第124話 クリード・キュア
「こんにちは、みなさん。私は大貴族クリード家のクリード・キュアです。今回はこの死の迷宮攻略のために皆さんの力をお借りしたく参りました。」
俺たちは広場に集められて今回の依頼主が挨拶が行われている。
アルド達 奇跡の剣のメンバー、アイリス率いるフロントライン、他にも有力な冒険者たちが集められている。
おっ、レオンもいるな。
レオンもこちらに気づいて会釈した。
そして、視線を前に戻して依頼者をよく見る。
って、あれ?バーバルじゃない!?
服装とか幼くして服装とかの格好も幼く可愛くしてるけど顔がバーバルだ。
大貴族どころか大王がきてるじゃないか!
「発言いいか?」
アルドが挙手した。
「はい、どうぞ。」
「なんでお前さんはこんな大金はたいて急に迷宮の攻略を?」
「貴族の娯楽だとでも思っていただければと思います。」
「ほう?お前の娯楽のために俺たちが命をかけろと?」
「だからそれ相応の対価をお支払いしたでしょう?」
「まぁ、それもそうだな。」
「それに、私がこの探索で満足のいく結果を出せたら皆様に提示した金額の倍を支払い致します。」
「おぉー!!!」「本当かよ!?」
集まった冒険者達が歓声を上げる。
「提示された金額さえ本当に支払われるのか怪しいが?破格の額だ。本当に支払えるのか?」
今度はアイリスが手を挙げてそう言った。
アイリスが不安がる金額ってどれくらいなんだ?
「それについては問題ありません。すでにさっき言った私がこの探索で満足のいく結果を出せた場合の金額、つまりは皆さんに提示した額の倍額をギルドに預けています。そうですね?ギルドマスターさん。」
キュアはそういって隣に立っているギルドマスターのキバに確認した。
「あぁ、確かにギルドは金を受け取っている。報酬に関しては支払われることは間違いない。」
隣に立っているギルドマスターのキバが頷いていった。
「すごいな…了解した。」
アイリスが驚いた顔でそう言った。
おいおい、一体いくらで雇われたんだよ。
「他になにか質問はありますか?」
キュアがそう言ってみんなを見渡した。
俺が手を上げる。
「では、そこの綺麗な鎧のお方。」
「君も一緒に潜るのか?」
「はい、そうですね。」
「そうか。」
「では、3日後に出発しますので、皆さん準備をお願いします。もちろん私も準備をして護衛を連れて行きます、ご心配なく。」
そう言うとキュアは立ち去って行った。
どう言うことだ?なんでバーバルが急に死の迷宮の攻略に挑むんだ?
あいつは今ルーの策略にまんまとハマってどこか手を組める勢力がないか奔走しているはず。
死の迷宮の攻略なんて間違ってもしないだろ。
「ジンさん、お久しぶりです!ジンさんと一緒に依頼をこなせるなんて光栄です。あっ、ルーファさん、アリさんもお久しぶりです。」
レオンがこちらに来てそう言った。
「あぁ、久しぶりだな。お前もうB級になったと聞いたが…本当か?」
ルーファが目を細めてそう言った。
「あっ、はい!D級から特別にギルドで試験を受けて飛び級でB級になりました!」
満面の笑みでレオンが答える。
「ふ、ふーん。すごい頑張ってるんだね。」
アリが冷や汗を流しながらそう言った。
こいつらが知り合いだったのはこの間知ったが、たぶん前会った時は自分達より階級が下だったか同じだったんだろう。どうせ先輩ズラしたのに、もう階級をこされてるから恥ずかしいってところか?
「君の噂は聞いている。すごい努力家だと。アルドも君のことを褒めていた。私の代わりにチームに入れたいと。今回はよろしくね。」
リーナが笑顔でレオンにそう言った。
「A級冒険者の剣姫リーナさんにそんなに褒めていただけるなんて感激です!はい!よろしくお願いします!」
そう言ってレオンは頭を大きく下がる。
レオンも頭角を表してきたんだな。
「ん?剣姫?リーナにそんな二つ名があったのか…」
ルーファはそう言ってリーナを見つめる。
なんかルーファが反応してる。
「ちなみに、ジンさんには飛び級とかの話はギルドからないんですか?」
レオンが首を傾げてそう言った。
「あったが、別に依頼はリーナがいればなんでも依頼受けられるし、こいつらに等級を合わしてる。」
俺はそう言ってルーファとアリを見る。
「「えぇ〜。」」
そうだったのー?っていう顔を2人はしている。
ちなみに俺らの階級はD級まで上がっている。
…リーナだけA級冒険者だ。
「あぁ…まぁ、ジンさんがそれでいいなら!それにしても貴族ってすごいですね。こんなにお金持ってるなんて。夜の国は今龍の国と戦争してるんですからこのお金を傭兵とか雇うのに使ったらいいのに。まぁ、俺にはよくわかりませんが。」
「そうだな、夜の国は少しでも戦力を補充しなければいけないのに…」
ん?待てよ、そうか!
死の迷宮にあいつが手を組める勢力がいるな。
それもとびきりやばい大勢力が。
そうか、なるほど。あいつらを嗅ぎつけるとはさすがとしか言えないな、バーバル。
バーバルはそこに賭けたと言うことか。
蜘蛛の一族に打ち勝ち、今もなお大地龍アドバースと激しい抗争を続けている蟻の一族。
やつらを迷宮から交渉によって引き摺り出し、手を組もうと言う腹か。
あははっ、なかなか面白いじゃないか。
もしも蟻の一族を味方にすることができれば、もうあの大魔王ルーですら、どうすることもできないだろう。
それほどの力を蟻の一族は持っている。
確かに蟻の一族の助力があれば世界を掌握することはできるかもしれない。しかし、それは同時にバーバルが制御しきれる力なのだろうかな?
触れてはいけない眠れる獅子を起こすことになるのかもしれない。
どうなるのかは俺にもわからない。
一つわかることは。
楽しめそうだ。
フロントラインに提示されている凄まじい成功報酬とはどのくらいなんでしょう…
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