第110話 森の国 エルランドへ
「世界が面白くなってきた!なぁ、アステリア、どこが1番面白いと思う!?」
俺は興奮するように上位マジックアイテムによって映し出された様々な画面を見て言う。
「さぁ?私としてはパンドラを見ていてあげて欲しいのですが…」
アステリアは心配そうにパンドラがモンスターと戦っている画面を見る。
「魔王と勇者の熱い戦い!三大王と呼ばれる大魔王同士の戦い!これから始まる三大王ルーの覇道!亜人大連合の残党の行方!アリアの目指している王!レオンの成長!…あぁ、全てが楽しみだ!」
「あぁ、パンドラ!だめです!引き返してください!そいつが死龍イータルです!」
アステリアは今にも助けに向かいに行きそうな勢いである。
あっ、助けに行った。
「そろそろパンドラ戻してやるか…アステリアが構ってくれなくなってきてる…さて、俺は白銀としてエルランドに向かうかな。」
「ルーファ様、お戻りください。」
そう言って飲食店で食事している俺たちクローバーの元へやってきたのはエルフの戦士達だった。
「あっ、エルフ違いです。」
ルーファが少し声を変えて言う。
「今、エルランドには貴方が必要です。そろそろエルランドにご帰還ください。イムラ様も待っていますよ。」
ルーファの話を無視して兵士の1人が続けて話す。
「私の話聞いてないわね、戻らないわ。話は終わりよ帰ってくれない?」
ルーファはそういうと視線を食事に戻しスープをすする。
「えっと、ルーファさんこの人達は?」
アリがエルフの兵士たちを見ながら言う。
「我らは森の国 エルランドの戦士です。世界樹の守り手 イムラ様の娘であり、精霊術師のルーファ様のお迎えに上がりました。」
「えっ!?エルランド?世界樹の守り手 イムラの娘!?ルーファさんどう言うことですか!?」
アリがあまりの情報の多さに混乱している。
世界樹の守り手とはつまりエルランドの王のことだ。なるほど、前から身分高いんだろうなとは思っていたが、まさかエルフの王女様だったとは。
えっ?絶対冒険者ギルドで冒険者してたらダメでしょ。というか、なんでお前王女なのにそんなに金にがめついの?お金もってないの?
「はぁ、なんで言うの?もう絶対行かないから!」
ルーファはため息をついて兵士達をキッと睨め付ける。
「いえ、絶対に今回は連れ戻すように厳命されています。…力ずくでも連れ戻せと。」
話している隊長らしきエルフがパチンと指を鳴らすとゾロゾロとエルフの兵士達が飲食店に入ってきた。
流石に俺とアリも警戒する。
「貴方達何のつもり!?」
ルーファは杖を構えて怒鳴りつけるように兵士たちに言う。
「ルーファ様一度ご帰還ください、今エルランドには1人でも多くの精霊術師が必要です。竜王ダイヤの侵攻に失敗した我々は多くの戦士を失いました。ポッシル様も重症を負い治療中です。」
兵士たちは膝をつきルーファに懇願を始めた。
「えっ!あの大精霊術師が!?」
「一度帰ったらどうだ?心配なら俺たちも着いていくから。」
俺はルーファに言う。
「えっ?」
アリがほんとに?って言う顔で俺を見る。
アリよ、お前まさか行かない気なのか?
「…わかった。一度帰ってお父様と話してくる。白銀、アリ、すまない。こんなことになってしまって。」
ルーファはそう言って俺達に頭を下げる。
「いいんだ、俺も行って見たかったし。エルランド。」
「やっぱり行く流れなんだ。まぁ、エルランドならいいか。別に危ないとかも聞かないし。」
まぁ、アリも納得しているようだ。
「ありがとうございます!ルーファ様達も準備があると思いますので出発は明日に致しましょう。道中は我々が護衛しますのでご安心ください。冒険者仲間の皆さまもありがとうございます!」
エルフの兵士たちはそう言ってゾロゾロと下がっていった。
ちなみに、リーナは1人で長期依頼に出向いているため、今回不参加である。
なぜか?アリとルーファがハシャからもらった金で遊びまくっているため依頼に行かないからだ。
強くなりたいリーナは1人で他パーティー合同の討伐依頼に行ってしまった。
一回ルーファはお父さんに叱ってもらうか?
まぁ、俺も一緒に遊んでいるから人のこと言えないか。
ルーファは一回実家に帰ります笑
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