負わせられる?」
そう言ったアドバースはほぼ無傷である。さっきまで負わせた傷も綺麗に完治されている。
呪いの力をこめて突き刺した右眼もゆっくりと治っていっている。あと数分で完治するだろう。
「あーあ、ここまでか。まぁ、良い方か?」
俺はそう言って意識を手放し倒れ込んだ。
倒れた俺の周りは俺から流れる血で血の水たまりが広がっていく。
「やっと死んだか?」
アドバースはそう言って俺を踏み潰そうとする。
—そこまでね—
その声が響き渡りアドバースの頭の上に手が置かれた。アドバースからしたら小さな小さな手。
しかし、アドバースは動くことができない。
少しでも動けば自分は消されてしまうと本能で理解しているからだ。
「アドバース君、そこまでだ。いいね?」
黒いローブと仮面を被った突如として現れた絶対者はアドバースに優しくそう言った。
「ガァ。」
アドバースは怯えたようにそう鳴いて震えながら小さく丸まった。
絶対者はボロボロの冒険者ジンに近づいて、どこかにその身体を空間魔法で送る。
「貴方様は迷宮の主様であられますか?」
遠巻きで見ていた蟻が近づいてきて、念話を飛ばしてくる。
蟻の女王 クルアだ。
「あぁ、そうだよ。蟻の女王よ。」
絶対者はクルアの背後に転移してそう言った。
冒険者ジンでは、アドバースには勝てませんでしたね。アドバースはまだまだ余力を残しています。そして、主人公本人登場です笑
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