第106話 三大王の罠
俺たちヴァイハラ軍は敵の本拠地 龍都 ハクアの目の前まで進軍し、友軍である巨人の軍 アトラース軍、エルフの軍 エルランド軍と合流した。
これから龍都をこの三軍の連合軍をもってして叩く。
「さて、この三軍を持って龍都 ハクアを滅ぼし、ついに三大王の一角を落とす!!竜王ダイヤとは俺が戦ってやろう!」
雷の巨人 イ・サンが不敵の笑みを浮かべていう。10メートルはある巨大な体躯、戦いを重ねてできた身体中の古傷、その風格はむしろ魔王にすら感じる。
「油断するな、雷の巨人よ。忘れてはいけない。敵はあの三大王 竜王ダイヤなのだと。彼らの力は圧倒的だ。この三軍で最強の我々3人で相手をした方がいい。」
そう言ったのはエルランド軍全軍を指揮する精霊術師、金髪に長髪に長い耳をもち、大きな杖を持っている男のエルフ ポッシルだ。
「ポッシル殿の言う通りだ。敵軍の防衛線を突破する時、違和感を感じなかったか?明らかに諦めが良すぎた気がする。」
俺は敵軍に感じた違和感を2人の将軍に話す。
「罠だろうな!」「もちろん、罠でしょうね。」
イ・サン、ポッシルの声が重なる。
やはり2人も感じていたか。
「明らかに弱かった。というより撤退前提に戦っているように感じた。まぁ、敵軍の防衛戦を容易に突破でき、龍都 ハクアの目前まで迫ってこれた。罠であろうとこちらが優位であるのは変わりない。龍の国の砦や街もかなり焼いてやったしな!俺らはお前らの倍の量を焼いてやったぞ?ワハハ!」
「雷の巨人の言う通りだ。罠だろうとここまで攻め上がることができたのは敵にとっては窮地であろう。このまま一気に攻め滅ぼすべきだ。」
2人とも考えは俺と同じか。ならば、このまま三軍をもってして攻めるだけだ。
俺たちは龍都 ハクア目前に布陣。
これから総攻撃を仕掛ける。
これで三大王ダイヤが落ちる。
「小虫どもめ!ハシャに攻められ弱った俺になら勝てると思ったのか?思い上がるな!!」
ハクアから巨大な銀の龍が飛び上がり高らかに言う。
あれが三大王 竜王ダイヤだろう。
「これより竜王ダイヤが宣言する!!三大王ルー、同じく三大王バーバルと同盟を結び、巨人の国アトラース、森の国エルランド、獣王国 ヴァルハラを攻め滅ぼす!!まずはここで攻めてきた愚か者の軍勢を滅し、我らはそのまま進軍を開始する!!」
竜王ダイヤがそう宣言すると龍都 白亜より夥しい量の龍が飛び上がる。そして、龍都 ハクアの後方から大軍が現れた。
「我らは三大王 バーバル様の剣であり盾。血盟騎士団はこれより盟約に従い竜王 ダイヤとともに亜人どもを滅ぼす。行け!」
龍都 ハクアの後方より姿を現した夜の国 最強の血盟騎士団が突撃を開始した。
「我が師 三大王ルー・チャルロイド様の名の下に我ら戦略魔導特別隊は攻めてきた愚か者どもを駆逐せん!杖を構えろ!」
同じく龍都 ハクア後方より現れたケロット 対軍 最強の特殊部隊の戦略魔導特別隊が一斉に詠唱を始める。
「我らの領土を脅かした者どもを灰にかえる!!あの愚か者どもに怒りの炎を!続け皆のもの!!」
赤龍 アドネスに率いられた龍の国最強の部隊龍軍が突撃を開始する。
「これがやつらの策略か…我らを領土内部深くまで進軍させ最強軍団と大軍を持ってして我らを叩き、撤退をゆるさず全滅させる。そして、戦力を出し切った我らの祖国をその勢いのまま進軍し滅ぼす。…やられたな、まさか他の三大王が自分の最大戦力まで貸し与えるなんて。」
竜王ダイヤの龍軍のような必殺の部隊は国の要だ。それを他の三大王に貸し与えるなんて…
三大王の最強軍団の戦力はその部隊だけで一国を滅ぼせるほどだ。それが三部隊…そして、今もなお龍都 ハクアの後ろから続々と現れる他の魔王達の援軍からなる混成軍の大軍。
これは…どう考えても勝ち目がない…
「フェリル様!!アトラース軍がなす術なく龍軍によって焼かれていきます!!」
「エルランド軍とケロット軍 戦略魔導特別隊がお互いに戦略魔導の撃ち合いを開始!友軍のエルランド軍劣勢!あっ!!友軍エルランド軍の防御結界が崩壊しています!!」
「フェリル様!!夜の国 最強の部隊 血盟騎士団が接敵します!」
部下達が戦況を報告してくる。
「構えろ!数はこちらが圧倒的に多い!返り討ちにするぞ!!」
血盟騎士団は我らの防御を軽々と突破し進軍してくる。
「アトラース軍が敗走!!龍軍による激しい追撃を受けています!」
「エ、エルランド軍が撤退!!ポッシル様の精霊術により大地が競上がり巨大な壁が出現。時間を稼いでいます!一人一人が浮遊魔法などで逃走を開始しています!!」
三大王の軍とはここまで違うものなのか…
勝ち目は潰えた。今は1人でも多く祖国に戦士を帰還せねば。
「全軍バラバラの方向に逃げろ!!馬よりも早く駆けてなんとしても祖国に帰還するのだ!!」
俺も全軍に撤退の命を出す。
「貴様が獣どもの将か?私は血盟騎士団 団長 バラード。その血、我が主に献上してやろう。」
「くっ!!もうここまできたのか!?少しでも貴様らと戦って戦士達の生き延びる時間を稼がせてもらう!」
俺は剣を抜き敵に立ち向かって行った。
ということで、やはり三大王の国には敵いませんでした笑
急いで撤退っ!!笑
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