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第122話 間話休憩 兄との再会

俺は城まで連れていかれた。


あぁ、そうか。ここは魔王ブーモルが支配していた森。今では魔王ナクアが支配している森に迷い込んでしまったのか。


道中に視界に入ってきた景色は地獄そのものであった。

ボロボロの住居。無数のオークの白骨化した遺体。そして、やはり大勢の迷い込んだ連合軍の兵達が蜘蛛によって捕食されていた。

エルフや巨人、そして獣人…


血を吸われている者、そのまま食われている者、繭にされている者、毒を注入され体内をドロドロに溶かされて啜られている者…


場違いに、蜘蛛のモンスターといえど種類が豊富でそれぞれ食べ方が違うのだと思った。


…そして、あれらはこれから起こりうる自分の未来の姿だ。



「ん?やばいのが来たかな?ベネットちゃんがいる私の部屋に運んでおいて。君達、着いて来て。」

なにかに反応したナラは周りにいた蜘蛛のモンスター達に声をかけて急いでどこかに向かって行った。


待て、こいつベネットと言ったか!?


「うっ!」

俺はある部屋に放り投げられた。


「誰!?」

急に見知らぬ男が放り込まれてきてベネットが驚いて声を上げた。


「あ、あぁ。」

まだ麻痺が効いていて振り向いて見ることも話しかけることもできないが。

この匂い、この声。ベネットだ。


まさかこんなところで会えるとは!








「この匂い…兄さん!?」

匂いに気づいたベネットが急いで俺に駆け寄ってくる。

そして拘束している蜘蛛の糸を取り除き、俺を解放した。


「どうして兄さんがここに…?これはナラの魔眼にやられてる?」

ベネットが心配そうに俺の顔を覗いてくる。


あぁ、久しぶりのベネットな顔…

すこし痩せこけているが、懐かしい顔だ。

もう2度と会えないと思っていた妹。

俺はの目から自然と涙が流れ落ちる。



俺は魔眼の効果がきれるのを待ち、やっと身体がかろうじて動くようになった。


「ベネット!どうしてここに!?」


「兄さんこそ!なんでここにいるの?」


俺は今までの経緯をベネットに話した。



「世界は今大変なことになっているのね。こんな時に祖国に戦士として貢献できないなんて。」

ベネットそう言って暗い顔をする。


「ベネットはどうしてここに?」


「私は、夜の国との戦闘後に捕まってしまって。売られたの。」


「売られた?」


「そう。夜の国で売りに出されてナラっていう蜘蛛に私は買われたの。それからずっとここにいるわ。」


「なんでナラはお前を買ったんだ?」


「私はおやつなの。ずっと血を吸われている。」

ベネットはそう言って腕を見せた。

太い針を刺されたような刺入跡が痛々しく沢山あった。


「…逃げよう。ここに居てはダメだ。」

俺はまっすぐベネットをみてそう言う。


「無理よ。ここは魔王ナクアの居城。あちこちに蜘蛛の罠が張られている。逃げられっこないわ。」

ベネットは目線を下げてそう言う。


「蜘蛛の毒にやられたか?お前は逃げ出すことすら諦めるほど弱くなかったはずだ。」

前のベネットは誇り高く、恐れなど知らない戦士だった。

ましては今のように震えて怯えたような顔はしたことはなかった。


「兄さんはナラたちと過ごしてないからよ。恐怖は心も誇りも思いもすべてを打ち砕いて動けなくなる。怖いの…」

そう言ってベネットは涙を流す。


「そばに居れず、すまなかった。大丈夫だ。俺が必ず救い出す。」

俺はそう言って優しくベネットを抱きしめた。


ナラのやばいのがきたと言うやばいのは外交をしに来たバーバルです。


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