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第120話 バーバルの逃走中

「む?何故笑っているんだ?」

ナクアはそう言うと首を傾げる。


「いや、別に。私はこれでお暇するよ。」

私はそう言ってこの場を後にしようする。


「私の巣に無断で立ち入って、無事に帰れると思っているのか?」

ナクアがニヤリと笑ってそう言った。


「どう言うことかな?」

私の頬にたらりと汗が滴る。


「…お前は美味そうだ。」

ナクアはそう言うとペロリと唇を舐める。


「おっと!やっぱり君、狂ってるね!」

私はすぐに駆け出して出口を目指す。


「追え。」

ナクアの言葉に着いてきていた蜘蛛のモンスター達が姿を表した。


「捕まえてくる。」

ナラもバーバルを捉えるために駆け出す。


私は凄まじいスピードで城下町を駆け抜ける。


「ぐぅ!?」

急に足が動かなくなり私の動きが止まる。

足元を見ると見えない蜘蛛の糸が私の足を貼り付けていた。


思い切り力を入れるが蜘蛛の糸はしなやかに伸びて捩じ切ることはできなかった。


私の力でも捩じ切れないなんて。


私は足を一瞬で霧に変えて蜘蛛の糸の拘束を抜け出す。


吸血鬼の能力の一つに体を霧にかえることができる能力がある。

こう言う抜け出したり攻撃をかわすのにはとても重宝するが、霧の状態ではスピードが格段に落ちる。さらに霧の状態では実体がないため攻撃はできない。

だから、私はすぐに足も一瞬で霧から実体のある足に戻した。


おそらく、これほどの強力な蜘蛛の糸が街中、森中に張り巡らされているのだろう。


生きて帰れるかな?


「逃げられないよ。パラライズ!」

ナラがバーバルに追いつき、麻痺の魔眼を光らせてバーバルを麻痺させようとする。


「魔眼かな?私には効かないよー。」

私は魔眼をレジストして駆け抜ける。


魔眼は程度によるが、強大な魔力があればレジストできる。

ナラくらいの魔眼であれば私はレジストできる。


「むかつくね。殺す。」

ナラは人間の姿から巨大な黄金の蜘蛛の姿に変身する。


「ここらへんでいいかな?古代の秘宝 ゲートリング!って、なんで!?」

私は指に嵌めている我が国の国宝である最高位のマジックアイテムの指輪を起動させて、ゲートを開いて逃げようとするが、指輪は起動するもゲートが開かない。


「城下町に張り巡らされている族長の蜘蛛の糸の一つは空間転移すらも遮断する。ここは我々の蜘蛛の巣だ、一度蜘蛛の巣に入ってしまったらもう逃げることは叶わない。」

ナラが巨大な足を振りかざしてバーバルを攻撃しながらそう言った。


「ってことは、城下町を出れば使えるってことね?」

私は避けながら言った。


「城下町から出られるわけないだろ?」

様々な蜘蛛のモンスターも現れ、バーバルを攻撃し始めた。


「君達、空は飛べないよね?」

私はは向かってくる蜘蛛どもを一瞬で倒して黒い翼を生やして飛び立って逃げる。

もちろん、空中にも蜘蛛の糸が張り巡らされているが、部分的に霧化してすり抜けていく。


「あっ!?霧の状態で拘束された!?」

霧の状態であるのにもかかわらず蜘蛛の糸に引っかかり拘束された。

今まではすり抜けられていたのに?

全身を霧化してもすり抜けられない。


「族長の蜘蛛の糸は実体のない者も捕える。」

ナラと凄まじい数の蜘蛛たちが空中に張り巡らせてある蜘蛛の糸を伝ってこちらに向かってくる。


ナクアの蜘蛛の糸厄介すぎるでしょ!?

万能じゃないの!


「ファイヤートルネード!なっ!?熱線!!」

私はファイヤトルネードを唱えて私の周りの蜘蛛の糸を焼こうと思ったが、普通の蜘蛛の糸は焼けてなくなったがナクアの糸は思ったより焼けない。

普通蜘蛛の糸は火に弱いって言うのは定番でしょ!?

私はより高位の魔法の熱線を放ちナクアの糸を焼き切った。


私はできるだけ天高く舞い上がり、雲の上まできて、酸素が薄くなったところで再びゲートリングでゲートを開いた。


「し、死ぬかと思ったわ。」

なんとかゲートが開き、私は本国に帰国することができた。













「ごめん、族長。あいつ逃げた。」

ナラがトボトボとナクアの元へ歩いてきて、ナクアに謝った。


「あぁ、良いんだ。本気で捕まえようと思ったら、私が捕まえに行ってる。」


「えっ?逃して良かったの?」


「別にどちらでも。私の巣に急に入ってきたのが不快だったから少し脅かしたんだ。」


「そうか。なら、よかった。さて、私もお腹すいた。この間すごく強い獣人捕まえたから、楽しみにとってあるんだ。」


「そうなのか。お前は獣人が好きだな。」


「いや、そういうわけじゃないけどベネットちゃんと同じ匂いがするんだ。だから期待大。」


「そう。私もでかい食べ残しあるから、新鮮なうちに食べてこないと。」


そう言ってナクアたちはまた食事に戻った。

もしもナクアが本気でバーバルを捕まえようとしていればバーバルは容易に捕まっていたことでしょう。


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