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第111話 エルフ

俺たちは次の日にはクーリッヒを出て、森の国 エルランドに向かった。



「ルーファ、エルランドってどう言う国なんだ?」

俺はルーファに質問する。


「エルランドは世界樹を守るエルフ達によって起ったエルフの国だ。だから、エルランドの王は世界樹の守り人と呼ばれる。」


「世界樹ってなんなのですか?世界一大きい樹と言うことですか?」



「まぁ、たしかに世界一大きいだろうな。世界樹は雲をも突き抜けるほどの大きさだ。世界樹は精霊を産み出すところであり、世界の力の循環を促したり、調整する場でもと言われている。そして世界樹には神が宿っているらしい。もちろんいくつかの伝説もある。たとえば、太古の昔、神々の戦争があった。そこでたくさんの神々が死んだ。その神々が死んだ膨大なエネルギーを代謝するのに世界樹は大きなダメージを受け、今もなおその機能は落ちているという。本当かどうかわからないが。」


「興味ないんですか?」

アリが首を傾げて聞く。


「ただのでっかい木だと思ってる。」


「神が宿ってるんだろ?つまり、信仰の対象ってことだ。バチが当たるぞ?あと怒られるぞ?」

日本でも御神木とかいって木は信仰の対象になっていた。そう言うものなのか?

いや、ここは異世界だ。死神もいた。

もしかしたら、世界樹に本当に神がいるのかもしれない。


「私はその神とやらに一度も会ったことないからな。でも、精霊を生み出しているのは本当だ。それはこの目で見たし、精霊達もそう言っている。だが、精霊達に世界樹に神がいるのかと聞いてもみんな知らないらしいし、私の契約している空間を司る上位精霊ですらよくわからないと言っているんだ。まぁ、お父様はいると断言していたがな。」


「まぁ、居たとしても会うことはないか。」

俺はそう呟いた。



道中はエルランドの戦士達が用意してくれた高級馬車で揺られ、エルランドの戦士達が護衛してくれたお陰で俺たちが戦うこともなく快適にエルランドまでいくつもの街や砦を経由してエルランドに無事到着した。




「本当だ、むちゃくちゃデカいな。」

俺は世界樹を見上げながら言う。


「す、凄いですね。首が痛くなりそうです。」

アリは首を抑えながら言う。


「さぁ、さっさとお父様のところに案内してちょうだい。さっさと済ませて帰るわよ。」

ルーファはそうエルフの戦士達に行って案内させた。


エルフか。やっぱり美形が多いな。想像した通りだ。

うんうん、眼福眼福。

住居はやっぱり木造で、国は森に囲まれている。

やはり、自然と共存しているようだ。大きな木を利用したツリーハウスなんかも多い。

しかし、森の中はモンスターも多いので王都は堅牢な城壁で守られている。


エルフは排他的なイメージがあったが、意外にそんなことはなかった。獣人などの他の亜人や普通のヒューマンもたくさんいた。

他の街で見ないのは排他的ではなく、この国からエルフが出ないことが原因なのかな?


「なぁ、ルーファ。エルフは排他的なイメージがあったんだが別にそんなことはないのか?」

ルーファにそこのところを聞いてみた。


「ん?どこの情報だ?エルフはモンスターにすら寛容だぞ?少しナルシストなところはあるがな。他の街とかで見ないからそう思ったのか?エルフはあまり外には出たがらないからな。大体一生を国を出ずに終わる。だが、来るものはあまり拒まずだな。1番排他的な種族は龍人だ。あいつらは自分1番だからな。ただ、考えとしては他の種族はみな公平に自分達の下と言う考えだから特定の種族だけ毛嫌いすると言う感じではないがな。」


「なるほどなぁ。」


俺たちはそんな会話をしながら世界樹の根本にある王城を尋ねた。


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